2013/02/11

テコとコロ

重さ750キロのルーターマシン。工房の真ん中に鎮座して、大きなスペースをとっている、窓際に寄せたいなあともう何年も溜息をついてきた。息子達が帰ってきた時に移動のタイミングを狙っているがその機会も年々減ってきた。寒い工房がどんどん散らかり、製作意欲もちょっと縮んできた先日、急にバカ力を出したくなって・・・よーし一人でやるぞ!ということでトライした。まずは壁と柱を取っ払って・・・テコでも動かないかもと思っていたが、バールを入れて少しずつ床かの隙間を作ってなんとか水道管を挟んだ。前後真ん中に3本・・・よっちらこっと。思ったより難なく動かせた。我ながらちょっと感動。テコとコロの効果に古代ピラミッドもそれほど苦労しなかったのかもと思いを馳せてみる。でも鉄のバールはなかったかな?広くなり明るくなった工房で、心機一転。寒さ乗り切りたい。
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ところで薪ストーブに入れる薪。端材の薪はもうすでに底をついた。さらに端材を使えそうなところを残してカットして蓄えるが、思い切らないとなかなか貯まらない。端材は工作材として売っているので、そのお金で灯油を買うのだったら、売らずに燃やしてしまったほうがいいのかな。と悩みながら、一日かけて薪を捻出して、その日のうちに全部焚いてしまった日は、一体今日一日何をしているのだろうということになってしまう。かといって節約してちらちら燃やしても、これまたちと虚しい。でもその火のお陰で温かいコーヒーが飲めると思うと、人生こんなモカかなという気もする。
                          




2013/02/10

こたつの在庫



昨年はこたつテーブルの問い合わせがちょっこっとばかり増えました。現品在庫と自家使いのものといっしょに撮影しましたので紹介します。

①~③は自宅使いです。

①は1997年製作、こたつテーブル第一号の作品。蟻型はしばめタイプ、1200×800、材クルミ。小川時代-栗田時代とフルに使って、かなりの風格が。今は座卓として、年に数会出番があるがこたつとしての出番は無くなってしまった・・・・

②は2004年製框組のECO仕様。栗田時代にメイン座卓として活躍。次男とともに北海道に出張していましたが、引越しで手狭になり帰ってきました。脚はお客様に貸出中。

③ミズナラの柾目ヒーター付き実験仕様。オイルとウレタン塗装に分けて、汚れ具合、深まり具合反り具合をみている。今の自宅になってからは正月の麻雀用以外に使うことがほとんど無くなってしまった。生活スタイルが変わると使う家具も変わってしまう。
①~③、usedでよろしければ・・・いずれも良く言えば、ビンテージ物です。

④~⑨は在庫作品です。
④はミズナラで径1050
⑤はクルミで735角 ⑥は800角
⑦はイタヤカエデで750角耳付き ⑧⑨は同じくイタヤで800角

⑩はマホちゃん2枚矧ぎ吸い付きタイプ。もうすぐお嫁入りです。

2013/01/21

ダイヤモンド砥石

 ダイヤモンドと聞いただけでよく砥げそうだけど、確かによく砥げる。でも一長一短がある。基本的に普通の砥石と考え方(使い方)が違う。普通の砥石は砥糞で「砥ぎ上げる」ものだが、ダイヤはとにかく硬いダイヤで削るという感覚。昔一時ダイヤ砥に頼って、仕上げ用のものまで使ったが、ガンガン使っているうちに、平面が崩れてきた時に、面直し(砥面を平らにすること)ができないのが欠点だと分かった。高価なこともある・・・・。
 普通の砥石は同じ物を2枚揃えて、常にすり合わせして平面を保てるので、その点はダイヤ砥よりむしろ優れている。古来の砥を極めたくて、ここしばらくはダイヤ砥を使っていなかったのが・・・・


 昨年末、出入りの道具屋さんに「大橋さんはダイヤ砥使わないの?具合いいよ-!」とススメられちょっと浮気心が・・・、メードインUSAのDMTダイヤモンド砥石 (W8X)
 年明けて、ちょっくら使ってみたところ・・・・なんとその砥ぎの速さにちょっと感激、品質がいいのか、腕が上がったのか。
 鉋の刃裏の裏押しも金盤使うより良さそう。実はこのダイヤ砥は#220の荒仕上げ用、普通の砥石の荒砥は直ぐにすり減って、とても裏押しには恐ろしくて使えないが、そこは新品でもあり、ダイヤ砥のメリットかと。
※なおダイヤ砥の後、普通の砥石#1000、#2000、#4000で仕上げています。

砥ぐのが楽しくなってきて、刃裏の錆びた出刃と刺身包丁も久しぶりに研いだ。どうせなら年末に頑張って正月用の刺身に使いたかったけれど、白ネギの薄切りで試し切り。気持ちいいモンド。