2015/01/20

二十歳

「はたち」と入力すると「二十歳」と変換される。下の娘が先日成人式を迎えた。
あの震災から20年。前年に生まれた娘も二十歳になった。
3人の子供が皆成人して、親の役目は一応の終わったかなとちょっと感慨にふけってみたく・・・
(実はお友達の晴れ着姿も見たくて・・・)式が終わった会場に写真を撮りにでかけた。

祖母が仕立てた妻の振り袖を娘が喜んで着てくれた。うれしいことだ。
いつぞや、タモリさんが「最近は皆、白いふかふかの首巻きを羽織っているけど、折角の襟足うなじが隠れて残念」というコメントが気になったらしく?首巻きせずにいたのもうれしい。
写真撮るにはこのほうが断然いい。

さて今年は例年になくく忙しい年が始まっている。
昨年の地震と暮れの大雪の影響や、新規の仕事の取り組みが重なって、年明け早々かなりのパワーで仕事に取り組んでいる。

●4日の仕事始めは、雪で崩れた材料置き場の屋根の修理で一日潰れた。
●3月開通の北陸新幹線の新長野駅のカフェコーナーに地元の作家のテーブルと椅子を置くという取り組みに私も声をかけてもらって、テーブル2台と椅子4脚製作、昨日ようやく目処がついた。
●ながの東急百貨店で私の机を取り扱っていただくことになり、今週末にもチラシに掲載される予定で→今年度はさらに仲間も募って、展開していくことになり、その準備も忙しい。
●こんなに忙しくなる予定でなかったので・・・2月8日からの品川での個展の準備がおせおせ・・・
まだまだ、たんとあるけど・・・・やってみなはれ。と頑張るしかない。

憤りの暗いニュースを見ながら、大寒の夜。工房でしたためています。72時間以内に晴れますように。

2014/12/29

年輪と人生

一年経つのが早くなった。みんなそういう。
子供のころ、一年が長かったのは、毎日新しい刺激に遊び暮れていたので充実していたから?
いやいや忙しいのは今のほうが、完璧に忙しい。
やること山ほどで追われて、追われて毎日が過ぎるから早く感じるの?
今年も頑張ったし、いろんな事がたくさんあった。
でもこうして正月準備をしていると、
今年こそと結局一年そのままの状態の案件も山ほどで、虚しく早く感じてしまう。


写真は、先に報告したタモのテーブルの脚をカットしてコースターにしたものです。
四方柾なので年輪が斜めに美しく走っている。年輪を数えてみた。
7センチ角のこの断面だけで110年以上を刻んでいる。なんということだ。

下の材は 元のタモの原板です。年輪は怖くて数える気がしません・・・
幅から推定するとく300年は優に超えている。いや400年くらいあるかもしれないのです。

一年に1ミリくらいしか太くならない北海道の原生林。ミズナラもこういうのがある。
 眺めていると、「僕はこのへんで生まれて・・・」と、妙に人生がちっぽけに儚く感じてしまう。
人間の寿命よりも、数倍あることが、ちょうど数倍等身大?で畏敬の念を感じるのかな。

一年で少しずつしか大きくならないけれど、でも一年一年の積み重ねで、成長していく。
来年もまた少しずつでもやりたいことを挑戦して、続けていくだわい。なーんちゃって。

2014/12/26

タモのダイニングテーブル

今年最後の作品は近所のFさんのダイニングテーブル。


  材 : 北海道産タモ、脚は4本ともとっておきの四方柾。ついに出動!
サイズ : 幅1350×奥行き800×高さ670。引出しを2杯(材:キハダ)

既存のアームチェアーが入るように、「幕板脚直接吸い付き構造」(自称)とした。


シンプルな4本脚のテーブルにするためには、その分加工の精度が大切になる。
 

幕板と脚にまたがる蟻ホゾを加工して、左右を繋いで、H構造にして、左右同時にテーブルに吸い付ける。


お疲れ様でございました。28日の日曜日大安の朝に納品予定。