お父さんから小5のお嬢さんへ机のプレゼント。「抽斗の中もすべてオールサクラで」というご注文をいただいた。通常抽斗は、少しでも軽く作る方向でシナ材や桐を使うことが多い。サクラより軽いクルミの場合は、「オールクルミ」で何度か作ったが、サクラは初めて。底板を準備するだけでもちょっと大変で、その由を伝えたところ、「おやじの娘さんに対する熱い思い」に負けてしまった。構造的にはより丈夫になる方向ではあるし、「総ひのき」や「総ケヤキ」に負けない「オールサクラ」の暖かな響きに魅せられて、喜んで引き受けた。
結局、抽斗材だけでなく、中の構造材のすり桟や、振れ止めはもちろん、ハンドル取手を繋ぐ丸棒もサクラでこしらえた。ボンドと木ねじ以外は木はすべてサクラで作ったので、一応「オールサクラ」でいいかな。オール5、オールグリーン・・・オール・・・はいいですね。
ところで「木ねじ」といいますが、木でできたネジではなく、「木に使う用」のという意味で。「木ねじ」なのですね。「木釘や竹釘」は木や竹で出来た釘ですね。おもしろいですね。
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