2007/12/26

工房拡張工事完了


車庫の建て替えとちょっとした材料置き場とおもって始めた工事ですが、美登里屋工務店さんと大工さんの松本さんのこだわりのおかげでたいそうりっぱな、車庫というにはもったいな空間が出現しました。


でもやっぱり最後は、グルッペ家族の強力な協力が必要でした。土方仕事に電気工事、女性陣の写真がありませんが、しっかり掃除をしてくれました。


実はなによりうれしいのが、ドラム缶風呂の移設。これで火の番をしながら、雪も気にせずに楽しめるんるん。つまり、この冬は楽しく仕事ができるということで・・・冬場の工房見学も来ていただけそうです。

2007/10/25

柾目のブックマッチ


今年の春に、お客様よりメープルのテーブルのご相談があったときに本当にむちゃくちゃタイムリーに材木屋さんから、「メープルの大木が入ったので見に来ないか」という話があり、すっ飛んで名古屋のヤトミ製材にでかけました。長さ2メートル80。幅1000~1100。既に製材はされていたものですが、個性的な、面白みのある一枚板がどっかーんと。


今回のご注文には、一枚板は厚すぎて、乾燥も間に合わないので、芯よりの柾目の3寸(A)と4寸の厚板(B)をさらに小挽きして、柾目の部分をブックマッチでいくことにしました。脚は(C)の部分でつくります。



なんとも面白い木目と美しい耳。さあこれをどうカットして、1800×850の天板にしていくか。自宅の庭に立てかけて乾燥させながらずっと眺めてきましたが、このたび、工房に運び込んで、第一弾のカットをしました。11月末完成の予定で少しずつ削り込んでいます。お楽しみに!

2007/10/21

一枚板との出会い


前回の近況で納期の遅れの言い訳を書いてしまいましたが、お客様から励ましのお便りなどをいただいて頑張っております。ありがとうございます。

さて、これまでたくさんの丸太に出会い、取っておきの一枚板をいろいろストックしてきました。眺めているだけで、なんともいえない活力が沸いてきます。どういう作品にしようか。貴重な天然資源をいかに後世に伝えていくか。むしろ責任感さえ感じます。最近は、殊に「良い丸太が減ってきた。材がない。価格が上がっている」など毎年のように言われ、環境問題、世界経済情勢も含めて、木を扱っている者としてもいろいろ憂慮しないといけない状況になってきています。そんな折、「20年ほど前に製材して寝かせたという美しいセンの大木と、ミズメの虎杢の貴重な板」に出合ってしまいました。「もうこんな木に出会う事はできないかもしない」といわれると・・・つい清水の舞台から飛び降りてしまいます。
ミズメ・・・長さ2000×幅850~1050×厚み2寸五分(75ミリ)
セン・・・長さ2050×幅1000~1100×厚み3寸(90ミリ)


自宅にも飾っておこうと、この2枚を運んできて下駄箱の前に立てかけていました。昨日皆で家の中に上げようと思いましたが、寝起きでかつ忙しい朝の仕事ではありませんでした。持ちどころも難しく苦戦。センはなんとか上りましたが、ミズメはそのまま。下駄箱が使いにくいという苦情はしばらく続きそうです。見にきてください。

2007/10/05

近況


大変ご無沙汰しております。
納期のお約束が守れない仕事がいろいろあり、そんななかブログに向かうのも申し訳ないとおもい、土日も休みも無く、朝から晩まで制作に没頭しておりました。ハイ。

春にご注文いただいた片袖机が、ようやく完成しました。大変お待たせしてしまっているのがチェリーのライティングビューロのKさんとSさん。すみませ~ん。もう一年近くになってしまいますね。材料は木取りして確保してあるのですが・・・。お仏壇のYさんもう2年になってしまいますね。すみませ~ん。夏休みに、お盆までにと思って制作始めているのですが・・・年内には。ダイニングテーブルのMさんとKさん。少しずつ進めていますよ。サクラのワークデスクのAさんとYさん。天板は毎日眺めています。シンプルデスクのMさんと、Oさん。本棚のNさん、Kさん。木取りはすすめています。材料選びに時間をかけています。どこをどうカットするか。どの板を使うか。じっくり取り組んでいるということでお許しください。ということで今はクルミのベッド2台。製作奮闘中です。

2007/08/21

夏のひととき



自宅を長野市に移して5年め。子供たちもそれぞれにどんどん忙しくなり、小川の工房に連れてくることも少なくなった。職住接近の家内協力体制が理想なのだが、私の一人通勤も少し疲れが見えてきた今日この頃・・・そこで、夏休みは、絶好のチャンス。こう暑い日が続くと、「小川の工房はちったあ涼しいよ。」と一泊二日の合宿のようなことを企画して誘ってみる。参加者はそれぞれの組みあわせ、妻と長男であったり、娘と姪っ子であったり。この夏は4回ほど実現できた。一日目の午後からひと仕事して、焼肉にドラム缶風呂。翌朝涼しいうちにいわゆる勉強をして、10時くらいから、木の講義も交えながらもろもろのお手伝い。長男は、電気配線、パソコンのメンテ、次男は看板の鉋がけ、娘と奈良から来ている姪っこは、積み木の面とりなど。姪のあーちゃんは、「勉強より好きや」といって、一生懸命やってくれた。
一年に何回かしかできないが、こどもたちの手伝ってくれる姿は「真の豊かさ」を感じさせるひと時である。

2007/07/04

麦畑


この時期、緑がどんどん深くなる季節にえっどうしたの?なにが枯れているの?なにかわかりますか?麦です。麦の収穫の季節なのです。都会暮らしではなかなかこの時期に田舎に行かないので、きっとこのコントラストは違和感がある方が多いのではとおもいます。異様といえば異様ですよね。でも昔は、麦の栽培がもっともっと盛んだったので、斜面いたるところで麦を作っていたそうで、それはそれはきれいだったとのことです。

2007/06/25

庭かスタジオ2


この時期は、曇りの天気をねらって庭で撮影するほうが白幕を張るより楽チン。
緑が生き生きとして優しく家具を包んでくれます。
デジカメ全盛時代になってしまいましたが、我が家はデジカメ一眼レフにはまだ手がとどかず・・・といいますか、子供たちには、せっかくある銀塩の一眼レフカメラを使って、基本を掴んで欲しいと願っています。この写真の彼は次男で、今日は、絞りと被写体深度とボケ具合・・・を学んでいます? この写真を撮ったのは長男で、こちらはデジカメです。こうしてすぐにHPに載せられて便利なんだよな。



といいながらさりげなく?テーブルを自慢したい私。このブラックウォールナットのブックマッチ。丸太でストックしているからこそできる自信作。ただ、もうこれっきりです。いつこんな丸太に出会えるか。ご希望がありましたら、3年くらい待っていただけるなら、ご相談くださいませ。

2007/05/30

カールスベアー・ビール工場見学


昔はビールを馬車で運搬していた。今はクリスマスの時だけ、コペンハーゲンの町に馬車にのせて繰り出すという。そのイベントのために、お馬さんを10頭飼っている。なんとも優雅な話。

昔はビールは木の樽につめていたので工場には木工職人がたくさんいた。いい時代やな。


ビール瓶のコレクション16000本。サッポロジャイアントもある。


みなさん、多分これが目的で来ているとおもわれる、お楽しみ試飲コーナー。いろんなビールを2杯まで飲める。うまい!グラスがこれまた美しい!幸せ。従業員の方は、ビールが好きで好きでもうどうしようもないかんじ。仕事中ですので、ぐびぐびのんでいたとはいいません?

2007/05/21

車事情

ベンツやBMW、フランス車やかっこいいイタリア車があったりまえのように走っている。そんな中、ボロボロのボルボやさびさびのベンツが走っているのをみると、そーだよな。日本では高級車でも現地では実用車だよなあ。となんだかちょっと安心。そんな中、日本車もおもったより結構走っている。がんばってるじゃん。と、ちょっとうれしい誇らしい気分になる。

なんで道の真ん中で車止めてるの?と思ったが、駐車スペースなのである。デンマークではこのとうり、歩道があって自転車道路があって、そして車の駐車スペースということになる。


リヤカー好き2。よーくみると一輪車をのせています。いいですね。老夫婦。クルミは三菱かな~。



リヤカー好き3。引越しかな?親子でせっせと積み込んでいた。トリップトラップがみえますね。いいですね~。ほっとしますね~。

2007/05/01

自転車事情


自転車専用ライン。
しっかり確保してある。まあ広いわな。人も車も少ないし。
なかなか日本の都市では難いわな。でもできる所ではどんどん広めて欲しいな。

なんと、電車に自転車が載せられる。専用の入口がある。さらに驚いたのは、ホームには改札がない。道路から、すうっとホームに自転車で入れるところもある。階段にはタイヤを押して歩くレーンもある。




颯爽とマウンテンバイクの素敵なお姉さんが乗ってきた。
スナップをとりたいところでしたが・・・自転車だけですんません。


車内のチューブで作った自転車止め。
いいなあ~。

自転車止めもデザインいろいろ



リヤカーが結構多い。荷物をひいたり、子供を載せたり。
でも前のリヤカーって、事故ったらこわいね。
お母さん!そこバス専用ラインなんですけど・・・


バスといえば、乳母車も乗せられる。車を持たない人にも優しい社会。バスの路線は、ものすごく発達しているようで、結構多くの人が利用しているようだ。一度バスに乗ってみようと、バス停でポッカーンとしていたら、「どこへいくの?それなら私とSAMEWAYだわ」と案内してくれたのが、この乳母車のママ。扉の広い入口があり、「あなたはあっちからね。」っと優しい人が多い。

2007/04/28

コペンハーゲン2日目


朝の散歩で、これが有名な人魚姫さんか!とご対面。

10時にダンスク・ムーベルクンストという店へ。ウェグナーやヤコブセンのヴィンテージ物がみられる。1950年台のチークのワードローブが素敵だった。欲しい~が45000DKK(DKKは21円くらい)。(写真なし)

次に11時開館のデンマーク工芸博物館へ。デンマークのモダンデザインのコーナーが充実している。日本の日用品や、18世紀から19世紀の家具も置いてあった。



デンマークは王国で正午12時ちょうどに、近くの宮殿で衛兵の交代がみられるということで、一旦出て見学に。


またデンマーク工芸博物館へもどってカフェタイム。ウェグナーの椅子にすわってのスモーブロー(バターを塗ったオープンサンドイッチ)は美味しかったが、98DKK!



とにかく建物がなんともおとぎの国。17,8世紀に建てられたものもそのまま手入れをして使っているようだ。負けたなという感じ。なんだろうこの差は。物を大切にする気持ち?伝統を重んじる?誇り。良いものは良いの?その辺のところを探ってみたい。


自転車に優しい国と聞いていてとても興味があった。道路には、自転車専用レーンがあって、専用の信号も。その辺の事情はまたあした。

2007/04/27

北欧デザインの旅1

ちょっときばってデンマーク・コペンハーゲンへ4泊5日の旅にいってきました。(4/18~4/23)
ご注文お待ちのお客さま。この度の経験はきっとこれから作る作品にプラスとなって現れるとおもいますので・・・お許しください。
結婚20周年記念。憧れの北欧デザインに触れるんや。研修旅行や。花粉症からのがれてすっきりしたい・・・などなど名目はたくさん。でも新婚旅行以来の海外旅行で、めっちゃ不安。珍道中はご想像のとうり。でも、百聞は一見にしかず。見るもの聞くもの皆新鮮で思いきって行ってよかった!写真で少し報告しますね。


コペンハーゲン・カストラップ空港の通路。床がこのとうり、なんか感じいいのだ。成田から11時間、地図をみると、北欧はドイツよりも北にあり遠くに感じるが飛行機では、ロシアを廻っていくのでむしろ近い。そうか!知らなかった。


コペンハーゲン中央駅。おー!ヨーロッパ。時差は7時間。現地5時半は日本では夜中の12時半で寝る時間ですが・・・折角来たから、これからひと見学にいきましょう。


先ずは、ダンスクデザインセンターへ。水曜日は午後7時まで空いていてたまたま無料の日でラッキー。 トリップトラップのミニチュアがかわいい。


地下の特別展示。最初意味が分からなかった・・・いずれこうなりますよというホワイトな?展示。


午後7時半。時間的には夕飯の時間。でも眠たいし、そんなお腹も空いていない。このまま帰って寝ようかともおもったが、折角来たのだからと、デンマークレストラン「PUK」という店へ。先ずは「ポークやろ」と思って頼んだら、このとうり。日本では1枚でも満足のところ大サービスで3枚たっぷり。彼女のはサーモン。で、これまたびっくり。日本で深夜の2時にこの量はこたえるで!といながら、無理して平らげた。

2007/03/04

庭かスタジオ


完成した家具を納品前に写真撮影するのも大切な仕事。昔は工房の庭での撮影が多かったが、栗田の自宅は立派な庭すぎて僕の家具にあわない。それで展示室中にロール紙を垂らしてなんとか撮影してきたけれど、光源の問題や、なんせ狭いので、家具の大きさにも制限があった。そこで庭の軒先からロール紙を垂らして撮ったらどうかと提案したが、外に出しっぱなしではロール紙が焼けるだの、痛むだの「もったいない家族」の反対にあっていた。ええやんけ、使ってなんぼのもんや。そのためにぐるぐる巻いてあるんや。と反対を押し切り、一人寂しく設置してみた。すると、思ったより、大丈夫そうで、結局「結構いいじゃん」ということに。しかし確かに、一回の撮影で、紙が少し破れた。下にもう少ししっかりしたものをひかないとね。
※スタジオ貸します。なにか撮りたいものがありましたらどうぞ。ただし曇天の風の穏やかな日中に限ります。

2007/02/28

近況


先週は1泊2日と2泊3日の合宿で頑張った。今冬の工房は灯油ヒーターを使わず、薪ストーブだけでもっている。こんなの初めてだ。でも母屋は結構冷え切っていて泊まりが続くと、やはり体が縮こんでいく。貧相な自炊の効果もあって2キロのダイエットになった。先週の土曜日、ちょうど味噌の仕込みの日だったので、家族が心配して?ついでに来てくれた。長男は試験中だというのにの気晴らし?といいながら電気工事をしてくれた。大阪のおじいちゃんの仕事場から譲り受けた、蛍光灯と三相の電源の取り付け。隔世遺伝でよみがえる。



玄文撮影のスナップ。ほとんどが、やつれ顔の見せたくない写真のなかで、なんとかましな一枚。
後ろの板は、ワゴンチェスト用に荒取りした板の山。作るの楽しみ。いましばらく待っててね。

2007/02/12

暖冬


ありがたい。ありがたいと、この雪の少なさに、工房の前のおばちゃんおじちゃんたちは手放しで喜んでいる。僕もほぼ同じ喜びようなんだけど・・・確かに要らん雪かきせんですむし、おかげで仕事ははかどるし、雪に埋もれて今冬は無理かとあきらめていたドラム缶風呂もこのとおり、早くも初風呂に入れた。不覚にもちょうど一番雪がたまるところにドラム缶を設置してしまったので、正月明けの雪でどかっと埋もれてしまい、しまったとおもったのはもう後の祭り。一旦凍りついてしまうと、それをはねる元気はなかった。春までお預けかと、ロマン館の温泉にいったり、昨秋オークションで落とした、脚浴ホットスパで我慢していただけにその喜びは大きい。この温暖化、とっても助かるのだけれど、自分一人が入る風呂のために、薪を燃やして、贅沢?していることが、温暖化の一因になると思うと、手放しでは喜べない。・・・のだけれども・・・冬の星座を眺めながら、あるときは小雪の降る中の露天風呂。温まるだあこれが・・・・まあいいか。

2007/02/02

新たなサクラとの出会い


あっという間に2月になってしまった
机の制作はじっくり取り組んでいますのでご安心あれ

先月、またすばらしいサクラに出会うことができた
できるだけ耳を美しく使いたいと わがままをいって
みんなに手伝ってもらっても結構大変だった
あの手この手で皮を剥いだので大切に使いたい 

この辺材のかたまり 簡単に薪にするわけにはいかない 
ニマ工法で器でも作りたいが・・・さすがにちょっとその時間はない。
どうしよう