2014/05/29

納品で松山へ

  今月半ば、マホガニーの本棚の納品で愛媛の松山にいってきた。昨年の打ち合わせできちっと採寸したはずなのですが、若干の勘違いもあり、現場での調整となり丸一日汗を流した。幅方向は、巾木の分を欠き取ってはめ込み、高さ方向は左右の梁の高さの違いを台輪を削って調整して、結果的に見事にぴったり収まった。ホッ。



据え付けは、一人ではおそらく相当苦労しそうで、お客様へのご挨拶もありましたので、今回はかみさんも手伝いに来てもらった。(かみさんの仕事の関係で途中、姫路で合流)

 昨年下見して今回のためにとっておいた松山城天守閣拝観、雲の上ミュージアム、道後温泉など観光も。こちらは下見の効果バッチリ。

マドンナと・・・
野獣・・・ですな
城内で甲冑などを身につける体験をしているところ・・・






2014/05/13

書寫山圓教寺

ツイッターにも書きましたが昨日姫路の書写山圓教寺にいってきました。「西の比叡山」とよばれている西国三十三所中最大規模の巨刹。先月京都の阿弥陀寺の時と同様に、若きころに何度か訪れた比叡山で鋭気を得た思い出を彷彿させる雰囲気で気に入ってしまいました。


ところで建物などの縁起を読んでいて、いつもおもいますのは、長い歴史の中で火災で焼失し、その後再建とあるものが少なくないことです。この本堂の摩尼殿も創建は970年。大正11年に焼失。昭和8年に再建とありました。火災にあった時はどれだけショックであったであろうか。また再建する苦労はどれだけのものかと想いを馳せてみます。

この摩尼殿の再建では伝統様式を踏襲しながら、彫刻などに近代和風の行き使いが感じられ面白いとあり、その時代時代の職人の腕の奮える機会としては充分に意味があることなのかなと慰めてみます。









私は建築のプロではないので、全体の構造よりもどうしても扉や窓などの建具に目がいきます。

ごっつい扉、しっかり作ってあります。再建といってももうすでに80年くらい。その当時の職人さんのこだわりが伝わってきます。敬服いたします。

























さて右の建物(大講堂)は1331年の落雷と、1436年の火災で焼失し、現存するものは室町時代、15世紀半ばの再建とあり。築500年近くになるということです。すごい!






さすがにいたるところで虫食いのあとや、ホゾの緩みも見られませす。

年月が経つとこうなっていくんやと、ホゾの隙間から仕口が見えたりして、木工家としてはそんな感動もいたします。


今回撮影した写真を↓にアップしましたので、ご興味ある方は是非ご覧くださいませ。
http://img.gg/eNVypx6

※直接とばないようなので、コピペでアドレスを貼り付けて入ってください。
是非スライドショーでみてください。

2014/05/08

机展用撮影会



 5月2日。7月の机展用の写真撮影を試みた。午前中、血液検査の診察にとられてしまって、昼からの撮影になった。ちょっと陽が強いか。
家具はそのまま畑に一晩寝かせて、明日再度挑戦することにした。

  

 次の日の5月3日は早朝から味噌作りだったこともあり、早くにでかけた。朝の光はやさしい。

全体を写すか、切り取るか


 

自分もはいるか。それは恥ずかしいから、家具だけにするか

  

  

このシルエットもなかなか気に入っている。
後ろのサクラが満開だと壮観だが、でもその時期だと、タンポポはまだかな。なかなか難しい。

りんごの花はちょうどピンクの蕾の時期だけど。

 

んん・・・結局どれにしようか。


2014/05/03

照明の楽しみ

マホガニーの本棚は右上のユニットもできてほっと一息。これで安心して、また一旦全部ばらして、オイル最終仕上げして、搬入の準備をします。もう一仕事ですな。

 ところで中央のシーリングライトは、2階につけていたシャープのLEDタイプです。せっかく調光式の優れものなのにあまり使っていなかったので、ギャラリーに付けてみた。もっと早くつければよかったぁ。
実は、3階のダイニングの蛍光灯のシーリングライトを、今回LEDのペンダントタイプ(アグレッド製)に新調した。それで、ところてん式に3階のを2階に、2階のLEDライトをギャラリーに。今回新調したアグレッドのLEDペンダントはおもっていたイメージとちょっと違い、取り付け方法や、使い方など悩むことになったが、その御蔭か、ギャラリーで使っていたLEDのスポットを補助で取り付けたりして楽しんでいる。そんなこんなで、天井にシーリングライトのコンセントが露出してしまい、それをかぶせるのに、クリスマス用のオーナメントの紙飾りを自作して、逆さまに使ってみたということでした。わかりにくくてすんません。今日はこのへんで・・・あすからちょっとイベントでリフレッシュいたします!まずは味噌作りの仲間のお昼の接待から・・・その前に明日も晴れそうなのでアルプス背景の机展DM用の写真撮影を・・・・・あっやっぱり忙しそう。




2014/04/30

マホガニーの本棚

壁一面に収める本棚を作っています。4つのユニットに分かれていて、3つ完成したのでギャラリーて飾ってみました。あと右上の空間にもう一つ載せて完成。今日その最後のユニットも完成の目処が付き、ホットしているところ。左の壁の幅が狭く、右側の壁が広いので、途中優雅な曲線で繋いだところが気にいっています。この状態でもカウンター的に使えそうでなかなかいい感じ。棚に一品飾ると、すっごく映えるのでこのまま飾り棚として、置いておきたいところ・・・・ですが、5月中旬愛媛の松山へ納品予定です。運搬取り付けも大仕事になりますので、気合はだいぶ入ってきております。

マホガニーはおとなし木目の中に、複雑な木理 が交錯していて、改めて美しいなあと感激しています。この材は、平成7年に丸太で購入したもので、もう早20年近くなります。テーブル用の厚板にとって置いた材を昨年秋に棚板用に小割りして準備しました。全部同じ丸太からの共木です。

2014/04/08

爺ヶ岳噴火

そんなはずはない。んだらこの雲は何だ。
だれか頂上で焚き火している?ちょうど山の向こうは黒部ダム。水しぶきか?
そんなはずはない。なにかの予兆か?





今日は帰りにフィットネスのスタジオプログラムに参加したかったので、気持ち早めに仕事を終えた。そのおかげで、夕焼けのミステリアスな風景に出会えたのですが、撮影にちょっと時間をとられてしまったので、フィットネスの方は時間ぎりぎり駆け込み滑り込み。今日のメニューはピラティス。ふにゃふにゃボールを膝に挟んで、腰骨から恥骨のところのインナーマッスルを意識して、静的な運動を1時間。インナーマッスルは陰なマッスルのこと?なんて瞑想しながら・・・おかしくなってきた予兆だ。

2014/04/06

古知谷・阿弥陀寺

京都の岩倉方面に机の配達があり、琵琶湖大橋から途中越で京都大原に入るルートを辿った。途中の途中に昔なんどか訪れたお寺があり、できれば寄ってみたかった。名前も場所もうろ覚えであったが、バイパス道路から旧道に入る案内に「古知谷・阿弥陀寺」とあり、その瞬間、ここだ!そうだ阿弥陀寺だ!と微かに残る昔の記憶が少し蘇った。


19歳の時だからもう37年前のこと。京都市内で住み込みの仕事をしていた浪人時代、気晴らしに50ccのバイクで何度か立ち寄った。道路際のこの大陸風の独特の門から、しばらく山道を登るとひっそりと本堂がある。誰に会うこともなく、本堂に上がらせてもらい、ひとり座禅を組んで「俺はこの先どうなるのだろうかと」それっぽく瞑想に耽けってたりしていた。

 その時は木工家になろうとは夢にもおもわなかったし、この樹齢800年のカエデの古木はまったく覚えていない。でもこのカエデの木の精は、覚えてくれていたかもしれない。紆余曲折を経て今日木工家になった私に、「久しぶりにおこしやす」と語りかけてくれたような気がした。






 今回は受付けに若いお坊さんがいらっしゃったが、観光客は私一人。今日も少し座禅を組んで、
この吸い付きは?・・・・温かみのある仕事ですな。と感心している自分に時の流れを感じてみました。

2014/03/29

チェリーとサクラ

「チェリーの赤みのある暖かさが好き」かつ「耳付きがいいなあ」というご希望でしたが、チェリーの耳付き材はストックがないので、天板は日本のサクラにしました。バランスを考えて、チェストの天板と抽斗の前板もサクラにしました。つまり机の脚と構造材とチェストの側板などはチェリー。天板と前板はサクラで楽しんでみました。

チェリーとサクラはもともと似ているので、また同じ樹種でも一枚一枚風合いが違うこともあり、結局言われてみないとわからないかもしれない。特に机の抽斗は赤みの美しいチェリーっぽいサクラを使ったのでそこが見極めればかなりマニアック。時間がたって深まってどんな変化をしていくのか楽しみです。そうそう抽斗のハンドルはチェリーです。







2014/03/28

BWとチェリー

先日4年生の男の子(川崎市のT君)にチェリーのシンプルデスクとブックボックを届けた。2年前のお兄ちゃんの時はブラックウォールナット(BW)。2つの机をどのような配置にしたらいいでしょうか?ということで、並べたり離したりいろいろ動かしてみた。この背面合わせは広いテーブルになり遊べるよ。とご両人は結構気に入ってくれた。BWとチェリーというアメリカ広葉樹の人気樹種の対比が美しい。たまたま木目の風合いも似ていていい感じ。やっぱり無垢はいいなあ。

次の3人目は女の子です。どの樹種にしようか?ってそれはもう次はメープルかな!
或は日本のイタヤカエデできらめくか。日本のサクラでいくか、
チェリーの時に候補にあがったマホガニーかな?

2014/03/22

ハーフマラソン効果

昨日の寒い小雪混じりのハーフマラソンでかなり足にきているが、
まだ一ヶ月ある!と思いも新た、早朝散歩に出かけた。

 お彼岸明けのお月さまとアルプス

 左の丘は借りている畑。今シーズンは一度もクロカンスキーをやらなかったな。

もっと早起きして散歩している者がいるぞ

足跡からは・・・?




 朝は気持ちいいい。さーて今日も作るぞ。

2014/03/16

宇宙は無から生じた

はてしもなく広大な宇宙をひも解くのに、逆に小さい小さい素粒子の世界を極めなければならないことがとてもおもしろいと感じています。そこまではいきませんが・・・
板に刻み込まれた模様を眺めていると、ふっと宇宙に思いを馳せてしまうことがあります。この写真は1月のブログで紹介しました「友木」のブラックウォールナット天板です。一部銀河状に?黒化したところの中心に小さな穴が残ったのでそのままにするか迷いましたが、ブラックホール?をイメージしてローズウッド(右)とコクタン(左)で契を埋めて楽しんでみました。


今年になってからですが、「宇宙が始まる前には何があったのか?」(原題A UNIVERS FROM NOTHING)(ローレンス・クラウス著、青木薫訳)という本を読んでいます。この手の本はいつも半分にもいかないところで、ついていけずに挫折してしまうのですが、この本は有能な宇宙物理学者の著者がユーモアを交えて書いてくださっているので、少し期待をしています。ですがやはり凡脳の私にはちょっと無理のようです。でもこのテーマが少しでも理解できれば、これからの人生に少し自信を与えててくれるのではともう少し頑張りたいと思います。

ところで私は銀河団の写真が好きです。この本にもハッブル宇宙望遠鏡がとらえたという50億光年彼方にある銀河がたくさん(何百個以上)集まっている写真があります。

(以下本文のコピペです)この像を見ていると想像をかき立てられる。まず注目したいのは、星のように見える点は星ではなく銀河だということだ。それぞれの銀河にはおそらく1千億個ほどの星と数千億の惑星が含まれているだろう。そこには遠い昔に滅びた文明も含まれていることだろう。というのも、これらの像はそれぞれの天体の50億光年前の姿だからである。光が放出されたのは、われわれの太陽と地球が形成される5億年前のことだから、この写真に光として映り込んでいる星の多くは何十億年も前に原子核のエネルギーを使い果たし。もはや存在しないだろう・・・・(以上コピペでした)

この銀河団も宇宙のほんの一部で、そんな広大なものが、ビッグバンにより始まってといわれてもえっ??そんなこと有りえるの?と凡人には感覚的にもついていけないのですが、その始まりの前には何があったのかを思うと、もう理解不能。しかし、「無から宇宙が始まる」となると、ちょっと安心するのです。でもはやりそれを理解するには、このオツムでは無理そうで、私にとってはそれはもう信じるしかないという宗教の領域かもしれません。

 一枚板風ブラックウォールナット友木3枚矧のテーブル (長さ1830×幅865×高700)
さ~てブログも久々に書いたし、これから仕上げのオイルを塗ってきま~す。いざ出航!

2014/03/12

3.11

 雪のひだまりに咲きそろう福寿草、せっかく広げた花に一昨日の小雪が積もる。
寒いのにかわいい花を咲かせて頑張っている姿は、辛い冬の終わりを期待させ、
僕らも頑張るぞと希望の光を与えてくれる。

何ができるかって、先日こんなイベントに参加した。
まずは自分自身が元気になることだと言い聞かせて、なんとか頑張っている。
Pray for Japan.


2014/02/23

つららる


 つららが大きくなり、こんな感じに連なっていくこととを「つららる」としてみました。いかにも寒そうですが、寒さが少し緩んで雪が解けている証拠で春のおとずれを感じています。

 机の製作はようやくここまできました。この時期、机が連なっていくのも見ると、これまた春を感じるわけですが、こちらはまだまだ自分で頑張らないと、先に進んでくれません。本当の春はまだもう少し先かな。




2014/02/21

真央ちゃんありがとう

  雪は少しずつしか溶けずに、寒くて辛い日が続いているが、今日は真央ちゃんのフリーの演技に元気をもらい熱い気持ちで仕事に臨めた。
 鉋はいくら刃がきれても、台の調整ができていないとうまく削れない。台がだんだんすり減っていくと、刃と台の間の隙間(刃口という)が拡がって特に逆目がうまく削れなくなる。この天板は例のチェリーの杢々の板。心してかからなければ、仕上がらなさそう。今回は基本に戻って、鉋の台の刃口に埋め木をして調整した。そして3丁の鉋の刃を研ぎすまし挑んだ。薄いクズが、ほぼ逆目を止めて出てきてくれた。
 うまく行かなった時に、どうすればうまくいくか、調整できることがプロたる所以だとつくづく感じた一日でした。


2014/02/16

大雪

 今年は雪が少なくて助かっている。なんて喜んでいたが、どかっときました。昨日は一日降り続き長野市も結構な積雪。40センチくらい。自宅で待機。今日は天気も回復しそうなので、昼から恐る恐る小川村の工房へ。積雪80センチくらい。今週中にまた降るという。これで仕事のペースがうんと遅れてしまいますな。しゃーないですな。雪かきで体を使った日は、あえてフィットネスにいく気分にもなりませんな。



2014/02/02

今年こそ

「今年こそ!」という虚しい目標は「今年こそ立てまい!」と思って、新しい年を迎えて、早2月に入った。やらねばならぬこと、やりたいことそれはもうわかっていて、でも毎日のように湧いてくる仕事を前向きに対応しながら、やらねばの仕事も少しずつ進めながら、楽しく1月が過ぎた。

この道23年くらいになろうとしている。とにかく仕事最優先できた。しかし、ここんとこ、体にいろいろガタが生じてきて、今のままではアカンという ことがわかっている。あと10年、20年続けるためにも、まず体を見なおさなければというのが、今年こその一つの目標である。

  この4月の長野マラソンにエントリーしたことが、いまのところ功を奏している。8年ほど前に冷やかしで参加した時は20キロ地点でバス路線へ。 その時よりはるかに衰えているけれど、昨年秋からのトレーニングで少しずつだが、いい感じになてきている。少し自信がつくと、仕事にもめりはりがつき、希望が湧いてくる。「今年こそ」という目標をもつというのはいいことのようだ。

さて今年は小川村の工房付近も雪が少なく、ここ何日かは寒さもずいぶん和らぎ、とても助かっている。こんなことはここ20年来なかったように思う。異常といえば異常。世の中の動きも異常と思われるニュースが毎日のように飛び込んでくる。どう考えたらいいのか。恥ずかしながら、この歳になって、少し信念を持てるようになったことも元気で過ごせる大切な要素のようだ。2月もなんとか頑張るだ。
ところでこの薪ストーブもかれこれ12、3年になるか。ホームセンターで買った安物だけに、だいぶガタがきている。母屋にある、職人に作ってもらったストーブは今は使っていないので、それを持ってこようかいつも迷っている。ちょっとデカすぎるし、煙突のサイズもちがう。
あと15年?また安物のストーブに買い換えるか。このまま凌ぐか。人生の岐路である。今年こそ判断したい。
しかし薪ストーブでの調理は楽しいけれど、仕事してんのか、ストーブの世話してんのか、半分半分の感じは実際どうなんだろう。