2014/01/19

共木(ともぎ)

同じ丸太から切り出した板を共木(ともぎ)といいます。通常一つの作品を作るには何枚かの板を使って製作しますので、共木だけで作ることができれば、その木の個性を最大限に活かした作品ができます。おとなしい風合いの丸太でしたら、落ち着いた雰囲気に、逆に元気な丸太でしたら、エネルギッシュな作品になります。実際は、丸太を製材する時には厚みやサイズはいろいろですので、なかなか一つの作品で全部を共木でつくることは難しいものです。

さてこの2枚の板ですが・・・ 共木でしょうか。違うでしょうか?


色合いはなんとなく似ていますが、木目の模様が全然ちがいます!
・・・実は共木なんです!
それどころか、長い一枚の板を2つにカットした2枚なのです。
手前と奥とではこんなに模様の雰囲気が違うのです。



でも2枚並べて使うと、共木なのにちょっと違和感がありそうです。
2枚矧ぎは迫力がありますがバランスがなかなか難しいものです。

そこで今回は、賑やかかな奥の一枚を真ん中にして、両側にこれまた共木の長い板を2枚にカットしたも板で挟んで3枚矧ぎにして天板を作ることにします。この両側の板も同じように、手前が大人しく奥が賑やかな板ですが、3枚になりますと、それもまた面白いかなという絶妙な感覚になります。



無垢の家具作りの醍醐味です。
面白い組み合わせが見つかればもう出来たも同然の気持ちになります。

2014/01/08

あけましておめでとうございます。



「日本を取り戻す」ためにも「自分も取り戻す!」
健康第一で体力を取り戻し、
おもてなしの心と気力をみなぎらせて、製作に励みます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2013/12/27

小掃除


  今日28日で工房の方は仕事納めにしようと思う。毎年この時期は、来年の製作予定の作品の材料を準備しがてら、材料整理と掃除や機械の手入れをする。特に手押し鉋盤(中央奥)は刃を交換するタイミングを作るために荒板をばんばん削って、気合を入れる。昨日は今年はもうこんなもんでいいかと、刃を変える前に、油を塗ったり掃除をしておいた。今日は刃の交換をするつもりだったが、ついついサクラの机の天板が気になり、すこし手押しをかけてみると、なんとすべすべ調子が良い!まだ刃を交換しなくても、大丈夫そう?手鉋もそうだが、いくら刃が切れても、台が調整できていないと削れない。機械もおんなじ。そんなことわかっているのだけれど、ついつい、機械の刃が切れないせいにして、手入れを怠ってしまう。来年はもう少し整理や掃除をしてじっくりと体もいたわって取り組みたい。