2007/10/25

柾目のブックマッチ


今年の春に、お客様よりメープルのテーブルのご相談があったときに本当にむちゃくちゃタイムリーに材木屋さんから、「メープルの大木が入ったので見に来ないか」という話があり、すっ飛んで名古屋のヤトミ製材にでかけました。長さ2メートル80。幅1000~1100。既に製材はされていたものですが、個性的な、面白みのある一枚板がどっかーんと。


今回のご注文には、一枚板は厚すぎて、乾燥も間に合わないので、芯よりの柾目の3寸(A)と4寸の厚板(B)をさらに小挽きして、柾目の部分をブックマッチでいくことにしました。脚は(C)の部分でつくります。



なんとも面白い木目と美しい耳。さあこれをどうカットして、1800×850の天板にしていくか。自宅の庭に立てかけて乾燥させながらずっと眺めてきましたが、このたび、工房に運び込んで、第一弾のカットをしました。11月末完成の予定で少しずつ削り込んでいます。お楽しみに!

2007/10/21

一枚板との出会い


前回の近況で納期の遅れの言い訳を書いてしまいましたが、お客様から励ましのお便りなどをいただいて頑張っております。ありがとうございます。

さて、これまでたくさんの丸太に出会い、取っておきの一枚板をいろいろストックしてきました。眺めているだけで、なんともいえない活力が沸いてきます。どういう作品にしようか。貴重な天然資源をいかに後世に伝えていくか。むしろ責任感さえ感じます。最近は、殊に「良い丸太が減ってきた。材がない。価格が上がっている」など毎年のように言われ、環境問題、世界経済情勢も含めて、木を扱っている者としてもいろいろ憂慮しないといけない状況になってきています。そんな折、「20年ほど前に製材して寝かせたという美しいセンの大木と、ミズメの虎杢の貴重な板」に出合ってしまいました。「もうこんな木に出会う事はできないかもしない」といわれると・・・つい清水の舞台から飛び降りてしまいます。
ミズメ・・・長さ2000×幅850~1050×厚み2寸五分(75ミリ)
セン・・・長さ2050×幅1000~1100×厚み3寸(90ミリ)


自宅にも飾っておこうと、この2枚を運んできて下駄箱の前に立てかけていました。昨日皆で家の中に上げようと思いましたが、寝起きでかつ忙しい朝の仕事ではありませんでした。持ちどころも難しく苦戦。センはなんとか上りましたが、ミズメはそのまま。下駄箱が使いにくいという苦情はしばらく続きそうです。見にきてください。

2007/10/05

近況


大変ご無沙汰しております。
納期のお約束が守れない仕事がいろいろあり、そんななかブログに向かうのも申し訳ないとおもい、土日も休みも無く、朝から晩まで制作に没頭しておりました。ハイ。

春にご注文いただいた片袖机が、ようやく完成しました。大変お待たせしてしまっているのがチェリーのライティングビューロのKさんとSさん。すみませ~ん。もう一年近くになってしまいますね。材料は木取りして確保してあるのですが・・・。お仏壇のYさんもう2年になってしまいますね。すみませ~ん。夏休みに、お盆までにと思って制作始めているのですが・・・年内には。ダイニングテーブルのMさんとKさん。少しずつ進めていますよ。サクラのワークデスクのAさんとYさん。天板は毎日眺めています。シンプルデスクのMさんと、Oさん。本棚のNさん、Kさん。木取りはすすめています。材料選びに時間をかけています。どこをどうカットするか。どの板を使うか。じっくり取り組んでいるということでお許しください。ということで今はクルミのベッド2台。製作奮闘中です。