2013/01/21

ダイヤモンド砥石

 ダイヤモンドと聞いただけでよく砥げそうだけど、確かによく砥げる。でも一長一短がある。基本的に普通の砥石と考え方(使い方)が違う。普通の砥石は砥糞で「砥ぎ上げる」ものだが、ダイヤはとにかく硬いダイヤで削るという感覚。昔一時ダイヤ砥に頼って、仕上げ用のものまで使ったが、ガンガン使っているうちに、平面が崩れてきた時に、面直し(砥面を平らにすること)ができないのが欠点だと分かった。高価なこともある・・・・。
 普通の砥石は同じ物を2枚揃えて、常にすり合わせして平面を保てるので、その点はダイヤ砥よりむしろ優れている。古来の砥を極めたくて、ここしばらくはダイヤ砥を使っていなかったのが・・・・


 昨年末、出入りの道具屋さんに「大橋さんはダイヤ砥使わないの?具合いいよ-!」とススメられちょっと浮気心が・・・、メードインUSAのDMTダイヤモンド砥石 (W8X)
 年明けて、ちょっくら使ってみたところ・・・・なんとその砥ぎの速さにちょっと感激、品質がいいのか、腕が上がったのか。
 鉋の刃裏の裏押しも金盤使うより良さそう。実はこのダイヤ砥は#220の荒仕上げ用、普通の砥石の荒砥は直ぐにすり減って、とても裏押しには恐ろしくて使えないが、そこは新品でもあり、ダイヤ砥のメリットかと。
※なおダイヤ砥の後、普通の砥石#1000、#2000、#4000で仕上げています。

砥ぐのが楽しくなってきて、刃裏の錆びた出刃と刺身包丁も久しぶりに研いだ。どうせなら年末に頑張って正月用の刺身に使いたかったけれど、白ネギの薄切りで試し切り。気持ちいいモンド。



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