2012/12/31

額と時計

怪我の話をしてしまって、ご心配おかけしました。このとうり元気です。額や時計を少し作ったので、これまでの在庫と合せて、北海道から帰省している次男のカメラで(SIGMADP2Merrill)写真撮影しました。
大きい額はB4~4つ切りサイズ、正方形のは30センチ角、
真ん中のはインチサイズで2Lやポストカード用のマットをはさみました。

手前はメープル(電波時計)、後ろの左は山桜(電波時計)右2つはミズナラ(フツーのくおーつ)
来年もどうぞよろしくお願いします。

2012/12/30

湿潤治療+

実は2週間ほど前にまたやっちゃいまして・・・丸鋸の刃に指が触れて、左の親指先をちょっと。この3月の中指のときよりはマシでしたが、20年間仕事してきて、今年になって1,2の怪我をしてしまったのは、ちょっとショックではあります。たまたま昼間でしたので、村の診療所に駆け込んで、処置をしてもらうことができたので、化膿せず順調に回復したのがなにより幸いでした。ところで、これまで傷の手当といえば、まず「消毒」ですが、最近は消毒をせずに、患部を体液を吸収する特殊なパッドで覆って湿潤の環境で治療する方法があるのです。消毒はバイキンをやっつけますが、正常な細胞もダメージをうけるので、治りが遅くなるというのです。今回はさらに正常な肉芽細胞を成長させる?薬なんていうのを併用し、半信半疑でしたが、毎日みるみる良い方向に向かって、2週間でだいぶいい感じになってきましたのでここで報告させていただいているわけです。こんな大きなキズでも良くなったので、ちょとした傷だと、もう断然湿潤治療!すっかりファンになってしまいました。でも来年は絶対に怪我をしないように、また体をいたわり、気持ちを改め、原点にたちかえり、精進を重ね・・・・取り組んでいきたいとおもいます。

2012/12/06

一枚板風三枚矧(2)


この間は一枚板風三枚矧の様子を書きましたが、あれから框組みにした天板が2枚完成しました。左の天板は、板目が少なく落ち着いた風合いになりました。光のあたり具合によっては、一枚板には見えないところもありますが、まずまずの「一枚板風」でしょうか。右の作品はやや板目が残り、また矧ぎ面もややはっきりしていますが、それぞれ共木の味わい深い作品になりました。なおいずれもクルミです。

こちらはイタヤカエデです。手前の天板は一枚板風三枚矧を狙いましたが、左右の2枚が共木でなくやや感じが異なったので、一枚板風にはみえませんが、またこれも楽しからず哉。
奥の右の作品は2枚矧です。Oさ~ん!どれにしましょうか。

2012/11/28

にわかリンゴ屋さん

今年もまた「にわかリンゴ屋さん」の季節になりました。

 今年も工房前の小林農園さんから無選果のりんごを分けてもらいました。無選果といっても、写真のように、ブルーの小さいカゴでもぎ取ったリンゴを、贈答用の特秀のものや、傷ものは除いてあり、全体的に秀クラスと言う感じで、大きさや状態がまちまちなりんごが大きなグレーのコンテナに入っています。18キロ入りで、今年は30ケース。ハイエースに満載です。


それを自宅に持ち帰り、一個一個確認しながら、私が選別してトレーに入れていきます。Lサイズ(18玉用)、2Lサイズ(16玉用)、3Lサイズ(14玉用)・・・この選果やダンボール詰めだけでもひと仕事ですが、今年は色づきもよく良い感じのものが多く、助かりました。

例年より歩留まりがよかったので、まだ量に余裕がありますので、ご希望の方にお分けいたします。ちょっと形が歪だったりもしますが減農薬栽培ですので安心してお召し上がり下さい。
5キロ Lサイズ18玉 2700円 (売り切れ)(12月5日)
5キロ 2Lサイズ16玉 2900円 (残り1ケース)
10キロ Lサイズ18玉×2 4600円 (売り切れ)
10キロ Lサイズ18玉+2Lサイズ16玉 4800円 (売り切れ)
10キロ 2Lサイズ16玉+3Lサイズ14玉 5000円 (残り2ケース)
※税込送料込みの価格です。※北海道、九州は+400円、
※写真はL(18玉用)です。
※一応自家用としてご利用ください。
よろしくお願いします。

2012/11/23

一枚板風三枚矧

こたつ用の框(枠)で囲んだタイプの天板で、中にハメる板の話です。今回は80センチ四方の天板で、中板は67センチ角程度の予定。クルミ材では67センチ幅の一枚板は無理なので、何枚かを幅方向に板矧ぎします。如何に美しく、面白い板矧ぎにするかがポイントになります。
原板Aは幅35センチの一枚板です。同じような板で2枚矧にすれば幅は足るのですが、2枚矧は結構バランスが難しい。そこで今回はもう一枚の板Bを2つに割って(実は乾燥ですでに割れていたのですが・・・)板Aの両端に付けて3枚矧とします。A1の両端の柾目のところとB1、B2の柾目のところを矧ぎ合わせて見た目「一枚板風」を狙います。、

柾目どうしの色合いや方向をいろいろ考えて最適な組み合わせをあれこれと検討するのは楽しいのですが、矧ぎ面の木目の方向が逆になってしまうことが多いのです。逆になりますと、カンナがけではその境は逆目になることや、仕上がってもどうしても光の当たる方向により、境がはっきりと見えてしまうところがでてきてしまうのです。結構律儀なんです。
(訂正)写真真ん中の板は「B」ではなくて「A」でした。

2012/11/21

初めての正倉院展

2年前に2時間待ちの長蛇の列であきらめた正倉院展。先々週末大阪方面に出かけたので、今度こそとトライした。開館15分前に着いたら、今回はちょうどうまい具合にそれほど待たずに入れた。
 
奈良時代に暮らした人々の息吹を感じ、なにかヒントが得られるのではとわくわくして見入った。瑠璃杯(るりのつき)は30分列んでかぶりつきで見た。美しいコバルトブルーは、遠くの異国を思い起こさせるロマンが溢れもちろん素敵でしたが、私が一番感動したお品は、「棚厨子」。当時は多分ただの?「展示台」であったであろう物が、立派に展示してあったことです。お宝の琵琶などを収納したというノックダウン式の木の棚。棚板に柱材を貫通させて、楔で固定する構造で、棚は奥行き50センチ以上はありそうな杉の一枚板を使っていました。大木はたくさんあったのでしょうが、電動工具の無い時代、どんな方がどんな風に製作したのか思いをはせて見ました。大木から板にするだけで・・・結構な仕事だったに違いありません。
構造的にもなかなか理にかなっている機能美に昔人の知恵を感じます。いつか似たようなものを作ってみようかなと思いました。でも一枚板は無理かな。今は強力な接着剤がありますので、棚板は矧ぎ合わせになるでしょうね。
※下のスケッチはうろ覚えの記憶ですので、あくまでイメージとしてみてください。上の板の面は見えなかったので貫通しているかどうかわかりませんが、下段は棚板があったような気がしてきた・・・
追記:この日は正倉院展のすぐ近くで 現役の名工、徳永順男さんの 「創造する椅子」展もあったので、見せていただいた。1300年後の人がきっと長蛇の列をなして、見るだろう椅子達ばかりで、これまたとても感動して、鋭気をいただいて長野に帰って来たのでありました。





2012/10/31

卒園記念品

旭幼稚園(長野市)のお母さん方から、先生や子供さんにプレゼントする卒園記念品の相談を受けました。今回で3回目。(前と同じ作品やったら楽やのになあ)と思いましたが、甘かった!今度は「シンプルな箱型のペンスタンドで。」えっ?そんなただの箱でいいの?ということで、いろんな樹種を使って、契(千切)の欠込みを入れたりして作りがいのある、キット化したものを試作提案しました。

樹種や千切の有り無しなどみんなの希望も決まったので、(みなさんそれぞれに好みが違い、準備はちょっとややこしかったですが、とても参考になりました)まずは役員のみなさんに工房に来てもらい、製作の指導をしました。仮組みでチェックの仕方、ボンドのつけ方、千切の入れ方とカットの仕方、素地調整からオイル塗りetc・・・・


        
わたし も ぼく もお手伝い!

なんとか無事完成! のこぎりや鉋や電動のサンダーなどを使うと早く綺麗にできるのですが・・・今回は小刀と紙ヤスリだけなので、特にでっぱた千切を小刀で削るのはちょっと苦労したかな。これから園の他のみなさんにご指導されるわけですが、まずはご苦労さんでした。
元気な若ママさん方に接して、子どもたちの明るい未来を確信できた楽しい秋晴れの半日でした。ありがとうございました。


2012/10/18

まほちゃん新居へ


まほちゃん一足お先に新居入り。どきどきしましたが、作り付けのカウンターの下にまほちゃんが少し入るようにわざわざ高さをあつらえていただいたり、素敵な新居で幸せ一杯。
(長野市Yさん宅にて)

ナラくんも広々とした明るい日差しに囲まれて・・・ちょっと恥ずかしそう。

ロフトからも見れちゃう。

2012/10/14

多摩クラフトフェア



一日目の午前中まさかの雨。参ったなあ~
 
今年は猛暑の影響でリンゴの収穫が遅くれて、紅将軍というリンゴを初めて持ってきた。
毎年リンゴをだけを?楽しみにしてる方もいらっしゃりびっくり。
しかし毎年違う品種になっているなあ。やっぱ気候が変化しているのかな?

昼から晴れた。絶好の撮影日和。いつもと違うバックでちょっと違和感。

今年はまめにデモをして頑張った

みんな真剣に遊んでくれる。親御さん。もすこし買っていただけるとうれしいのですが・・(ホンネ)



去年は座編みだけの参加。今年は組立から参加してくださった。日野市のTさん親子


息子さんのために頑張ったお父さん。ご苦労様でした。


                                  来年もまたね!                 photo GEN

2012/09/30

サクラ の椅子2つ

サクラの椅子が2つ完成した。SH(座面高さ)460の高めを椅子です。春に作ったサクラの耳付きの机に合わせのてご注文で、椅子もどこかに耳付きを。と定番のラダーバックチェアー(右の椅子)でトライした。背板の一番上の板だけ耳付きでこしらえてみたが・・・どうもしっくりこない。結局耳付きはやめにして標準の優しいタイプになった。

 左の椅子。なんとか耳付きを!と、、、テーブル用にストックしているの厚板の中に、平面に削るにはなんとももったいなく、反りを利用して椅子の座面にしたい原板がいくつかあり、今回トライした。一枚板の座面もさることながら、背もたれも勝負どころ。これまで培った経験を総動員してこしらえた。座った瞬間のなんとも言えぬ温かい腰のホールド感にそれまでの苦労が感動に変わり、木工の醍醐味を味あわせていただいた。


2012/09/26

飯綱山登山

いつも家の窓まどから見える、長野市民なら一度は登る飯綱山(1917M)に初めて登ってきた。昨年のちょうど今頃、妙高高原を散策して、山登りに火がついたはずだったが、結局一年ぶりの山歩き。
今日は晴天に恵まれ景色は最高。眼下に飯綱高原、雲下に我が長野市(自宅付近もほぼ見える)雲の向うは四阿山(次に登る予定の山)と浅間山。

頂上からはほぼ360度の大パノラマ。槍がくっきり見える。槍が見えるととにかく嬉しい。

北側。手前が黒姫山。その向うが妙高山。右の白っぽい平野は上越市でその向う青いのは日本海。佐渡はその向こうかな。
日本が意外と狭く感じ、この美しい日本が愛おしく思えた。国土を守るぞ!

小学校から学校登山があるので長野市民なら一度は登る山。最近は幼稚園児も登るらしい!
往復4時間。そこそこ急登もある、園児が登るとは!脚ガクガクのおじさんはすごいと思う!

しらかば~青空~

林道のりんどう

2012/09/10

流しソーメン納

 9月に入っても残暑厳しい日が続いています。今日も昼間はじりじりとこの時期にしては、ちょっとこの暑さは変!でもお陰で、先週末の土曜日、二組の来客があったので、流しソーメンを楽しんだ。暑すぎると、日除けが欲しいし、涼しいと流しソーメンの気分がでない。丁度よかった。

      でもさすがに今シーズン最後かな。2012年夏の思い出、有難う!





2012/08/19

まほちゃんお嫁入り

グルッペの看板作品のマホガニー一枚板兼用テーブル(まほちゃん)がこのほど長野市のYさんの新宅にお嫁入りすることになりました。製作から12年ほど経ち、ところどころ傷もいってしまいましたが最後のお手入れをしていると、なんだかお色直しの気分。これまでたくさんの方に暖かく見守っていただきほんとうに有難うございました。嬉しいような寂しいような・・・うれしいです!新作のミズナラのリビングテーブルくんもお供いたします。

2012/08/16

プチ・カフェの様子


コンクリート壁の半地下の自宅展示ルーム。この時期は除湿をするだけで、ややひんやりと気持ちいい。ちょっとお茶をしながら好きな本を読んだり、音楽を聞いたり、街角のクールスポットとして過ごしていただければとプチ・カフェなるものをオープンしてみた。


日頃そんなに人通りがあるわけでもなく、いきなりカフェオープンとしても、来てくれるわけがない。
1日目は飯綱の原田さんご夫妻をお誘いした。ブログで紹介していただいたので是非御覧くださいhttp://blogs.yahoo.co.jp/yu_ki_juku/23527374.html
2日目は、お向いさんに来てもらって・・・卓球もした。
二重構造のボダムのグラスは冷たいものも入れても、 結露しにくいので直接家具に置けるのがいい。
エレクトロボイスのスピーカーはすっかり馴染んでいい感じです。お好きなCDを持ってきてください。

日頃商品の展示までなかなか手がまわらず(元来下手くそなのですが)お花の手入れが趣味のカミさんに「工作キットのコーナーをなんとかしてくれ~」と頼んだら、少しいい感じになってきた。

コンクリート壁のボルト跡穴に、丸棒を取り付けて、フックにしてみた。外壁に椅子を飾ろうと思っているが、先にグリーンに占領されてしまった。でもいい感じ。そんなこんなでカフェーといっても無料です。あんまり無料だとなにか買わないと入りにくいということもあろうかと、おかわりは100円ということにしています。今後時々やりますのでお気軽にお越しください。

2012/08/10

野さらし仕上げ

最近は野ざらしで使うことも少なくなったが、食事やちょっとした作業に基本的に全く無造作にガンガン使っているこのテーブル。材はイタヤカエデ。削りっぱなしの無塗装で使ってもう15年以上になる。白いカエデもこんなに黒くなってしまう。
 立秋を過ぎて、気持ち暑さも和らいだが、工房の中よりも、外の日陰の方が涼しく気持ちいい。今椅子を久しぶりに10脚ほど製作中で、面取りとかサンダーがけとか鳥の声を聞きながら、外作業で楽しんでいる。背板に塗った余ったオイルの布でテーブルを拭いて見たところ、汚くなった天板にいい感じで杢が現れた。古代仕上げというほど古代でもないし、アンティーク仕上げというにはそれ以上に汚いし、野ざらしではちょっとかわいそうな感じなので、「野さらし」仕上げはどうでしょうか。

2012/08/08

竹の道具展

先週、滋賀県の近江八幡市でおこなわれている竹の道具の展覧会に行ってきた。生活道具、民具としての作品が極まり、芸術品になっている。物作りの原点を考えさせられた。この素晴らしさに魅せられ、若い作家も頑張っている。巷に安い輸入品の竹細工製品がでまわり、値段の設定が難しいという。全部一から手作りで細部まで丁寧にこだわって仕上げた作品は、そのへんの物と全然物が違うことが良くわかった。長持ちするだろうし、使っていて楽しいだろうし、その価値は充分にあると思う。一見の価値あり。でもいざ買うとなると・・・私の家具もかな。8月12日まで
「暮らしのなかで息づく竹の道具たち現代の名工 廣島一夫の手仕事」
2012.8.1(水)-8.12(日)ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
 
http://www.no-ma.jp/information/dt_162.html