四十九日のご挨拶に亡き母が娘のひかるに宛てた最後の絵手紙をグルッペの額に飾ったものを用意した。 挨拶状の印刷から、額の準備、箱の組みたて、包装、発送までグルッペ家族全員の力を結集した。とても忙しかったけど、悲しさをまぎらわすには十分やりがいのある仕事だった。いなくなってしまったこの現実。思い出す度に、なんともいえぬ空しさに涙が溢れてくるが、もう仕方がないと諦めるしかない。前向きに考えるしかない。身内を失って初めて世の中の悲しみを知ることもある。また残された家族の絆が深まったようにおもう。だけど、、、母はその道50年のミシン職人であった。グルッペのびーころ積み木の袋や、T-tableの袋を作ってもらっていた。母の仕事場には作りかけの布がそのまんま残っている。おやじに復活してもらおうか。そんなことができれば最高だけど。だれがやるねん。 かみさんか?えっ。僕?
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