2008/05/28

フェリザァティのルーター


昨年の夏、テクノトゥールズのサマーセールでイタリアのメーカーのフェリザァティ社のルーターが載っていた。
「動態バランスにすぐれている・・・」「ユーロ高騰の値上げ前」というキャッチも気になった。イタリアの機械はまだ使ったことがなかったが、ちょっと浮気をしたくなった。セールといえども少し高価であったが思い切って購入した。
ん・・・・なかなかグーなのである。これまでマキタの3600HAが2台とフランジ型の日立のM12。もうかれこれ15年以上も働いてくれたが大分くたびれてきたし、価格も違うので、単純に比較するのはかわいそうなのですが・・・。
手に伝わる振動が少ないので疲れない。刃の深さ調節やガイドが長くて微調整が利く。「イタリア、やるじゃん」という感じ。うれしかった。よく考えたら、日本よりも木工先進国やがな。ドイツフェストのドミノもそうなんだけど、いろんなケースを想定して、使いやすいように設計されているのだ。歴史を感じる。
なお上記写真の周りの部材は、吸い付き桟加工用の冶具です。吸い付き桟が楽しく?できるようになっただけでも充分に価値がある。

2008/05/25

ドミノジョイントカッター


 昨年ドイツのフェスツールというメーカーから画期的な電動工具が発売されました。ドリルの刃が横方向にも動き、扁平の穴が開けられるのです。いろんなサイズの穴が開けられてそれにぴったりのチップがセットになっています。(このチップの形がドミノの名前の所以でしょう)「これは、従来のほぞ組のかわりにいろいろ使えるぞ!」高価でしたが思い切って導入しました。いろいろ使ってだいぶコツをつかんできました。
 今回はテーブルの脚の板組に使ってみました。


利点はいくつかあります。
①材が短くて済む。従来のほぞ組だと上下で50~60ミリほど長い材が必要になりますが、材が貴重なときにはこの差は非常に大きい!
②胴付き(接合面)の平面性を出しやすい。接着面積の大きいほぞ組のときは、全部の面(胴付き)をぴったりつけるのは難しいのですが、ドミノだと最初に直角の平面を出しておけば安心。今回は2枚ドミノにしたので目地も含めてかなり安心
③強度はほぞ組より強いかもしれない。ほぞ組はオスとメスのきつからず緩からずのバランスが難しい。ゆるゆるでは意味がないし、きつすぎて下手すると割ってしまえばこれまた全く意味がない。ドミノでは穴にぴったりのチップがセットでこの点はめちゃ安心。
④縦横の遊びが確保できる、今回のような、木の縦方向と横方向を接合するときは、理想は伸縮方向に対して遊びが求められるが、ドミノではメス穴を簡単に幅広く開けられるの機能がついていてこれは他にも工夫して使えそうだ
⑤いろいろ使い勝手が良いように工夫されており、さすがドイツやなとちょっと羨んでしまう。にくい!

良いことずくめなのであるが、欠点としてあげるなら、
① 穴の位置決めが以外とむずかしいことがあり、若干の目地ができることがある。
② ほぞが一枚で一個というような場合は、従来のほぞの方が強度面と精度も含めて安心かな。
③ 結構腕力がいる。今回の場合で、上下で32箇所、ペアで64箇所、今回テーブル2台分なので×4で合計256箇所。二の腕が太くなる。
④ チップが高い。1個20円として、126個で2520円。
などでしょうか。

メープルとイタヤカエデ



「メープル」だけでなく、一般に流通している樹種の名前は、実際はさらにいろんな樹種を総称して扱われることが多いです。メープル(カエデ科)の仲間は、世界には300種ほどあるそうで、日本のイタヤカエデもそのうちの一つでしょう。アメリカではおもに15種類あり、木の性質で「ハードメープル」と「ソフトメープル」にわけています。「ハードメープル」は木の名前ではなく、おもにシュガーメープルとブラックメープルという木をさしています。(ちなみにブラックメープルは板が黒いのではありません。樹皮が黒っぽいのです。)
メープルといえば・・・白っぽいテーブルトップか、ボーリング場や体育館の床のややクリーム色、或いは壁の付き板で使われている少し赤味があったり、カールした模様などが浮かんできますね。

これまでイタヤカエデをメインに、丸太で製材してストックして使ってきました。メープルは乾燥材で少し使いましたが、やはりイタヤより気持ち乳白色から黄色味のあるイメージでいました。ところが、昨年製材した巨木のメープルは、色味木目とも複雑な個性でびっくり。イタヤの心材には色の濃い部分があり、それと区別がつかないようなところもあり、またその後製材したイタヤカエデがこちらは逆にいわゆるメープル近い感じの丸太で・・・えっ?どっちがどっち?状態になっています。「メープルとイタヤカエデ」もうこうなれば、色合い風合いのバランスを考えていっしょに扱って使った方が楽しいかな。その方が楽なんですけど・・・

2008/05/14

「宿房」はじめます。


おとやん。また一羽むけたで。きっと。一羽くらいは息子やで。今日は掃除と補強、頑張ったで。あと蛇対策をもう少しかな。



ところでドラム缶風呂の話を何度ももしていますが、この体験を是非みなさんにもと思い「宿房」なるものをオープンします。とにかくドラム缶風呂に入ってみたい方。ビール片手に星を眺めたい方、烏骨鶏のヒナに会いたい方。風呂の炭火でバーベキューをして、木工のこと、木のこと、田舎ぐらしのことお話しできればとおもいます。実のところ本音は・・・そのかわりにちょっとした野良仕事やお掃除など手伝ってほしいなあと思っています。一応のイメージを下に記します。日程はイベント情報のカレンダーに掲載いたします。ご希望の方は前日までに連絡ください。(工房026-269-3962)
<内容>
一泊二日食材付き無料、
ただし準備片付けなど自炊が基本、飲み物、食材の差し入れ歓迎
お勤めは風呂の焚きつけと掃除、畑や工房のちょっとしたお手伝いです。
時間的には、午後4時ごろまでに来れる方。(明るいうちにいろいろ準備がありますので)
夜は10時ごろには就寝で朝5時ごろ起床。という感じの早寝早起きの「じいさんパターン」に合わせていただける方。寝床は母屋の畳(バンガロー的感覚で)か庭でテント(テントは貸しますが)寝袋は必携です。
定員は2名かな。
一人旅やライダーの方、木工独立志願者や現役同業者の方もOKです。
一応禁煙希望です。
こんな感じでいます。
お寺は宿坊ですがこちらは工房なので「宿房」です。
どうなるかな~?

生まれた~!!!


生まれた~!!!
前々回「烏骨鶏のオス」で写真を載せた烏骨鶏ですが、実は・・・その次の日にイタチ(多分)にやられてしまいました。鶏小屋の腐りかけた框を食いちぎって・・・ここから入ったのか!とおもって補修したら、今度はまた別のところから金網をこじ開けて・・・。あの手この手を尽くすも、毎日一羽ずつという感じでもっていかれて、瀕死のお父さんオスもついにやられて、5羽のうち、かろうじてメスが一羽だけになってしまったのでした。「イタチごっこ」とはこのことかとはじめてその語源を解釈したが、そんな「ごっこ」なんていう気持ちにはとうていなれない。イタチの執念はおそろしいものがあった。食用にとっておいた卵は多分有精卵のはずなので、GWウィーク前に抱卵のチャンス。六つ抱かせてみた。一昨日、むけた殻があったので、ひょっとしたらと思っていた。えっまた獣?メスはまだ抱卵の様子でヒナがいるかどうかはわからなかったが、かすかにヒナの声が・・・・餌をやってみると「お腹すいてたの」と立ち上がったそのとき、ヒナが3羽でてきた。かわいい!!よかったうまれた。なんどみてもこの瞬間は感動ですね。元気に育ってよ。これまでも生まれたヒナの何羽かはふまれたり、水におぼれたり、災難に遭うことが多かった。今回はそんなことのないように、鶏小屋を補強します。!!卵ままだ4つ残っていて、多分一つは無精卵だとおもうけど、あと一羽でも多く孵りますように!暗い話が多い昨今。ちょっとは明るい話をと思いましたが、現実は今日は鶏小屋掃除です。まずこれまでの家族の営みでたまった鶏糞を畑に運んで、次に、金網を補修して、土台まわりに石やブロックで補強て・・・。どなたか手伝ってくで~~~。

2008/05/11

砂利んこ知恵


またご無沙汰してしまいました。相変わらず忙しく土日もない状況ですがなんとか元気にやってます。工房前の畑は15年以上耕して、ほっかほかの有機質の畑でしたが。昨年の車庫の残土をもったので、あーあ、このとうり原野になってしまった。先週あたりから、少しずつ砂利ひろいしてるけど、なかなかすすまない。夏野菜には間に合いそうにないね。その分草は少なめで助かっているけど、今朝、ひっさしぶりに今年初の草刈機をまわした。埃をかぶったエンジンがまわると、またこの季節が来たな。と実感する。チューリップが一本あって、残そうとおもったがチンとやってしまった。けど母屋のテーブルに一輪差しでかざってみたら良い感じ。今年はキュウリ4本、ゴーヤ、トマト、ナス、ピーマン、ししとう、オクラそれぞれ1~2本ずつくらいで、気持ちやってますというレベルかな。原野のままじゃむなしいので枝豆くらいはばらまいてみよう。