2008/12/19

クルミ材の皮むき

春に製材したクルミ材が乾燥から上がった。皮付きのまま製材して乾燥したので、耳がこのとおり綺麗に残っている板が多くうれしい。樹皮に石などがかんでいると、製材のときに帯鋸でチンとやっては困るので、通常は製材前に機械でがりがりと皮を剥くことが多い。その場合、皮だけきれいに剥けるわけではなく、どうしても白太の部分も傷がついて、耳付で使え辛くなってしまうこともしばしば。でも逆に皮付きのままで製材した場合は、自然乾燥の過程で虫が入るので、本当は、製材する前に、生皮を剥くか、製材後すぐに皮を剥けばいいのだけど、製材時の忙しい時になかなか時間がとれない。また全部が全部耳付で使うわけではないので、せっかく頑張って皮を剥いたけれど、(周りの方に手伝ってもらうことも多い)製材や乾燥で、その必要がなかった板をみると、ちょっとその苦労がむなしかったり、これまた難しい。
今回は、乾燥が終わった板の中で、これはと思える板だけを、時間を気にせずに皮をむけるのがいい。山のような材を前にして格闘技もんだけど、とっても楽しい仕事だ。即、製作意欲につながる。あれもこれも耳付で使いたくなってしまうという贅沢な気持ちになる。

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