2014/01/19

共木(ともぎ)

同じ丸太から切り出した板を共木(ともぎ)といいます。通常一つの作品を作るには何枚かの板を使って製作しますので、共木だけで作ることができれば、その木の個性を最大限に活かした作品ができます。おとなしい風合いの丸太でしたら、落ち着いた雰囲気に、逆に元気な丸太でしたら、エネルギッシュな作品になります。実際は、丸太を製材する時には厚みやサイズはいろいろですので、なかなか一つの作品で全部を共木でつくることは難しいものです。

さてこの2枚の板ですが・・・ 共木でしょうか。違うでしょうか?


色合いはなんとなく似ていますが、木目の模様が全然ちがいます!
・・・実は共木なんです!
それどころか、長い一枚の板を2つにカットした2枚なのです。
手前と奥とではこんなに模様の雰囲気が違うのです。



でも2枚並べて使うと、共木なのにちょっと違和感がありそうです。
2枚矧ぎは迫力がありますがバランスがなかなか難しいものです。

そこで今回は、賑やかかな奥の一枚を真ん中にして、両側にこれまた共木の長い板を2枚にカットしたも板で挟んで3枚矧ぎにして天板を作ることにします。この両側の板も同じように、手前が大人しく奥が賑やかな板ですが、3枚になりますと、それもまた面白いかなという絶妙な感覚になります。



無垢の家具作りの醍醐味です。
面白い組み合わせが見つかればもう出来たも同然の気持ちになります。

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