2012/05/12

サクラの丸太パズル

 3年前に製材して、人工乾燥した後、工房の梁の上にずっと置いていたサクラの原板。ようやく使いたくなって、一昨日かみさんに手伝ってもらって梁から下ろした。上げるのは一人でやったけど、下ろすのはちょっと・・・いうことで助かりました。次の日、元の丸太に戻してみたのが上の写真。こちらは一人で作業したが、製材の前に木口に「大橋」印やカラースプレーで色分けをしていたので、木目と色のラインが合致した瞬間は、ジャジャジャ~ンと拍手喝采。一人で味合うのはもったいない、楽しい楽しい丸太のパズル。

 丸太の製材方法はいろんなやり方があります。使用目的や、丸太の状態によりその都度判断していきます。サクラは、通常は「ダラ引き」といって、そのまま順にスライスすることが多いです。そうしますと両側に耳のついた板になりますが、今回は「幅詰め」といって、予め幅を決めて、まず両側をカットする方法をとりました。
 右の丸太(A)は幅240ミリ厚み35ミリで、すっきり前面ストレートの机の天板用です。
 幅詰の製材では、カットする位置を見誤ると、木目が流れたり、節がたくさん出たりして思った板がとれなくて泣いたこともありましたが、今回はまずまずのようです。難しさはありますが、やり直せないのでなんともいえませんが、目的がはっきりしているので、迷いも少なく、矧ぎ合わせの時に気持よく使えて、また両側の切落しから取れる材はこの部分は耳付きで使えますのです、ボーナスのような得した気分になります。
 左の丸太(B)はやや厚くして38ミリ、幅は310ミリで。元々曲がりがあったので、片側に耳が残る板がいくつかとれて、3枚矧ぎで、両側に少し耳を残したすっきりテーブル用に。と夢が広がります。
 いずれも芯のところと残り一部を今回は18ミリ厚でひきました。この薄い厚みは普通流通していないので結構重宝します。
 このように丸太からの購入では自分の好きなように製材できるので楽しいのですが、丸太の素性の見分けから始まって、製材・乾燥とそれぞれの工程でリスクや時間を伴いますので、決して効率が良いとはいえません。しかし、この丸太パズルの楽しみがあると思うと・・・またやりたくなります。もう趣味の領域かもしれません。
 さーて!どの板をどうカットしていくか、ここから家具製作の木取りとの格闘が始まるのです・・・




2012/05/01

一気に来た

今年の春はちょっと変だ。スイセンとチューリップ、ウメとサクラとみんな一気に来た。畑は草防止と土質改善を兼ねてなんどか鉋屑を燃やしてきた。無農薬は当たり前で、無除草、不耕起が究極の理想だけれど、その基本姿勢は実はめんどくさい!からなので、結局いい加減なことをして、また今年もこの季節を迎えてしまった。工房の前のMさんおばちゃんは「大橋さんところは、木くずたいて、消毒してるから良い野菜ができるわ」とお世辞をいってくれるけれど。このままで苗を植える勇気はさすがにないので、やっぱりちょっと耕すことになる。まあ違う汗をかくのもいいかと昨日ちょっと頑張った。

キヌサヤの手に、剪定した枝をさしてみた。サクラの枝は5分咲になって、キヌサヤさん喜ぶかな。

2012/04/28

展示ルームにも春が来た

展示ルームに念願のスピーカーをようやくつけた。かねてより用意してくれていたわけありのエレクトロボイスのEVsx80。(長男がこの2月に札幌にいる次男といっしょに流氷を見に行った時にわざわざ札幌のハードオフで購入したものを、私が先日の小樽行きのときに持ち帰ってきたという単にそれだけのことですが・・・)
昨夜、居間で37年間使ってきたビクターSX3と聴き比べをした時には、これまで聴いていた音とは別者の感激があったけれど、展示ルームのコンクリ壁は予想どうり響きすぎてその性能が発揮できないようだ。でも接客中のBGM用として音量を下げて聞くには、ちょうど良いかな。ツイッターの出口にティッシュが詰めてあるが、会話の邪魔にならないように高音を抑えた方がいいかなということらしい。
 今回はコンクリートの天井に穴を開ける仕事だったので、ついでに私の念願のピクチャーレール工事もして、響きを少なくするために?さっそく壁にいろいろ吊るしてみた。実は慣れないコンクリートの穴あけ作業で不具な左手をかばって右腕がかなり疲れてしまったこともあり、今日は、一日CDやWINAMPを聞きながら楽しく店番をした。
長男のメインミッションは実はLANケーブルの拡張工事で、床下と天井を這いまわりながら、頑張ってくれた。ようやくなんとか目処がついたようで、展示ルームにもLANケーブルが届いた。ご苦労さんでした。妻ももちろん全部の仕事で活躍してくれていますが、なによりジューンベリーが咲いて喜んでいる。