2014/11/29

東京散歩

23日は地震の後片付。24日は娘の大学祭最終日で、アカペラのサークルで歌うので、一度は見ておこうということでは早朝から東京に向かった。正門の前は何度か車で通ったことがあったが、入るのはもちろん初めて、歴史を感じる建物と、すっごい賑いの若者のエネルギーに圧倒され、世代と地方の格差をめちゃ感じ・・・











夕方は娘の勧めで近くの跳ね馬という馬肉のレストランに、馬刺しといえば長野でしょっと思っていたらこんなにも色々あるんだ!流石、お街。 雰囲気も洒落ていて、たてがみってあの?





その日は赤坂のホテル泊りだったので三田から歩いた。この歳にして、はじめて東京タワーを間近に見た。なんだか全然大きく感じなく、可愛いじゃんとおもった。
ニコンをぶら下げた外人の若者に、撮影のベストスポットを教えて欲しいと英語で話しかけられたが、ジェスチャーしかできなかった。確かに僕が撮影したのは木が邪魔かな。


途中ここが6ッポン木か、ここがロシア 大使館かとやや迷子気味になんとか辿り着いた。

次の日は豊島区のお客さまのところにベンチを収めた。先月収めたテーブルと椅子と漸くセットになった。結局天板から座板まで総て一枚板仕様ということになった。家具の話よりも、おみやげに持っていった味噌と醤油の話に熱が入った。






その日の午後は目黒の娘のアパートに車を駐めて、東京都庭園美術館にいってきた。世界的にも貴重なアール・デコ建築と装飾にすっかり魅せられてしまった。
 
 平日は写真撮影できる。雨降りの3時頃だったので、人も少なくじっくりみれた。

 知る人ぞしる(僕は知らなかった)ガラス工芸家ラリックの作品がいたるところに。

 家具も素敵なものばかり・・・ため息がでてしまう。
下の写真は書斎で、四角の部屋の4隅にコーナーを置いて円形にして、その真中に机・・・陽の向きに合わせて回転出来るようになっている・・もう素敵すぎる・・・
 この書棚も重厚感があり素敵だ。私にも作れるかも・・・作ってみたい。
でも引き戸の板はどうなっているのかな?4枚に挽き割り、ブックマッチ?・・・突板かな?ん・・・


夜は、目黒駅近くの串天ぷら「むてっぽう」というところで食事した。とても美味しかった。お街はいいなあ。とその日は娘のアパートに泊まった。
次の日は東京ビックサイトでのインテリアの見本市(初日)を見学した。久しぶりの見学で結構ヒントをもらった。No photo でした。

全部見きれず時間切れで、夕方に渋谷区初台のお客様のところへ机の納品に向かった。

 マックの使い手仕様。6月に工房で板を選んでいただいて、7月の品川の個展の時に寸法など詳細を詰めて漸く完成となった。バラ科のサクラのメインに、バラとローズをかけて、引出し材に初めてローズ・ウッドを使った。
 
 
(その後、机上には4Kの大画面のモニターがどんと居座ってるようです。)


帰りに東中野駅前の手作りお煎餅の林屋さんでおみやげを買って、長野須坂インター24時3分着。深夜割引を利用して、ちょっとは節約。濃厚な2泊3日でありました。
ということで地震のお見舞いを頂いた方にお返事が遅くなりましたことをお詫びいたしますとともに、無事で何よりで元気にやっております。

2014/11/12

秋の恵

久しぶりのブログです。ツイッターでワンショットと100文字以内のコメントで発信するようになってから、ブログとの使い分けがごっちゃになってしまっています。
書きたいことはいろいろあるのだけれど、ブログではちょっとまとまったことを・・・と思っていたら、タイミングを失っしてしまい、先月はついにノーブログになってしまった。
 で今日はお気楽に・・・明後日より、自宅で展示会をやることもあり、作りたい物が山ほどで追われています。今日はどこまでできるかガンバなのですが、そのまえに・・・


 ヒラタケ、大家さんからいただいた。 素敵にできそう。











畑のトマトとピーマン。お腐れ様でした。さーてやるか!

追記 、絞った醤油の火入れ。(先月10月26日のこと)

 88度まで止めるが、80度くらいからなかなか上がらない。それは少し発生したアルコールが飛んでいるからとのこと。元化学者はすぐに納得。

2014/09/27

新しい機械がやって来た

機械屋さんが来るたびに「こんなのが欲しいのだけれど・・・」と構想を練れども、これまで自作の治具や人力でなんとかやってきた苦節20年。ちょっと体力も落ちてきて、あと20年は仕事を続けるにあたって「今でしょ」というタイミングで、思い切って特注で作ってもらった。


「手動ランニングプレーナー」
 大きな装置になっていますが、要はハンドルーターをXYZ軸に安全にかつ精度よく使い勝手よく動かせる為の装置です。
最初は極シンプルでいいと思っていたけれど、こんなこともできたらいい、大きさも「大は小を兼ねるか」とか要望が増えて、かなり立派なものになった。



水平がまず命。大面積の平面を得たことだけでも、うれしい。



早速、まず削ろうと思っていた仕事にとりかかった。
長さ3m弱のサクラの原板、今回2枚を使って長さ2m70の天板を作る。
長い板で結構、反りと捻じれがあると、これを最低限のロスで上手く接ぎ合わせるには
かなりの根性がいる仕事だ。この機会を待ちに待っていた。



板がどれくらい捻れているかがすぐにわかり、それだけでもうれしい。この装置の実用切削長さは2m50なので、その長さを超えた板をどのように削るかは工夫がいる。その見極めも初削でしたかった。


まずは削れるところは削って。今回奥行きは2枚分一緒に削れる余裕なので、両者の様子が一目でわかりうれしい。奥は反りは少ないが、もともとやや薄いので削れるところが少ない。こともすぐに分かる。少しずつ削って、手前はほぼ平面がでたところ。

メジャで測ると、2m58まで削れている。削れないところをみると・・・こんなに削ったんだと、しっかり認識できる。ことも次のアクションの目安になる。

裏返しにして、同じように削ったあと、表面の削れなかったところを枕木の間にずらして削ると長い材もだいたいほぼ面一に削れた。予想どうりで、よしよし。




また最後に表にして最初の削れなかったところを仕上げる。片面がほほ平面がでているので安心。しめしめ。


今回は幅が60センチ以下なので、より平面に削れた面を下にして自動鉋にかけた。目標の厚みは35ミリなので、もうここまでくれば、なんとか行きそうでホット一息。

 そしてもう一枚も削って、2枚の板を35ミリの板厚まで削って同じ厚みに揃えた。所要時間は、100Vの機械なので連続運転はできないこともあり、検討や休憩を入れてざっと4時間。これをこれまでの人力電動カンナとルーターでやっていたら、疲れるので2日はかかったかもしれないし、厚みはもっとロスしただろし、 こんなに綺麗な平面は得られなかったことであろう。この日の仕事だけでも大助かりである。

 削りたい板は山ほどあるし、
ルーターを使ったいろんな仕事ができる可能性を秘めたワクワクさせる機械である。

☆削れる大きさ:長さ2500奥行き1200(奥行き1500まで載ります!)
☆製作:西野木工機製作所(上田市)