2013/04/24

家具家の子供たち

「お子さんの家具はお父さんの手作りでいいですね。」と時々羨ましがられるが、実際は子供のために作る余裕はなく、試作品や売れ残りをあてがってきた。この春東京にでた娘の本箱(ブックボックス大)は兄(次男)のお古(もともと試作品)。(スピーカーは長男からプレゼントだけれどハードオフ経由の中古のさらにお古でTVは実家のおじいちゃんのお古) 先月末の引越し初日にしてはなかなかの雰囲気にはなってはいたが、もう少し収納スペースが欲しい。これからいよいよ一人暮らしで勉強するのかと思うと、ここはちょっと親父らしく娘のためにということで・・・今回東京方面の配達時に立ち寄ってブックボックス(大)(これまた作りかけの在庫)を使って、突貫工作を試みた。
ブックボックスの側面を長い板で2つ繋いだ。奥行き24センチ。ノックダウン式。次の課題は、折りたたみ式の卓袱台。これは私の一つのテーマであるので、商品化も見据えて本腰を入れたい。





2013/04/10

桜3分咲き

                                                                                                                                4月9日午前7時

自宅から徒歩3分のところに長野マラソン(4月21日)のスタートにもなる長野運動公園がある。
 サクラは3分咲きかな。マラソンの時期は満開の印象なので、今年の桜は長野市も早そう。

サブトラックは一部タータンになっていて、この匂いを嗅ぐと、一瞬にして、条件反射的に若き日の血が騒いでしまう。100メートルを流してみた。なんだこの体は!という情けない疲労感。でもジョギングとは違う、全身の細胞に有酸素負荷を感じるこの短距離系の久々の快感は堪らなくサディスト?\そろそろもう少し走れるように今年こそ頑張ろか。とまた一瞬思ってしまう。

2013/04/08

天板交代

下の娘が進学して家を出たので、ついに夫婦二人きりの生活になり、大きな節目を迎えている。
自宅のダイニングテーブル(チェリーの棚脚タイプのB&Bテーブル・幅880×1900)は栗田時代からかれこれ10年ほど使ってきたが、今の居間にはちょっと大きすぎる。もうこの天板広さをいつもキープする必要もなくなったので、むしろTVを見たり、柔軟体操をやったりのくつろぎのスペースを増やそうということになった。
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そこで正月しか使わなくなっていた幅800×1200のクルミのこたつの天板(こたつテーブル第一号のはしばめタイプ)に変えてみた。脚はそのまま使って広くなったスペースに20年ほど使っていなかった昔の懐かしいインド綿のラグマットと「くつろぎチェアー」を置いてみた。なかなか快適な空間になった。
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棚タイプの脚とはしばめタイプのフラットな天板はこういう模様替えに非常に威力を発揮する。

カウンターの下に天板をスルスルと潜りこませることができるので広さの調節が可能なのだ。
普段は目一杯奥まで入れると、二人用としては良い感じの距離感になる。引き出せば4人はいける

日々、諸々いろんなことが、変化し始めた今日このごろ。まだ人生道半ば。頑張るしかない。






2013/03/29

熊の湯・横手山スキー場

今年はクロカンスキーもゲレンデスキーも一度もやらずに冬が過ぎてしまった。そんな時に助かるのが、志賀高原熊の湯・横手山スキー場。これまで何度か、この時期に訪れて楽しませてもらっている。4月から東京の大学に進学することになった娘は、高校3年間は吹奏楽「命」でスキーは一度くらいしか行かずじまいで、「またボーゲンからかも」と情けないことをいう。ちょうど北海道から次男も帰省していることもあり、27日の水曜日に頑張って出かけた。スキーには断然ハイエースが活躍するが、先週の東京配達でノーマルに履き替えてしまったので、どうしようか迷った。もう一台の車はまだスタッドレスを履いているが、いかんせん荷台が狭い。どんなもんか、4人分のスキーを載せてみた。満載感溢れたけれど、なんとかいけるか。片道1時間の辛抱ということで、ここは安全第一でスタッドレスのクルーズにした。道の様子は下りに一箇所だけ凍ったところがあったけれど、ノーマルでも大丈夫だったかな。
 熊の湯スキー場から横手山スキー場(右上)を望む。(photo 悠)

このあたりまで来ると、この時期でもまだまだパウダー状態。気温が上がってくると、さすがちょっとざらざらしてくるが、大満足。熊の湯でウォーミングアップして横手山山頂コースを目指す。今回は横手山に繋ぐリフトが修理中でちょっと困ったけれど、結局少し歩いたりして、それはそれで楽しかった。


横手山山頂(標高2307M) やや曇りがちでしたが、景色は最高。

半日券は午後1時まで。お昼頃には山頂に上がっておいて、あと1時間ほど山頂北側に渋峠スキー場で時間調整して目一杯滑る。ここも雪質最高。かなりお腹もすいてきたところで、横手山の山頂の「雲の上レストラン」へ。昼過ぎなので、席も少し空いてくる。名物の「ボルシチセット」と「きのこパンセット」で温まる。1時間ほど休憩して、ちょっと脚は痛いが、山頂にいるので降りるしかない状況が出来上がっている。気合を入れ直して一気にダウンヒル。(午後2時半着・半日券で十分すぎる体育会系満足感)
帰りは湯田中の駅の「楓の湯」につかって、さらに出来上がり。湯上りの娘が一言。「あーさっぱりした。疲れが全部とれた!」午後5時自宅着。いただきもののモロゾフのチーズケーキでお茶をした。皆元気そうなので、冗談で予定していたボーリングへ行くことになった。2ゲームやった。学生は午後6時までは、2ゲームと靴で500円で助かった。私は1年ぶり以上の久しぶりで腕が痛い。その後さらにビリヤードを1時間。おまけに楽しんだ・・・・子供追い出しスポーツ大会の出血大サービスの一日でした。4月からよいよ夫婦ふたりの恐ろしい生活が待っています・・・・。



2013/03/17

信濃の舎

一度訪れたかった美登利屋工務店さんのモデルルーム「信濃の舎(いえ)」(長野市青木島)。昨日はイベントでコンサート(西田剛さんのサックス) があるとのことで家族で出かけた。秋山東一さん基本設計の小さな家。どこにいても心地良いワクワクする楽しい家だった。こんな家に住みたいと思った。その居間でサックスの生演奏。なかなか良かった。今度(3月23日)は寺島有理奈さんのトランペットのコンサートです。私は東京へ配達でいけませんが、お暇な方はぜひどうぞ。http://www.om-midoriya.jp/


ところで建築家の亡き奥村昭雄先生の追悼企画の雑誌「住宅建築」の4月号に代表的住宅として美登利屋さんが施工した長野市Yさんの家が載っています。その時(15年前のこと)先生の設計したテーブルを作らせていただいたのですが、「家具:◯◯◯◯」と名前を載せてもらっていてびっくり。先生に直接教えをいただいた想い出や、雑誌を読んで、あらためて先生のレオナルド・ダ・ビンチぶりに感心し、私もできることをもう少しこつこつと頑張って行こうと決心新たにしたのでありました。合掌。

2013/03/14

キンキの一夜干し



久しぶりにF君が手伝いにきてくれたので
ちょうどお父様のFさんに送っていただいたキンキの一夜干し(茨城大洗産)を、今年初のエコバーベキューでいただいた。桜と水楢でちょっと燻して、絶妙の一品になった。

2013/03/07

啓蟄2013


二十四節気の中でも啓蟄が一番好きなような気がする。


2013年3月6日午後1時半。小川村成就の工房上の花見台にて。

今日はオイル塗りをガンガンに頑張った。いい匂い。やっぱりオイルがいい。

2013/02/28

オイルかウレタンか

先日信州木工会主催でウレタン塗料の講習会があったので参加しました。

☆一つは寿化工のプレポリマー(木固めエース)。文化財の修復や木製の食器などに広くつかわれているウレタン系塗料。
☆もう一つはキャピタルペイント社のオリオ2。オイル仕上げに近い風合いのウレタン系塗料。(写真はキャピタルペイントの長澤さんの実演)

私は、これまでほとんどの作品はいわゆる自然系のオイルで仕上げてきましたが、オイル仕上げにするかウレタンにするかは、いろんな視点で考える必要があると常々思っています。

扱いやすさ・・・塗装する私の側としては、直接手に触れられる自然オイルの方が断然安心で、お客さんも自然オイルを希望する方が多いので、迷わずオイルということになっています。ウレタン系はポリウレタンを形成するイソシアネートの反応性が高く、匂いもきつく、あまり使いたくないという面があります。しかし、乾き易さという点ではウレタン系にメリットがあります。乾くと匂いは全くなくなります。一方オイルは乾くのに時間がかかり、匂いが微妙に長く残ることもあります。納品時に「あーいい木の匂い!」といわれることが多いのですが、実は大抵はオイルの匂いのことが多いのです・・・・

安全性・・・一旦形成したウレタン自体には安全性の問題は全くないので、家具を使われるお客様にとっての安全性という視点では両者に差がないと考えていいとおもいます。・・・ppmオーダーの残留物が影響するのでは?という不安はウレタン塗料でも自然オイルでもどちらにしても絶えず残るかもしれませんが・・・我々の無垢の家具の塗装でそこまで気にするのは、ちょっと考えすぎでしょうか。

仕上がりの風合い・・・ウレタンの方が自然でないという印象があるかと思います。確かにそれは大事な視点で、いわゆる厚く塗膜を形成するタイプのウレタン塗装はもちろん考えていません。「オリオ2」は天然のオイル(ひまし油・不乾性油)にイソシアネートを加えてウレタンにするこだわりの優れもので、ぱっと見の仕上がり具合は、オイル仕上げと差がありません。もちろん塗り重ねますとうっすらと塗膜を形成していきます。オイル仕上げもオイルサンディングしたり、なんども塗り重ねますと塗膜っぽくなってきますので、オイルかウレタンという差ではなく、塗り方でも大きく影響されます。

汚れやすさ、メンテナンス・・・ウレタンの方が断然シミは付き難いのですが、全然つかないわけではありません。ウレタンはメンテナンスフリーといっていますが、どうでしょうか?むしろお客様サイドでウレタン塗料を塗ることは、まず無理ですので、そのレベルでは、メンテナンス不可?という視点もあるかとおもいます。日常のお手入れと言うレベルでは、通常のオイルと同様のメンテ(もちろんウレタン仕上げの方が楽ですが)で良いと思います。

 シミがついてどんどん味が出てくるオイルが好みか。或いはいずれ使い込んだ味はそれなりにでてくるが、日頃シミは気にせずに使えるウレタンがいいかということでしょうか。

濡れ色の変化・・・・オイルでは時間が経つにつれて色が深まっていくことが多いですが、オリオ2は深まりにくいというとい特徴が有り、この差は大事な視点だと思います。

結局・・・
★シミ等は気にせずにまたどんどん色合いが深まって楽しみを味わう場合は・・・自然系オイル
★シミは付き難い方が良い。色も深まらない方が良い。でもオイルに近い自然な感じでという場合は・・・・オリオ2でしょうか。
なお、オリオ2は通称ウレタンオイルとも言われていますので、これで仕上げればウレタンだけれどオイル仕上げ?ということになります。気持ちはわかりますが・・・返って話はややこしくなってしまうような?








2013/02/22

PM4.5

夕方4時半、白馬の方は雪のよう。明日はこちらにも来るのかな。

まだまだ寒い日が続いていますが陽は随分長くなりました。青森の酸ヶ湯温泉で5メートルを超える記録的積雪というニュースがありましたが、工房の小川では雪は例年より気持ち少なく助かっています。


午後1時半ごろは晴れていましたが・・・雪はこんな感じです。
つららができるということは、溶けているということです。

2013/02/16

マホガニーのTVボード

幅1500×奥行き450×高さ450。材はマホガニー。デザインは何度もやり取りして、結局極めてシンプルになりました。天板と抽斗は特にこだわり、天板は一枚板で留め(45度)で側板と木目が繋がるようにしました。抽斗はかぶせ構造でとっておきの銀河模様の板目のところを使いました。抽斗の中は、DVDとCDのサイズに合わせて、いろいろ仕切れるように楽しみました。久々のマホガニーの作品。改めてこの木のおとなしさの中に秘めた優美さにうっとりしています。高3の娘も「好き!」といってくれました。今度の水曜日にはお嫁入りしてしまいます。是非見に来て下さい。

我が家も欲しいなあ。ちなみに我が家は結婚当初購入したビクターのAVラックシリーズがまだ現役。その当時、結構いい値段しましたが、当然無垢材ではありません。やっぱり無垢の風格は格別ですね。費用はどうしてもある程度かかってしまいますが、価格以上の幸せ感が溢れ出ますね。いいなあ。

2013/02/11

テコとコロ

重さ750キロのルーターマシン。工房の真ん中に鎮座して、大きなスペースをとっている、窓際に寄せたいなあともう何年も溜息をついてきた。息子達が帰ってきた時に移動のタイミングを狙っているがその機会も年々減ってきた。寒い工房がどんどん散らかり、製作意欲もちょっと縮んできた先日、急にバカ力を出したくなって・・・よーし一人でやるぞ!ということでトライした。まずは壁と柱を取っ払って・・・テコでも動かないかもと思っていたが、バールを入れて少しずつ床かの隙間を作ってなんとか水道管を挟んだ。前後真ん中に3本・・・よっちらこっと。思ったより難なく動かせた。我ながらちょっと感動。テコとコロの効果に古代ピラミッドもそれほど苦労しなかったのかもと思いを馳せてみる。でも鉄のバールはなかったかな?広くなり明るくなった工房で、心機一転。寒さ乗り切りたい。
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ところで薪ストーブに入れる薪。端材の薪はもうすでに底をついた。さらに端材を使えそうなところを残してカットして蓄えるが、思い切らないとなかなか貯まらない。端材は工作材として売っているので、そのお金で灯油を買うのだったら、売らずに燃やしてしまったほうがいいのかな。と悩みながら、一日かけて薪を捻出して、その日のうちに全部焚いてしまった日は、一体今日一日何をしているのだろうということになってしまう。かといって節約してちらちら燃やしても、これまたちと虚しい。でもその火のお陰で温かいコーヒーが飲めると思うと、人生こんなモカかなという気もする。
                          




2013/02/10

こたつの在庫



昨年はこたつテーブルの問い合わせがちょっこっとばかり増えました。現品在庫と自家使いのものといっしょに撮影しましたので紹介します。

①~③は自宅使いです。

①は1997年製作、こたつテーブル第一号の作品。蟻型はしばめタイプ、1200×800、材クルミ。小川時代-栗田時代とフルに使って、かなりの風格が。今は座卓として、年に数会出番があるがこたつとしての出番は無くなってしまった・・・・

②は2004年製框組のECO仕様。栗田時代にメイン座卓として活躍。次男とともに北海道に出張していましたが、引越しで手狭になり帰ってきました。脚はお客様に貸出中。

③ミズナラの柾目ヒーター付き実験仕様。オイルとウレタン塗装に分けて、汚れ具合、深まり具合反り具合をみている。今の自宅になってからは正月の麻雀用以外に使うことがほとんど無くなってしまった。生活スタイルが変わると使う家具も変わってしまう。
①~③、usedでよろしければ・・・いずれも良く言えば、ビンテージ物です。

④~⑨は在庫作品です。
④はミズナラで径1050
⑤はクルミで735角 ⑥は800角
⑦はイタヤカエデで750角耳付き ⑧⑨は同じくイタヤで800角

⑩はマホちゃん2枚矧ぎ吸い付きタイプ。もうすぐお嫁入りです。

2013/01/21

ダイヤモンド砥石

 ダイヤモンドと聞いただけでよく砥げそうだけど、確かによく砥げる。でも一長一短がある。基本的に普通の砥石と考え方(使い方)が違う。普通の砥石は砥糞で「砥ぎ上げる」ものだが、ダイヤはとにかく硬いダイヤで削るという感覚。昔一時ダイヤ砥に頼って、仕上げ用のものまで使ったが、ガンガン使っているうちに、平面が崩れてきた時に、面直し(砥面を平らにすること)ができないのが欠点だと分かった。高価なこともある・・・・。
 普通の砥石は同じ物を2枚揃えて、常にすり合わせして平面を保てるので、その点はダイヤ砥よりむしろ優れている。古来の砥を極めたくて、ここしばらくはダイヤ砥を使っていなかったのが・・・・


 昨年末、出入りの道具屋さんに「大橋さんはダイヤ砥使わないの?具合いいよ-!」とススメられちょっと浮気心が・・・、メードインUSAのDMTダイヤモンド砥石 (W8X)
 年明けて、ちょっくら使ってみたところ・・・・なんとその砥ぎの速さにちょっと感激、品質がいいのか、腕が上がったのか。
 鉋の刃裏の裏押しも金盤使うより良さそう。実はこのダイヤ砥は#220の荒仕上げ用、普通の砥石の荒砥は直ぐにすり減って、とても裏押しには恐ろしくて使えないが、そこは新品でもあり、ダイヤ砥のメリットかと。
※なおダイヤ砥の後、普通の砥石#1000、#2000、#4000で仕上げています。

砥ぐのが楽しくなってきて、刃裏の錆びた出刃と刺身包丁も久しぶりに研いだ。どうせなら年末に頑張って正月用の刺身に使いたかったけれど、白ネギの薄切りで試し切り。気持ちいいモンド。



2013/01/14

高さ700のスツールキット

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

今日は成人の日らしい。長野は予報どうり朝から雪で積雪10センチ。年末にどかっと降って以来久々の積雪。ちょっとべちゃっていて、晴れ着にはかわいそう。でも長野市は昨日までにやったところがほとんどのようでよかったですね。
 さて新年にあたり、今年の抱負をいちおう考えてみたりもしますが、昨年の手帳を見て、結局毎年同じことを誓っているようで、進歩がないというか良く言えば初志貫徹というか・・・・


  写真は年末に注文をもらった座面高さが70センチのハイスツールのキット。長い丸棒の入手が困難だったこともあり、今回はメープルの角材を使って、八角削りでこしらえた。丸棒よりも直角の穴あけの精度がよく、脚の曲がりもないので 組み立てはかなり良い感じにできた。
今回 3セットのご注文でしたが、5セット制作して、1セット試作で組み立ててみました。ということで1セット残っています!※横棒はブナです。






2012/12/31

額と時計

怪我の話をしてしまって、ご心配おかけしました。このとうり元気です。額や時計を少し作ったので、これまでの在庫と合せて、北海道から帰省している次男のカメラで(SIGMADP2Merrill)写真撮影しました。
大きい額はB4~4つ切りサイズ、正方形のは30センチ角、
真ん中のはインチサイズで2Lやポストカード用のマットをはさみました。

手前はメープル(電波時計)、後ろの左は山桜(電波時計)右2つはミズナラ(フツーのくおーつ)
来年もどうぞよろしくお願いします。

2012/12/30

湿潤治療+

実は2週間ほど前にまたやっちゃいまして・・・丸鋸の刃に指が触れて、左の親指先をちょっと。この3月の中指のときよりはマシでしたが、20年間仕事してきて、今年になって1,2の怪我をしてしまったのは、ちょっとショックではあります。たまたま昼間でしたので、村の診療所に駆け込んで、処置をしてもらうことができたので、化膿せず順調に回復したのがなにより幸いでした。ところで、これまで傷の手当といえば、まず「消毒」ですが、最近は消毒をせずに、患部を体液を吸収する特殊なパッドで覆って湿潤の環境で治療する方法があるのです。消毒はバイキンをやっつけますが、正常な細胞もダメージをうけるので、治りが遅くなるというのです。今回はさらに正常な肉芽細胞を成長させる?薬なんていうのを併用し、半信半疑でしたが、毎日みるみる良い方向に向かって、2週間でだいぶいい感じになってきましたのでここで報告させていただいているわけです。こんな大きなキズでも良くなったので、ちょとした傷だと、もう断然湿潤治療!すっかりファンになってしまいました。でも来年は絶対に怪我をしないように、また体をいたわり、気持ちを改め、原点にたちかえり、精進を重ね・・・・取り組んでいきたいとおもいます。

2012/12/06

一枚板風三枚矧(2)


この間は一枚板風三枚矧の様子を書きましたが、あれから框組みにした天板が2枚完成しました。左の天板は、板目が少なく落ち着いた風合いになりました。光のあたり具合によっては、一枚板には見えないところもありますが、まずまずの「一枚板風」でしょうか。右の作品はやや板目が残り、また矧ぎ面もややはっきりしていますが、それぞれ共木の味わい深い作品になりました。なおいずれもクルミです。

こちらはイタヤカエデです。手前の天板は一枚板風三枚矧を狙いましたが、左右の2枚が共木でなくやや感じが異なったので、一枚板風にはみえませんが、またこれも楽しからず哉。
奥の右の作品は2枚矧です。Oさ~ん!どれにしましょうか。

2012/11/28

にわかリンゴ屋さん

今年もまた「にわかリンゴ屋さん」の季節になりました。

 今年も工房前の小林農園さんから無選果のりんごを分けてもらいました。無選果といっても、写真のように、ブルーの小さいカゴでもぎ取ったリンゴを、贈答用の特秀のものや、傷ものは除いてあり、全体的に秀クラスと言う感じで、大きさや状態がまちまちなりんごが大きなグレーのコンテナに入っています。18キロ入りで、今年は30ケース。ハイエースに満載です。


それを自宅に持ち帰り、一個一個確認しながら、私が選別してトレーに入れていきます。Lサイズ(18玉用)、2Lサイズ(16玉用)、3Lサイズ(14玉用)・・・この選果やダンボール詰めだけでもひと仕事ですが、今年は色づきもよく良い感じのものが多く、助かりました。

例年より歩留まりがよかったので、まだ量に余裕がありますので、ご希望の方にお分けいたします。ちょっと形が歪だったりもしますが減農薬栽培ですので安心してお召し上がり下さい。
5キロ Lサイズ18玉 2700円 (売り切れ)(12月5日)
5キロ 2Lサイズ16玉 2900円 (残り1ケース)
10キロ Lサイズ18玉×2 4600円 (売り切れ)
10キロ Lサイズ18玉+2Lサイズ16玉 4800円 (売り切れ)
10キロ 2Lサイズ16玉+3Lサイズ14玉 5000円 (残り2ケース)
※税込送料込みの価格です。※北海道、九州は+400円、
※写真はL(18玉用)です。
※一応自家用としてご利用ください。
よろしくお願いします。

2012/11/23

一枚板風三枚矧

こたつ用の框(枠)で囲んだタイプの天板で、中にハメる板の話です。今回は80センチ四方の天板で、中板は67センチ角程度の予定。クルミ材では67センチ幅の一枚板は無理なので、何枚かを幅方向に板矧ぎします。如何に美しく、面白い板矧ぎにするかがポイントになります。
原板Aは幅35センチの一枚板です。同じような板で2枚矧にすれば幅は足るのですが、2枚矧は結構バランスが難しい。そこで今回はもう一枚の板Bを2つに割って(実は乾燥ですでに割れていたのですが・・・)板Aの両端に付けて3枚矧とします。A1の両端の柾目のところとB1、B2の柾目のところを矧ぎ合わせて見た目「一枚板風」を狙います。、

柾目どうしの色合いや方向をいろいろ考えて最適な組み合わせをあれこれと検討するのは楽しいのですが、矧ぎ面の木目の方向が逆になってしまうことが多いのです。逆になりますと、カンナがけではその境は逆目になることや、仕上がってもどうしても光の当たる方向により、境がはっきりと見えてしまうところがでてきてしまうのです。結構律儀なんです。
(訂正)写真真ん中の板は「B」ではなくて「A」でした。

2012/11/21

初めての正倉院展

2年前に2時間待ちの長蛇の列であきらめた正倉院展。先々週末大阪方面に出かけたので、今度こそとトライした。開館15分前に着いたら、今回はちょうどうまい具合にそれほど待たずに入れた。
 
奈良時代に暮らした人々の息吹を感じ、なにかヒントが得られるのではとわくわくして見入った。瑠璃杯(るりのつき)は30分列んでかぶりつきで見た。美しいコバルトブルーは、遠くの異国を思い起こさせるロマンが溢れもちろん素敵でしたが、私が一番感動したお品は、「棚厨子」。当時は多分ただの?「展示台」であったであろう物が、立派に展示してあったことです。お宝の琵琶などを収納したというノックダウン式の木の棚。棚板に柱材を貫通させて、楔で固定する構造で、棚は奥行き50センチ以上はありそうな杉の一枚板を使っていました。大木はたくさんあったのでしょうが、電動工具の無い時代、どんな方がどんな風に製作したのか思いをはせて見ました。大木から板にするだけで・・・結構な仕事だったに違いありません。
構造的にもなかなか理にかなっている機能美に昔人の知恵を感じます。いつか似たようなものを作ってみようかなと思いました。でも一枚板は無理かな。今は強力な接着剤がありますので、棚板は矧ぎ合わせになるでしょうね。
※下のスケッチはうろ覚えの記憶ですので、あくまでイメージとしてみてください。上の板の面は見えなかったので貫通しているかどうかわかりませんが、下段は棚板があったような気がしてきた・・・
追記:この日は正倉院展のすぐ近くで 現役の名工、徳永順男さんの 「創造する椅子」展もあったので、見せていただいた。1300年後の人がきっと長蛇の列をなして、見るだろう椅子達ばかりで、これまたとても感動して、鋭気をいただいて長野に帰って来たのでありました。