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2013/04/24

家具家の子供たち

「お子さんの家具はお父さんの手作りでいいですね。」と時々羨ましがられるが、実際は子供のために作る余裕はなく、試作品や売れ残りをあてがってきた。この春東京にでた娘の本箱(ブックボックス大)は兄(次男)のお古(もともと試作品)。(スピーカーは長男からプレゼントだけれどハードオフ経由の中古のさらにお古でTVは実家のおじいちゃんのお古) 先月末の引越し初日にしてはなかなかの雰囲気にはなってはいたが、もう少し収納スペースが欲しい。これからいよいよ一人暮らしで勉強するのかと思うと、ここはちょっと親父らしく娘のためにということで・・・今回東京方面の配達時に立ち寄ってブックボックス(大)(これまた作りかけの在庫)を使って、突貫工作を試みた。
ブックボックスの側面を長い板で2つ繋いだ。奥行き24センチ。ノックダウン式。次の課題は、折りたたみ式の卓袱台。これは私の一つのテーマであるので、商品化も見据えて本腰を入れたい。





2013/03/29

熊の湯・横手山スキー場

今年はクロカンスキーもゲレンデスキーも一度もやらずに冬が過ぎてしまった。そんな時に助かるのが、志賀高原熊の湯・横手山スキー場。これまで何度か、この時期に訪れて楽しませてもらっている。4月から東京の大学に進学することになった娘は、高校3年間は吹奏楽「命」でスキーは一度くらいしか行かずじまいで、「またボーゲンからかも」と情けないことをいう。ちょうど北海道から次男も帰省していることもあり、27日の水曜日に頑張って出かけた。スキーには断然ハイエースが活躍するが、先週の東京配達でノーマルに履き替えてしまったので、どうしようか迷った。もう一台の車はまだスタッドレスを履いているが、いかんせん荷台が狭い。どんなもんか、4人分のスキーを載せてみた。満載感溢れたけれど、なんとかいけるか。片道1時間の辛抱ということで、ここは安全第一でスタッドレスのクルーズにした。道の様子は下りに一箇所だけ凍ったところがあったけれど、ノーマルでも大丈夫だったかな。
 熊の湯スキー場から横手山スキー場(右上)を望む。(photo 悠)

このあたりまで来ると、この時期でもまだまだパウダー状態。気温が上がってくると、さすがちょっとざらざらしてくるが、大満足。熊の湯でウォーミングアップして横手山山頂コースを目指す。今回は横手山に繋ぐリフトが修理中でちょっと困ったけれど、結局少し歩いたりして、それはそれで楽しかった。


横手山山頂(標高2307M) やや曇りがちでしたが、景色は最高。

半日券は午後1時まで。お昼頃には山頂に上がっておいて、あと1時間ほど山頂北側に渋峠スキー場で時間調整して目一杯滑る。ここも雪質最高。かなりお腹もすいてきたところで、横手山の山頂の「雲の上レストラン」へ。昼過ぎなので、席も少し空いてくる。名物の「ボルシチセット」と「きのこパンセット」で温まる。1時間ほど休憩して、ちょっと脚は痛いが、山頂にいるので降りるしかない状況が出来上がっている。気合を入れ直して一気にダウンヒル。(午後2時半着・半日券で十分すぎる体育会系満足感)
帰りは湯田中の駅の「楓の湯」につかって、さらに出来上がり。湯上りの娘が一言。「あーさっぱりした。疲れが全部とれた!」午後5時自宅着。いただきもののモロゾフのチーズケーキでお茶をした。皆元気そうなので、冗談で予定していたボーリングへ行くことになった。2ゲームやった。学生は午後6時までは、2ゲームと靴で500円で助かった。私は1年ぶり以上の久しぶりで腕が痛い。その後さらにビリヤードを1時間。おまけに楽しんだ・・・・子供追い出しスポーツ大会の出血大サービスの一日でした。4月からよいよ夫婦ふたりの恐ろしい生活が待っています・・・・。



2012/10/31

卒園記念品

旭幼稚園(長野市)のお母さん方から、先生や子供さんにプレゼントする卒園記念品の相談を受けました。今回で3回目。(前と同じ作品やったら楽やのになあ)と思いましたが、甘かった!今度は「シンプルな箱型のペンスタンドで。」えっ?そんなただの箱でいいの?ということで、いろんな樹種を使って、契(千切)の欠込みを入れたりして作りがいのある、キット化したものを試作提案しました。

樹種や千切の有り無しなどみんなの希望も決まったので、(みなさんそれぞれに好みが違い、準備はちょっとややこしかったですが、とても参考になりました)まずは役員のみなさんに工房に来てもらい、製作の指導をしました。仮組みでチェックの仕方、ボンドのつけ方、千切の入れ方とカットの仕方、素地調整からオイル塗りetc・・・・


        
わたし も ぼく もお手伝い!

なんとか無事完成! のこぎりや鉋や電動のサンダーなどを使うと早く綺麗にできるのですが・・・今回は小刀と紙ヤスリだけなので、特にでっぱた千切を小刀で削るのはちょっと苦労したかな。これから園の他のみなさんにご指導されるわけですが、まずはご苦労さんでした。
元気な若ママさん方に接して、子どもたちの明るい未来を確信できた楽しい秋晴れの半日でした。ありがとうございました。


2012/06/18

木育を考える

先週末「木の文化フォーラム」で「大学の棟梁‥・木工から木育の道…」と題して、島根大学の山下晃功先生の講演があった。私も家具作りを通して、お客さまに木育的になにか伝えることができればと常々思っていることもあり参加させていただいた。
 大学で40年にわたって"かんな"を研究するかたわら、木工教育に携わってこられ、林野庁が進める"木育"の提唱者であり、実践家でもあり、ユーモア溢れるお話で楽しかった。特に鉋の刃先角度と刃口が、削りにどう影響するか、高速度カメラで捉えた映像が感激でした。、「アインシュタインの眼」(NHKBS)に出演されて、法隆寺大工の西岡常一さんのお弟子の小川さんが「ヒノキは37.5度がいいんだな。」と経験で身につけた技をアカデミックな見地から見事に検証。 
 この日は午前中、墨田区の道具屋の井上刃物さんで鉋の刃の研ぎ方や台の直し方の話を聞いていたので、山下先生の話と相まって鉋の極意話三昧。刺激的な感謝感謝の一日でした。両国から大江戸線に乗って、青山で降りて、雨の中、表参道ー原宿と老体に鞭打って、ナウい店々を垣間見ながら、フォーラム会場の渋谷の桑沢デザイン研究所までの散歩も(実は迷子になって)刺激的でした。


  さてこの写真の椅子は、私の工房のある小川村でもう25年ほど前に廃校になった分校で使われていたものです。譲ってもらってから私が雨ざらしにして使ったこともあり、特に右側の椅子は,、ドラム缶風呂行きかなと思うのですが・・・いざとなると、なかなか燃やせません。
  右側の椅子は節があったり、決して良いとは言えない杉材を使っているけれど、前脚を斜めに配置して、安定性を保っているところはちょっとおしゃれ。この斜め加工だけでもぐっと手がかかっている。「通しほぞ」にしているところもいい。左の椅子は、広葉樹で、コナラかなにか。こちらは、「止めほぞ」。それと座面の板をはめ込む溝がカーブを描いていて座り心地を考えているのがシャレている。この溝彫りだけでもずっと手がかかったろうに。いつどんな人が、どんな環境で作ったかはわからないけれど、昔の職人さんの熱い想いが伝わてくる。
  こんな温かい椅子で勉強できた昔の子供にとっては、スーパー木育だよな。昔はいいなと思った次第。