2011/07/27

ドミノを使った木のコマ止め

机やテーブルの天板と台輪や幕板などの脚部をつなぐ方法に「コマ止め」という方法があります。「コマ止め金具」という金具もあり私もよく使っていますが、空間に余裕があったり、金具が丸見えの時には「木」の「コマ止め」を使います。こちらは自作することになりますが、今回、扁平な形のダボ穴をあけられる電動工具「ドミノ」を利用しました。「ドミノ」は一定の幅の穴が正確にあく、その幅も3通りから選べる、なんと言っても場所によっては組立後でも穴をあけることができるなど、画期的で、コマ止めの穴あけ使えるな!とずっと前から思っていました。ただ木のコマをどういう形にすればいいのか、あまり深く考えていませんでした。今回ふっと、2枚の板を合わせたどうかと思い付きトライしてみました。穴に入る方は、トリマーで面取りして円形に近づけ、その上に木っ端を貼りつけて・・・思ったより作り易く、見栄えもまずまずです。ドミノの新しい使い方が拓けてご満悦。

2011/07/21

15年の味

 15年ほど前に、テーブル、椅子、キャビネットなどを作らせていただいた市内のKさんから、今度引越しするので、搬送とついでにメンテをして欲しいという連絡がありました。10年くらい前に一度お伺いしましたが、それ以来のことで、お互いの家族の成長とともに、使い込まれたの久しぶりの家具との対面に、感激の涙です。傷や汚れ、また丁番も一部緩んで、どこまでメンテしようかと思いましたが、バラせるところはバラして、グラノスで汚れをとり、アイロンを当てて傷を浮かせて、オイルサンディングで整えて・・・さすがに傷はなかなかとれず、諦めましたが、とてもいい感じに蘇りました。多少の矧ぎの切れや隙間などもできていましたが、それがまたなんともいえぬ新品にはない暖かみになっています。まさに「使い込んでいくほどに味のでる」です。 なおこの写真はメンテ前で展示ルームに運んだ時の様子です。机とベンチはサクラ材、キャビネットはクルミ材です。経時変化でサクラもクルミもよく似てきましたが、でもやはり濃いめのサクラを使いましたので、いい感じの赤みがでてきて、キャビネット天板の渋いクルミは風格がでてきました。

2011/07/17

木工教室

昨日、新しい展示ルームで初めて木工教室を開きました。生活クラブの仲間のIさんから表札のご注文の相談をうけたのですが、作ってみませんか?ということで今回ウェルカムボードの製作を企画しました。当初2階の部屋でやる予定でしたが、この時期はさすがにノークーラーでは厳しいかな。とくにサンルームのベランダでの糸鋸はないでしょう。ということで、今回は1階の展示ルームで。展示ルームはコンクリートにかこまれて、ちょっと洞窟のような涼しさがあり、夏はここかな。今回は除湿機と扇風機でなんとか快適に過ごせました。まずはプレートを選んで・・・名前はサクラの小枝で貼りつけて・・・準備してこられた柴犬の絵を糸ノコできり抜いて・・焼ペンを使って絵を書いて・・・オイルを塗って鎖をつけて出来上がり。3時間ちょっとの奮闘で素敵な表札のできあがり。制作費は時間と材料費で3600円也。皆さんもオリジナルプレートを作ってみませんか!