2012/11/21

初めての正倉院展

2年前に2時間待ちの長蛇の列であきらめた正倉院展。先々週末大阪方面に出かけたので、今度こそとトライした。開館15分前に着いたら、今回はちょうどうまい具合にそれほど待たずに入れた。
 
奈良時代に暮らした人々の息吹を感じ、なにかヒントが得られるのではとわくわくして見入った。瑠璃杯(るりのつき)は30分列んでかぶりつきで見た。美しいコバルトブルーは、遠くの異国を思い起こさせるロマンが溢れもちろん素敵でしたが、私が一番感動したお品は、「棚厨子」。当時は多分ただの?「展示台」であったであろう物が、立派に展示してあったことです。お宝の琵琶などを収納したというノックダウン式の木の棚。棚板に柱材を貫通させて、楔で固定する構造で、棚は奥行き50センチ以上はありそうな杉の一枚板を使っていました。大木はたくさんあったのでしょうが、電動工具の無い時代、どんな方がどんな風に製作したのか思いをはせて見ました。大木から板にするだけで・・・結構な仕事だったに違いありません。
構造的にもなかなか理にかなっている機能美に昔人の知恵を感じます。いつか似たようなものを作ってみようかなと思いました。でも一枚板は無理かな。今は強力な接着剤がありますので、棚板は矧ぎ合わせになるでしょうね。
※下のスケッチはうろ覚えの記憶ですので、あくまでイメージとしてみてください。上の板の面は見えなかったので貫通しているかどうかわかりませんが、下段は棚板があったような気がしてきた・・・
追記:この日は正倉院展のすぐ近くで 現役の名工、徳永順男さんの 「創造する椅子」展もあったので、見せていただいた。1300年後の人がきっと長蛇の列をなして、見るだろう椅子達ばかりで、これまたとても感動して、鋭気をいただいて長野に帰って来たのでありました。





2012/10/31

卒園記念品

旭幼稚園(長野市)のお母さん方から、先生や子供さんにプレゼントする卒園記念品の相談を受けました。今回で3回目。(前と同じ作品やったら楽やのになあ)と思いましたが、甘かった!今度は「シンプルな箱型のペンスタンドで。」えっ?そんなただの箱でいいの?ということで、いろんな樹種を使って、契(千切)の欠込みを入れたりして作りがいのある、キット化したものを試作提案しました。

樹種や千切の有り無しなどみんなの希望も決まったので、(みなさんそれぞれに好みが違い、準備はちょっとややこしかったですが、とても参考になりました)まずは役員のみなさんに工房に来てもらい、製作の指導をしました。仮組みでチェックの仕方、ボンドのつけ方、千切の入れ方とカットの仕方、素地調整からオイル塗りetc・・・・


        
わたし も ぼく もお手伝い!

なんとか無事完成! のこぎりや鉋や電動のサンダーなどを使うと早く綺麗にできるのですが・・・今回は小刀と紙ヤスリだけなので、特にでっぱた千切を小刀で削るのはちょっと苦労したかな。これから園の他のみなさんにご指導されるわけですが、まずはご苦労さんでした。
元気な若ママさん方に接して、子どもたちの明るい未来を確信できた楽しい秋晴れの半日でした。ありがとうございました。


2012/10/18

まほちゃん新居へ


まほちゃん一足お先に新居入り。どきどきしましたが、作り付けのカウンターの下にまほちゃんが少し入るようにわざわざ高さをあつらえていただいたり、素敵な新居で幸せ一杯。
(長野市Yさん宅にて)

ナラくんも広々とした明るい日差しに囲まれて・・・ちょっと恥ずかしそう。

ロフトからも見れちゃう。