2014/02/02

今年こそ

「今年こそ!」という虚しい目標は「今年こそ立てまい!」と思って、新しい年を迎えて、早2月に入った。やらねばならぬこと、やりたいことそれはもうわかっていて、でも毎日のように湧いてくる仕事を前向きに対応しながら、やらねばの仕事も少しずつ進めながら、楽しく1月が過ぎた。

この道23年くらいになろうとしている。とにかく仕事最優先できた。しかし、ここんとこ、体にいろいろガタが生じてきて、今のままではアカンという ことがわかっている。あと10年、20年続けるためにも、まず体を見なおさなければというのが、今年こその一つの目標である。

  この4月の長野マラソンにエントリーしたことが、いまのところ功を奏している。8年ほど前に冷やかしで参加した時は20キロ地点でバス路線へ。 その時よりはるかに衰えているけれど、昨年秋からのトレーニングで少しずつだが、いい感じになてきている。少し自信がつくと、仕事にもめりはりがつき、希望が湧いてくる。「今年こそ」という目標をもつというのはいいことのようだ。

さて今年は小川村の工房付近も雪が少なく、ここ何日かは寒さもずいぶん和らぎ、とても助かっている。こんなことはここ20年来なかったように思う。異常といえば異常。世の中の動きも異常と思われるニュースが毎日のように飛び込んでくる。どう考えたらいいのか。恥ずかしながら、この歳になって、少し信念を持てるようになったことも元気で過ごせる大切な要素のようだ。2月もなんとか頑張るだ。
ところでこの薪ストーブもかれこれ12、3年になるか。ホームセンターで買った安物だけに、だいぶガタがきている。母屋にある、職人に作ってもらったストーブは今は使っていないので、それを持ってこようかいつも迷っている。ちょっとデカすぎるし、煙突のサイズもちがう。
あと15年?また安物のストーブに買い換えるか。このまま凌ぐか。人生の岐路である。今年こそ判断したい。
しかし薪ストーブでの調理は楽しいけれど、仕事してんのか、ストーブの世話してんのか、半分半分の感じは実際どうなんだろう。

2014/01/28

チェリー波状杢の共木3枚矧


8年ほど前に丸太で購入したチェリーの一本が大当たりで、全体に波状の杢々が出現。いつか脚から何から何まですべてオール杢々のデスクをと!企んでいました。今回ようやくトライしています。
天板は3枚矧ですが、こういう板の場合は、どう組み合わせるか。めっちゃ悩むことになっています。例えば組み合わせ的には、、一枚で裏表、左右どちらにするか4通りの向きがあり、さらに順番をどうするか、手前にするか真ん中にするか、向こうにするかでさらに組み合わせが増えて計算上では、4×4×4×6で382通り?もあるのです。合ってるかな?その中からベストの組み合わせを選びたいのですが、それはもうなんといますか・・・・スーパー共木なのです。

ちなみに左の板だけを左右反対にしてみますと・・・こうなります。どっちがいい?ん・・・・

 手前の板を裏返してみますと・・・こうなります。どっちがいい?ん・・・・


右の板を左右ひっくり返してみますと・・・こうなります。どっちがいい?ん・・・・

というわけです。どこかで決めないといけません!!!ん・・・・

矧合わせの一つの考えとしてとして「反り難さ」ということがあり、木裏ー木表ー木裏としたいところですが、杢の出方の美しさで見ると、同じ向きの方が美しいことが多く、特に杢は木表では凸に見え、木裏では凹に見えることが多い。そういうバランスを楽しむ場合も大いにありですが、今回は木表同士を上にすることにまず決めました!これで組み合わせは半分になります!そして、次に矧面の隣同士の面白さ、矧いだのに繋がっているような、有機的な交わり。その辺で絞っていきます。
でもこれがまた光源がかわると、全然見え方が変わってきて・・・結局なかなか決められずに・・・何日も眺めてこうしてにやにやしています。贅沢な悩みでしょうな。

2014/01/26

友木(ともぎ)

さてこのブラックウオールナットの3枚矧ぎ、共木でしょうか?違うでしょうか?


もともと2枚矧ぎも可能な板でしたが、幅の狭い方(W400)をあえて二つに割って、真中に広い板(W500)を挟んだようにして、3枚矧ぎにしました。矧ぎ面は柾目どうしになりますので、ぱっと見一枚板風を狙います。両端に板目が残りますので、幅の許す限り、板目をカットしてストイックにせめていきます。
 実はこのもともとの2枚の板は共木ではありません。色合い風合いが、若干違って仕上がる可能性があります。2枚矧ぎはもちろん迫力あって素晴らしいとはおもいますが、この疑似一枚板風3枚矧ぎにすると、その違いが返ってアクセントになり、共木にはない味わいも期待できます。共木ではありませんが、違う丸太からの板をバランスよく使うので、友木(ともぎ)と呼んで楽しんでいます。