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2014/08/01

されど端材

この夏は工作キット類と工作応援端材の注文がうれしい悲鳴を上げている。特に、端材の方は、本来家具の製作で出る端材をお分けしているが、特に細かいサイズのものが、全然足らなくなり、端材を作るために頑張って家具を作っている感じの本末転倒状態。赤信号も点灯している。比較的大きな端材をさらに細かくカットしたりして、これは結構気を使い、一体私は何をしているのだろうという瞬間もある。でもお客さまがそれぞれの思いで、端材に新たな命を吹き込んでくれることはうれしいことだと思いなんとか頑張っている。



先日あるお客さまから「木のサンプルミニ12種」のご注文いただいた。電話だったので、伺ってみると、お子様は小学3年生で、木に興味があるので、自由研究の一助にしたいという。なんとうれしいことだろうっと、そこでちょっとひらめいた。私の工作用の端材も同時に注文してもらい、木のサンプルをもとに、木っ端の樹種を分類してみるのはどうかっと。
同じ樹種でもいろんな風合いがあり、木のサンプルミニから類推することは容易ではない。そこを五感を研ぎ澄ませて、感じてみる。正解は学校の先生もきっとお手上げだから、気にしなくていい。



賛同頂いたのがこのセット。通常は工作用として詰めるが、今回は樹種を意識して詰めた。サンプルにない、桐や楡がダミーとして意地悪に入れてある。
ちなみにサンプルセットが700円で、端材2キロセットが1000円この価格の差はどうかって思ったりもするが、総額でこのくらいで、ひょっとすれば、お子さんの人生も変わるかもしれない。と思うと、たかが端材。されど端材なのである。

2013/10/05

作り貯める

一つの注文があった時に、できるだけ2つ以上作るようにしている。どちらか選んでいただけるように、またもし失敗したときに、慌てないように。そんなこんなで、在庫として貯まっていく。


完成間近の左のブックボックス大。注文はひとつだけれど、ふたつ作った。お客様は節の入ってるものを!というご要望なので手間の作品を。奥が在庫となる。

ブラックウオールナットの椅子は組み立て前のものが1セットあったのだが、今回は2脚のご注文。在庫の1セットに合わせて、1脚だけ追加して作った。こちらはこれで在庫がなくなった。



3才位からのやや座面が高い子供椅子2脚のご注文。3脚作って選んでいただく予定。
※脚はブラックウォールナットで座面はクルミ(SH225)


A4書類の入る机上用のトレイ。
未決、既決箱として、2つの注文を受けたが、私も欲しい!コスト的にも有利になるのでたくさん作って選んでいただけるように提案したところ、「いろんなところで使いたいので、できれば全部欲しい」という嬉しいお返事。ということで、こちらは在庫に作り貯まらなかったというお話。


なお自家用に、樹種ばらばら作品の一つだけは残した。どうしても自家使いのものは、試作品やアウトレット品になってしまう。









2013/08/04

四方転びの卓袱台

作って見たい作品は山ほどある中の一つ、「四方転びの卓袱台」
春から東京で下宿生活をはじめた娘の為という目的を得て、ようやく形になった。

折りたたみの構造をどうするか。天板の形状や大きさはどうするか。
無垢材ゆえの反りをどう抑えるかなどいろいろ課題はあったが、
材はキハダに決めていた。和風の印象で、黄金の輝きのわりに軽く、反りもおとなしい。
形状は最近気に入っているスーパー楕円でいくことにした。
2.5乗から3乗までいろいろ検討して今回も2.8乗にした。
楕円のイメージよりかなり長方形に近くなるが、実用的にはおもしろい形であると思う。
特に今回は脚の長さをできるだけ確保するという点ではたいへん有利である。
(かみさんが計算式から型紙まで作ってくれた。もう趣味の領域)
サイズは娘の部屋には若干大きすぎるが、幅80センチ×奥行きは53センにした。
サイズを小さくすると脚の長さがその分短くなってしまう。
脚を出っ張らずに転ばせて、なんとか高さを28センチまでに確保できた。

折りたたみの構造は、木組みであれこれ考えたはみたが、どうしても仰々しくなるし、その分脚が短くなったり、使い勝手の問題もあり、なかなか良いアイデアは難しい。
そんな折「スガツネ」のカタログで、おもしろい金具を見つけた。「トルクヒンジ」メーカーに問い合わせると、「そういう目的では使ったことはないがおもしろいかもしれない」と興味を示してくれた。

いろんな仕様のもがあって、試してみた。ここは安全第一で固めのトルクのものを用いた。
定位置でのロック機能は無いけれど、折りたたむのにギュッと力が要るので、
使用中に勝手に動くことは先ずない。外から金具が見えるのが残念ではあるが、
そこは高級金具の「構造美」として割り切ることに。
さて、名前をどうするか。悩んでいる。
「四方転びの卓袱台」「楕円の卓袱台 」「キハダのスーパー楕円2.8の卓袱台」・・・・

娘(ひかる)に捧げるということで
「ひかちゃぶキハ2.8」
というのはどうかなとたまたま電話してきた息子に話すと「親ばか」と一蹴された。



真ん中の脚の折りたたんでいるのが娘用(当然試作品である)
周りの作品は来週8月8日から参加する東急たまプラーザの展示会に出展する。
是非見に来てください。

2013/02/16

マホガニーのTVボード

幅1500×奥行き450×高さ450。材はマホガニー。デザインは何度もやり取りして、結局極めてシンプルになりました。天板と抽斗は特にこだわり、天板は一枚板で留め(45度)で側板と木目が繋がるようにしました。抽斗はかぶせ構造でとっておきの銀河模様の板目のところを使いました。抽斗の中は、DVDとCDのサイズに合わせて、いろいろ仕切れるように楽しみました。久々のマホガニーの作品。改めてこの木のおとなしさの中に秘めた優美さにうっとりしています。高3の娘も「好き!」といってくれました。今度の水曜日にはお嫁入りしてしまいます。是非見に来て下さい。

我が家も欲しいなあ。ちなみに我が家は結婚当初購入したビクターのAVラックシリーズがまだ現役。その当時、結構いい値段しましたが、当然無垢材ではありません。やっぱり無垢の風格は格別ですね。費用はどうしてもある程度かかってしまいますが、価格以上の幸せ感が溢れ出ますね。いいなあ。

2012/12/31

額と時計

怪我の話をしてしまって、ご心配おかけしました。このとうり元気です。額や時計を少し作ったので、これまでの在庫と合せて、北海道から帰省している次男のカメラで(SIGMADP2Merrill)写真撮影しました。
大きい額はB4~4つ切りサイズ、正方形のは30センチ角、
真ん中のはインチサイズで2Lやポストカード用のマットをはさみました。

手前はメープル(電波時計)、後ろの左は山桜(電波時計)右2つはミズナラ(フツーのくおーつ)
来年もどうぞよろしくお願いします。

2012/10/31

卒園記念品

旭幼稚園(長野市)のお母さん方から、先生や子供さんにプレゼントする卒園記念品の相談を受けました。今回で3回目。(前と同じ作品やったら楽やのになあ)と思いましたが、甘かった!今度は「シンプルな箱型のペンスタンドで。」えっ?そんなただの箱でいいの?ということで、いろんな樹種を使って、契(千切)の欠込みを入れたりして作りがいのある、キット化したものを試作提案しました。

樹種や千切の有り無しなどみんなの希望も決まったので、(みなさんそれぞれに好みが違い、準備はちょっとややこしかったですが、とても参考になりました)まずは役員のみなさんに工房に来てもらい、製作の指導をしました。仮組みでチェックの仕方、ボンドのつけ方、千切の入れ方とカットの仕方、素地調整からオイル塗りetc・・・・


        
わたし も ぼく もお手伝い!

なんとか無事完成! のこぎりや鉋や電動のサンダーなどを使うと早く綺麗にできるのですが・・・今回は小刀と紙ヤスリだけなので、特にでっぱた千切を小刀で削るのはちょっと苦労したかな。これから園の他のみなさんにご指導されるわけですが、まずはご苦労さんでした。
元気な若ママさん方に接して、子どもたちの明るい未来を確信できた楽しい秋晴れの半日でした。ありがとうございました。


2012/09/30

サクラ の椅子2つ

サクラの椅子が2つ完成した。SH(座面高さ)460の高めを椅子です。春に作ったサクラの耳付きの机に合わせのてご注文で、椅子もどこかに耳付きを。と定番のラダーバックチェアー(右の椅子)でトライした。背板の一番上の板だけ耳付きでこしらえてみたが・・・どうもしっくりこない。結局耳付きはやめにして標準の優しいタイプになった。

 左の椅子。なんとか耳付きを!と、、、テーブル用にストックしているの厚板の中に、平面に削るにはなんとももったいなく、反りを利用して椅子の座面にしたい原板がいくつかあり、今回トライした。一枚板の座面もさることながら、背もたれも勝負どころ。これまで培った経験を総動員してこしらえた。座った瞬間のなんとも言えぬ温かい腰のホールド感にそれまでの苦労が感動に変わり、木工の醍醐味を味あわせていただいた。


2012/07/21

ミズナラ柾目ブックマッチ2

以前にも紹介しました「ミズナラ柾目のブックマッチ」のリビングテーブルが漸く完成しました。
現品情報に載せましたので是非ご覧くださいませ。http://www.woodgruppe.com/works/sale/LTN127G.html

2012/04/22

お花見

4年生になるお嬢さんの机です。お母様からは「節がこの辺にあるところの板を使って、そこにお花の埋木をしほしいな」というおおらかな?ご依頼でした。節はこれまでも結構使ってきましたが、さすがにこのレベルの乾燥割れの部分は通常の机ではカットでしょうか。でも今回は耳付きで共木の2枚矧で、是非この板を使いたかったので、割れのところも使わざるおえませんでした。節のところだけでなく割れのところも「お花」で・・・とアイデアが浮かびました。どこにどんなお花を咲かせるか?実際には結構悩みました。天板として割れをカットしなくてすむ分、材料的にはもちろん節約になりますが、埋木するのにかかった労力はそれを遙かに超えてしまうのでちょっと複雑な気もするのですが・・でもおかげさまで、これまでにない楽しい天板になりました。昨日この机を納品して(長野市内)喜んでいただいて、ほっとしたところです。ほっとしたといえは満開中の長野市内のサクラ。今日の強風でちっちゃうかと心配したけれど、なんの結構大丈夫。

2012/01/10

ヨガ始めました


今日久しぶりにヨガ教室に参加した。3年前に一年間週一の教室に通って、「日常の仕事の動きにヨガを取り入れる」を会得したつもりだったけど、昨年は一年間村内のプールでちょっとは体を動かしたはずだったけど、やっぱり長年の悪い癖は直せないようで、脚力ガタ落ち、肩こりこり。
さて今年こそと心機一転。今度の教室は月2で3ヶ月間のコース(長野市安茂里公民館でなんと無料)だけど、今日の初日は久しぶりに自分の体を見つめるいいヒントを与えてくれて、早速昼からの仕事に取り入れた
写真は今制作中の机の吸い付き桟に脚を組み入れている所。(写真はやらせ感満点ですが・・・)いつもついつい力でねじ伏せてしまいますが、複式呼吸でリラックスしながら、集中して、丹田や仙骨を意識して、すべての作業が体にいい事だと思えるように、プラス思考で、前向きに、楽しくそんなふうに私はなりたい。

2011/09/02

耳付き板

「耳付き板」と聞くと、パンの耳のように自然の形を残した板のことを思い浮かべます。一般的によく使われている表現で、なんら問題はないのですが、でもよく考えてみると、どこが耳付きなんでしょうかと以前から思っています。そもそも何故パンの耳を「耳」と言うのでしょうか?端っこに出ている部分を「耳」というのは想像がつき、取手としてちょこっと出ている可愛い耳は耳らしいのですが、木材の場合は、個性ありすぎ、多種多様でワイルドすぎで「耳」というのにはふさわしくない様に思えるのですが・・・いかがでしょうか。ではどう言ったらいいのか。本来は「皮付き板」が一番自然なのですが、実際は皮をそのまま残して仕上げるのは通常難しいので、薄皮まで剥いで、一部白太が露出することも多いので、「皮付き板」という表現は実情に合わない。ジョージナカシマは「フリーエッヂ」と言っていますが、「フリー」というと、なんとなく任意で造形したイメージも強よそう感じがする。そこで・・・・「ナチュラルエッヂ」はどうでしょうか。なかなかいいとおもうのですが・・・市民権を得るには難しそうかな。やっぱり「耳付き」にはかなわないか。この板はミズナラの耳付きの柾目板を2枚剥いでこたつ用の天板に仕上げたものです。樹齢250年以上、への字に湾曲した丸太で、褶曲山脈のような複雑な樹皮と木目、風雪にさらされ、色合いの変化(ふけ具合)も超個性的。何年も前からこの凹面を手前にした机を作ってみたいとずっと思っていました。ついに気に入って頂けそうな方との出会いがあり、その時がやってきました。今回のサイズは1200×650~720で細長く、こたつといっても奥は壁につけて、文机的に使います。この木目と同様の板がまだいくつかあります。あなたもどうですか。

・・・その後、こないだの日曜日に無事納品してきました。実際に置く場所はまだ整理中とのこと、でも「こんな感じで使うかな。仕事はかどりそう!」とわざわざ私のブログも開いてレイアウトしてくださった。ありがとうございました。

2011/07/21

15年の味

 15年ほど前に、テーブル、椅子、キャビネットなどを作らせていただいた市内のKさんから、今度引越しするので、搬送とついでにメンテをして欲しいという連絡がありました。10年くらい前に一度お伺いしましたが、それ以来のことで、お互いの家族の成長とともに、使い込まれたの久しぶりの家具との対面に、感激の涙です。傷や汚れ、また丁番も一部緩んで、どこまでメンテしようかと思いましたが、バラせるところはバラして、グラノスで汚れをとり、アイロンを当てて傷を浮かせて、オイルサンディングで整えて・・・さすがに傷はなかなかとれず、諦めましたが、とてもいい感じに蘇りました。多少の矧ぎの切れや隙間などもできていましたが、それがまたなんともいえぬ新品にはない暖かみになっています。まさに「使い込んでいくほどに味のでる」です。 なおこの写真はメンテ前で展示ルームに運んだ時の様子です。机とベンチはサクラ材、キャビネットはクルミ材です。経時変化でサクラもクルミもよく似てきましたが、でもやはり濃いめのサクラを使いましたので、いい感じの赤みがでてきて、キャビネット天板の渋いクルミは風格がでてきました。

2011/07/13

スターバック

 ☆の形を切り抜いた背板の椅子だから「スターバック」チェアー。※コーヒーの「スターバックス」とは関係ありません。
 ちょうど節が上手くカット出来た残りの模様が、なんとも流星みたいで気にっています。材はクルミ。脚はサクラで座板はアカエゾマツ。
 星のところを、イニシャルに刳り抜いたら「イニシャルバック」チェアーかな。楽しそうだと思うのですが、どなたかご注文くださ~い。

2011/06/12

変った形のテーブル

キッチンの横についている既存のテーブルに45度の角度でつなげた。現物の幅や高さにぴったり合わせたり、脚の角度の加工に結構苦労してしまったが、座ったときの位置関係が楽しいテーブルになった

2009/11/24

椅子の名前


背もたれが”はしご”だから”ラダーバック”
最初に作ったダイニングチェアーがラダーバックだったので、ダイニングチェアーをラダーバックチェアーとずーと呼んできたけれど、その後作ったいろんな椅子もラダーバックなので、そういう点ではみんなラダーバックチェアーだ。アームのついた後ろ二つの椅子が念願の新作の椅子です。(右は未完成ですが・・・)アームがあるから”アームチェアー?”ちょっとくつろぐから”リラックスチェアー?”実は、「一杯やりながらテレビを見て腰のいたくならない椅子を」という依頼で作ったので、リラックスとダイニングの中間で・・・”ウォッチングチェアー”にしようと思っているですが・・・。

2009/10/02

丸テーブルはいいね。


暗い部屋の中でも、三脚立てて、シャッタースピードを落として、露出をいろいろ工夫すればそこそこ面白い写真が取れる。デジカメのおかげで、すぐに見れるし、条件いろいろ振れるし。これまで庭の野外スタジオでなくてはと思っていたけれど、なんかちょっと余裕ができた。1300のクルミの丸テーブル。引出しも付けた。天板に沿って厚い板から刳り貫いた。ちょっとこだわりの一品にご満悦の私です。

2008/08/08

キハダが仲間入り


この冬、キハダの丸太に恵まれた。テトラパズルのキューブに黄色のアクセントが仲間入りして、とてもうれしい。

キハダは樹皮と丸太の間の黄色いコルク質が黄檗(オウバク)として健胃薬として使われるので有名だ。この鮮やかや黄色とこの苦さ。なんという自然の賜物。ちょっとお腹が気になる時にガム代わりに噛めるので気持ち安心。でもめっちゃくちゃ苦くて僕のもっとも苦手な味。子供の頃、頓服の粉薬をいやいや飲まされた思い出がよみがえる。
木目的には、和家具向き。耐水性もあり、体に良さそうなので食器棚やベッドに使おうと思っている。乾燥上がるのがすご~く楽しみ。