2009/12/23

ピーター・オプスヴィックの椅子展

トリップトラップやバランスマルチのデザイナーのピーター・オプスヴィックの椅子展が新宿OZONEで開かれています。著書「“座る”を考えなおす」の翻訳出版を監修された島崎信先生の講演会が21日の月曜日にあり行って来ました。前日の日曜日には納品や打ち合わせ、メンテナンスの仕事を頑張ってこなしたので、たまにはいいだろうということで、月曜日は一日新宿界隈をぶらぶらしてきました。講演は5時からでしたが、私は3時頃にOZONEにつきました。ほんと久しぶりのOZONEです。10年ぶりくらいかな。オプスヴィックの椅子展のコーナーにはたまたま誰も居なかったので、ストッケジャパンのきれいなお姉さんの案内付でいろいろな椅子に座らせてもらって楽しい一時でした。学生の頃、(30年くらい前だと思います。)まだ家具職人になるとは夢にも思っていなかった頃、梅田の阪急(阪神?)デパートで初めてバランスチェアー(バリアブルかな?バリアブルが1979年発売というから大体合ってますね。)に座って、その発想の面白さに感激したこと。さらに遡って中学一年生の時、「ソングOFノルウェイ」というグリーグのミュージカル映画を観て、ノルウェイに恋をしてしまったことなどを思い、今現在、仕事としてトリップトラップを扱ってノルウェイと関わりがあるのは、そういう運命だったのだと、ホーグ社のスウィング6600に揺られていました。島崎先生のお話はとても暖かく、数々のヒントを与えて下さいました。まずは、実際に触ってみること、座ってみることを勧めていらっしゃいます。26日までやっていますので、是非座りにいってください。ストッケとヴァリエールとホーグ社の椅子が一同に集められ、さらにそれに座れる機会はそんなにないかもしれません。ということで・・・ご注文は是非グルッペへ!

2009/11/26

ミズナラ柾目の共木の天板

一本の同じ丸太から製材した板どうしを「共木」(ともぎ)といいます。共木で作った天板は、おのずから風格が備わります。今ミズナラのコタツテーブルを作っています。1050の丸で柾目板共木4枚はぎハイグレード仕様です。今回に作品は特に感動的です。4枚とも個性的で、色合いといいトラフの模様といい、これが同じ共木?というような個性の爆発です。おとなしいクルミなどの場合は、ほんとにやさしい優雅な作品になることが多いのに対して、ミズナラならではの面白さでしょう。
丸型の場合は外側の2枚は長さが少し短くてもいいのでそこんところも貴重な共木を有効に使う大事なポイントです。真ん中の2枚は幅が30センチを超える幅の板を使いましたが、この一枚でなんと樹齢260年をカウントしています。ぱっと見ると、トラフの模様が一筆書きのように見えますが、100年も200年もかかってできている模様なのです、改めて、そういう点でもミズナラ柾目の面白さを発見したのでした。

さて
ジグソーで大体の丸にカットします。この後ルーターできれいな円形にして、両面を鉋仕上げしていきます。

ちなみに原板の写真です。原木で直径が90センチ程度あったのも柾目木取りした板です。年輪を数えると350年くらいはありそうで途中でため息がでます。

2009/11/24

椅子の名前


背もたれが”はしご”だから”ラダーバック”
最初に作ったダイニングチェアーがラダーバックだったので、ダイニングチェアーをラダーバックチェアーとずーと呼んできたけれど、その後作ったいろんな椅子もラダーバックなので、そういう点ではみんなラダーバックチェアーだ。アームのついた後ろ二つの椅子が念願の新作の椅子です。(右は未完成ですが・・・)アームがあるから”アームチェアー?”ちょっとくつろぐから”リラックスチェアー?”実は、「一杯やりながらテレビを見て腰のいたくならない椅子を」という依頼で作ったので、リラックスとダイニングの中間で・・・”ウォッチングチェアー”にしようと思っているですが・・・。

寒くなりました。


お久しぶりです。ご無沙汰いたしておりますが、なんとか元気に制作に励んでいますのでまずはご安心下さい。11月も下旬に入り、小川村も寒くなってきました。早々に、脚の指のしもやけと足首の冷えにちょっと悩まされています。年かな。(年やね)そろそろ冬対策せんといかんな。工房は一旦大掃除して・・・窓のプチプチ張りは今年は入念にやろうかな。ドラム缶風呂もしまって、雪除けシートをはって・・・やることいっぱいやけど。健康第一、安全第一でやらんと続かんぞ。という感じ。

2009/10/07

ドミノって?さすがドイツ。

端ばめの天板が完成したので、脚を作っています。棚にもなる「棚脚」タイプです。板を組んでいくのですが、これまでアリ組みでやったり、通常のホゾでつくったりしてきましたが、今回は一部にドミノを用いました。ドミノってあのドミノです。ダボの形がドミノのように平べったいのでそこから名前がきているようです。ドリルの先が左右に動いて写真のような扁平な穴を開けることができる。使い勝手をいろいろ考えてあり非常に良くできている。さすがにドイツ。やるなあという感じ。ハンディタイプの電動工具としては目玉が飛び出るほど高いのですが、これはおもしろそうと迷わず購入した。「苦しいときのドミノ頼み」ほんとに頼りになる画期的な工具です。開けた穴とドミノダボの密着性がかなり気持ちいい。ボンドを併用するので、かなり強力なホゾができる。精度的には従来のスミツケしてホゾ穴を開けての方が、まだ安心で早い場合も多いのですが、だいぶ使い慣れてきたので、今ではなくてはならない存在。今回のように内寸をびったり決めたい場合にドミノを使う時は、写真のようにフェンスなど治具をつくり、そこからの寸法を左右も含めて正確に決めるのには結構気を使うのですが、このフェンスを固定するのに大活躍なのがBESSEYのクランプ。こちらもドイツ製。悔しいくらいに使い良い。ワンタッチでハンドルで閉められるので、材がずれにくい。従来型のねじ式のタイプは最後にぎゅっと力をいれるとずれることがあり、精度がいる場合は結構しんどい。試しに2つばかり購入してもう1年くらい経つかな?使用頻度が非常に高い。さらにいろんなサイズのものが欲しいところですが、普通のクランプやハタガネもたくさん持っているので、全部ヨーロッパかぶれになるわけにはいかないの?でそこはちょっと我慢している。

2009/10/03

アリ型端ばめ・・・木工の醍醐味

クルミで1800×900サイズの座卓兼用テーブルを作っています。天板は下側に「吸い付き桟」をつける方法ではなくて、「端ばめ」工法でフルフラットにして脚を置く位置の自由度や両面使いができる天板にしました。「端ばめ」は天板の反りを防ぐために天板と直角方向に板をはめ込む方法で、いくつかやり方がありますが、いずれも加工に手間がかかり、どの方法にしようかと迷います。今回は天板が目標より気持ち厚く40ミリに仕上がったこともあり、アリ型端ばめに久しぶりに挑戦しました。アリ型ほぞのオスとメスに同じ勾配をつけて、叩き込んでいくほどに締まっていくというのが理想です。接着剤は端っこだけ使って板が乾燥していくうちに締まっていくというのもあこがれますが、きつすぎず、ゆるすぎず、且つ目地が出ないように仕込めるかどうかがポイントになります。まずは天板側のオスのアリ加工が勝負で、ここで失敗すると辛いものがあります。フェリザッティのルータのおかげでなんとかうまくいきました。微調整がし易いのと、静粛性が緊張をほぐしてくれました。端ばめの方は、もし失敗しても材料的には余裕があるので気持ち安心です。失敗してもカットできるように広い幅のものを用意して挑みましたが、なんどか調整してうまくいってしまいました。幅をカットするのももったいないので、結局、長さは1900弱と余裕で、耳つきもそのまま使った仕上げました。
さて我が家のチェリーの座卓兼用テーブルも厚みが40ミリでアリ型端ばめです。12、3年間、使っていますが今のところびくともしていませんが、15、6年前に作ったコタツテーブルのアリ型端ばめの天板。こちらは緩んで一部割れてしまいました。(涙)厚みが30ミリ程度だとアリ型はきついかな?やや柔らかめのクルミだったからかな?加工精度が良くなかったのか?そもそものオスとメスの位置はどちらがいいの?などいろいろ考えさせられました。加工のし易さや原板の状態にも左右され一概には言えないとはおもいますが、現在コタツテーブルの天板の端ばめは「本ざね」と「ドミノジョイント」を併用した方法を考案してその方が安心なのですが、でもやっぱり「アリ型」はなんともかっこよく木工の醍醐味・・加工は難しいけれど、材材的には短い板で長い天板が作れるので有利なこともあり、便利な道具たちに感謝しながら今後もトライしていこうと思います。

2009/10/02

丸テーブルはいいね。


暗い部屋の中でも、三脚立てて、シャッタースピードを落として、露出をいろいろ工夫すればそこそこ面白い写真が取れる。デジカメのおかげで、すぐに見れるし、条件いろいろ振れるし。これまで庭の野外スタジオでなくてはと思っていたけれど、なんかちょっと余裕ができた。1300のクルミの丸テーブル。引出しも付けた。天板に沿って厚い板から刳り貫いた。ちょっとこだわりの一品にご満悦の私です。

2009/09/11

一本脚の丸テーブル

今、一本脚の丸テーブルを作っている。天板の大きさ1300で結構大きい。材は渋めのクルミでどっしりとした感じでということで、支柱の脚に4寸(120ミリ)に製材したとっておきの太い材を使った。写真のように、下脚を十字にクロスさせてその上から脚はめ込んでいく、それぞれどのようにほぞをカットすればよいか、いろいろ考えてこのようにした。仮組みしたいけれど、外れない可能性もあるので、じっくり仕口を整えて、一発勝負で組み立てた。ばっちりうまくいった。うれしかった。

2009/08/23

白神山地に行ってきました。

25年ほど前に、白神山地の北側の林道をバイクで走ったことがある。青森の日本海側の西津軽郡岩崎村と中津軽郡西目屋村と弘前を結ぶ60キロの道、確か「弘西林道」という名前だったように思う。今地図を見ると「白神ライン」となっている。まだ木の仕事を始める前のことであったが、山を越え谷を越えを何度も繰り返し、山の深さに感動したことを今も思い出す。その後、白神山地が世界遺産になり、もののけ姫のししがみの森のイメージも膨らみ、またいつか訪れてみたいとず~と思っていた。この夏、最後の学生夏休みとなる長男が、次男の居る北海道に東北を観光して家族旅行しようと提案してきた。仕事が忙しいので「お父さんはパス」と渋っていたが、確かに家族旅行も今後なかなかいけないかもしれない・・・と思い切って北海道はパスをして(あれ?)  3泊4日の東北旅行にでかけた。(8月11日~14日のことです)その目的地のひとつに白神山地があった。今回は五所川原から五能線沿いをぐるっと回って途中、十二湖の散策と秋田県側の藤里町の世界遺産センターの見学をしただけだが、木の供養と日頃の感謝をこめて白神山地に手を合わせてきた。もっと体も心も元気になっていつかまたじっくりと散策できたらと夢が膨らんだ。

2009/07/17

エコなバーべキュウと蒸し料理

鉋屑を焚付けにして家具製作ででる端材を使ってのドラム缶風呂。その火を有効に使って調理する。これがまた結構な火力で、炒めものはもちろん、湯も沸せるし煮込み料理もOK。新じゃがをアルミホイールに包んで、タケノコはそのまま皮付きで、直接炭火にほーりこんでみる。取り出すタイミングは結構難しいが、そこがまた楽しいし、木の香りが染みてなんとも香ばしい。(煙たいこともしばしばですが・・)太古の昔、人々はこんなふうにして結構うまいもん食ってたんだよなと想いをはせてみるとなんだかとてもホットした温かい気持ちになる。ホットするといえば・・・ホットサンドプレート!!!好きなものを挟んで、直接炭火にほーるこむ。これまたノンオイルのヘルシーな味が楽しめる。毎年遊びにきてくれる大学時代の友人一家のYさんは「ドラム缶の底からの輻射熱の効果もあるね」と分析してくれた。「エコなバーべキュウと蒸し料理」と奥様も絶賛してくれた。この「エコな」という表現が特に気に入っている。焼きたいもの、食べたいものありましたら是非ご持参くださ~い。

2009/06/23

製材のプロ(ヤトミ製材・名古屋)

いつもお世話にになっているN木材さんから、北海道産のクルミの良いのが入ったという知らせがあり、名古屋のヤトミ製材所というところに出かけた。(6/8のことです)日ごろ狭い工房でちょこまか仕事しているので、たまにこういうスケールの大きなところに触れることはとても楽しい。とにかくでかい。フォークリフトも帯鋸も針葉樹や南洋材のでっかいのが土場にごろごろころがっている。なんといっても、製材所のみなさんのプロフェッショナル(当たり前なんですが)な仕事に触れるのが心地よい。どの丸太を選ぶかはもちろん大事ですが、それをどうカットするかも真剣勝負。もちろん自分なりに判断して一応は指示します。丸太の断面(木口)の白チョークは私が指示した最初のライン。実際に丸太を製材機に載せてみると、曲がり具合や瘤やいろいろ見えてくる。製材所のおじさんはきっと次々と忙しい状況なのに、実に丁寧に検討してアドバイスしてくださる。「こっちの芯はちょっと真ん中より寄っていて・・・この割れはおそらくここまで入ってくるから・・・ここは節がでそうだから・・・」で、結局ちょっと傾けてノコを入れた。至福の一時にご満悦の私なのでした。(なおこ木口が水色なのは、乾燥後他の丸太と区別するためカラースプレーしたからで、木の色ではありませんのでご安心ください・・・)

2009/05/31

ヨガの効果?

週に一度くらいのことであるが、工房から100mほどのところにある畑に鉋屑を捨てに行く。集塵機(通称オバQ)にたまった布袋をこのように一輪車に乗せていく。少し登り坂で、そこそこしんどいのでその日の体調のバロメータとして楽しんではいるのですが・・・。2,3年前からか、やけに足がだるかったり、息が切れて頭痛がしたり。これくらいでくたばるようでは、どうするの!往年の、あの陸上で鍛えた脚力は何処にいってしまったの!とかなり気になってきてはいました。木工の仕事は、重い材木を運んだりするので、足も結構使っているように思うのですが、この下半身の低下はその答えなのでしょう。さすが上半身は今も結構ムチムチですが・・・。ランニングとか適度なトレーニングをすればいいのでしょうが、山ほどある木工の仕事や野良仕事を前にしてあえて体を使う気にもなれず、ついつい後まわしになってなかなか続かないのが実状。このままの生活パターンではダメなようです。そこで、おもいきってヨガ教室なるものに通うことにしたのです。・・・なんと今日は、畑まで休まずに、足もそれほど苦もなく楽しく一輪車を押せたのでした。ひょっとしてヨ~ガの効果?  (実はパンクした一輪社のタイヤを修理したからかもしれないのですが・・・それもあるとおもいます)まっ、いずれにしても、ちょっと手を合わせて今日一日の無事を合掌するのでした。

2009/05/29

ヨガのお誘い

この4月から週一でヨガ教室に通っています。
「息を吸って~肋骨の奥に届くように~」 (だったかな?) 
「尾てい骨を床に向けるように~」(だったかな?)
「肩甲骨の間に指が2本入るくらいに寄せて~」(指、届けへんがな!)
これまで意識したことなかった体の部位を動かす感覚は新鮮である。まだ2ヶ月ばかりで、教室の時だけしかしないけど、そういえば悩みの万年肩こりがやや柔らいでるのは「肩甲骨」の効果が出てきているのかも。ケンコウコツは「健康のコツ?」と親父ギャグで楽しんでいる私は昨日52歳の誕生日。朝起きてまず新聞をとりに外へ。ちょっと太陽礼拝のポーズ(アーサナ)をやってみた。(何アーサナだったっけ?)「いいアサダ~。体いたわってこれからも仕事頑張ります。」と気持ちを新たにしています。
さて教室は初心者向けの「やさしいヨガ」というコースで生徒はまだ二人だけの寂しい(楽しい?)状況。もう一人の生徒のKちゃんはエアロビの先生で、さすが体は柔らかく、どんどん上達していきます。私が脚を引張るのは目に見えています。どなたか一緒にやりませんか。写真右側が私。全然肩があがっていませんね。講師の池田早苗先生は「出来る範囲でいいですよ」と優しくしてくださる楽しい素敵なお姉さんですよ~。毎週木曜日9時半~10時45分(場所:ウエルシティー長野アプリコットホール(お問い合わせは080-2085-0481)

2009/05/27

置き土産

先週の土曜日は、二組の家族が打ち合わせに来られた。
一組は長野市のご家族でお子様は3人。四葉のクローバー、五つ葉のクローバーを見つけて私にプレゼントしてくれた。とっておきのサクラの2枚矧ぎの原板に感動してもらって、それで座卓を作ることになった。
もう一組は東京のご家族でお子様は3人。丸テーブルをご検討中。なんどかメールでやり取りして、こちらもとっておきのブラックウォールナットとクルミを見ていただきました。すばらしすぎて!原板の荒板状態では判断も難しく、皆それぞれに好みも分かれてお悩み中。
帰られた後、ふっと見ると、スツールの座の隙間にお花が・・・普段はクローバーやハルジオンの花などは雑草扱いですが、こうしてあらためて自然を楽しむことをいろんなご家族特に子供さんから教わります。打ち合わせの段取りは実は材の準備などそれなりに大変ですが、それはお仕事というもの。いろんな家族と出会えた楽しいひとときにご満悦の私でした。

2009/05/15

サクラ3兄弟

明日東京方面に机の配達で出かけます。今回は3軒ですが、たまたま、樹種は全部サクラで定番デザイン3つのタイプの揃い踏みとなりました。で今朝記念撮影しました。左から
・片袖机(幅1100-奥行680-高さ720)
・シンプルデスクDD(幅1000-奥行670-高さ720)
・シンプルデスクSD(幅1200-奥行700-高さ700)
同じサクラでも丸太が違うので色合い風合いなど皆微妙に違います。(いずれもHG仕様です)
それぞれに良さがあり、感動のひと時にご満悦の私です。

2009/05/02

ブックマッチのある風景

「ブックマッチ」(Bookmatched)2枚の隣り合った板を本を開いたように合せる天板の作り方です。上の写真は材はブラックウォールナットで二組ありますが、共に2枚の板の樹皮の連続したラインが揃っていますね。同じ原木の且つ隣合った板なのです。
製材する時にできるだけこのような組み合わせになるようにトライしますが、なかなか思ったようにできないことも多く、また乾燥で割れたり、捩れたりこれまた思うように行かないこともあり、貴重な組み合わせではあります。乾燥の上がった材を元の丸太の形に戻して、整理しますが、このようなペアが見つかるとうれしくなります。実際に2枚の板を少しずつ重ねて、ラインが揃った瞬間、これだけで結構感動します。逆に少しでもずれると、なんだか気持ち悪かったり、重ねる前は、全然違う板かと思っていたのに重ねてみるとぴったりという場合もあります。(まだまだ作業ありますのでアルバイト募集中で~す)さて上の板を矢印の方向に開いてみます。お~これがブックマッチ(本を開いたような!)
この板の場合は、一枚の幅が600ミリ以上ありますので、2枚をあわせると1100は優に超える立派な天板になります。何処をどのようにカットするかで風合いは全然違ってきますし、反対側(右側)に開くとまた違ったパターンになります。実際に作成する時は、悩みに悩むのです。長さは1800~2500くらいが良さそうです。一緒にいろいろ考えながらテーブルおひとついかがですか。

2009/04/30

烏骨鶏の卵はなぜ高い?

巷の噂では
①なかなか卵を産まない。・・・これは確かにそうだ。
②オスが生まれやすい・・・というのだが???
これは経験上疑問でウチでは実際には断然メスの方が多かった。で・・「オスメスの区別のつくのに一年かかるのでは?」が私の説。メスだと思って育ててきたら突然オスになったりしたらこれはショックだもんね。メスばかりの集団ではだれかが突然変異でオスになるというひょっとしたら大発見?えっ!これって周知の周知で当たり前田のクラッカーなの?普通の鶏もそうなの??どなたか教えて~。
一か月ほど前からメス4羽のうち一羽だけなんとなくオスっぽい行動をするのがいた。人間にもそういうのいるよね~。と眺めていたら、明らかに鶏冠が大きくなってきた。えーまさかオス? 去年も突然オスが現れたこともあり、今回は昨年春生まれた3羽とお母さんが全部メスだったので、ずーと見守ってきた。以前ブログでも書きましたが、あの時点ではやっぱり全部メスだったと確信していた。一昨日はメスの上にのかかってやっていたし、昨日は早朝「こっけこー」と雄たけびをあげた。左の一羽、彼はもう完全にオスやで。

2009/04/29

高速割引の効果

「ETC土日1000円」
どんな様子か?4月25日、26日と兵庫の三田と岡山の倉敷と配達旅行一人旅に出かけてきました。行きは途中知人宅に寄ったのでまず大阪茨木ICで降りたら1800円。都市近郊はプラスになるっと聞いてたけどやっぱり1000円ちゃうんや。でも通常9000円くらいなのでまあいいかという感じ。三田で降りて、龍野で降りてそれぞれ1000円だったかな?帰りは倉敷から直通で通常12500円が2100円。どこまでも1000円でないことは分かったけど、かなり助かる。その浮いた分、宿泊に使ったりおいしいもの食べたり・・・でも今回の泊まりは・・行きは兵庫の相生の道の駅で。帰りはパーキングちょこちょこ仮寝で宿泊費ゼロ。その分、倉敷で備前焼など土産をいっぱい買ってしまったので結局チャラ???でもご満悦の私でした。
自炊生活して頑張っている息子たちにへの土産。さてどれが残るか。

往復1400キロの1人旅、さすがちょっと疲れたけれどまた行ってみたい!遠方の皆様~ぜひまた旅の機会をお与えくださ~い。

2009/04/17

一枚板との格闘技

手持ちの機械にかからない幅の広い一枚板(60センチ以上)を平らに仕上げるはどうしても手鉋(電動の手鉋も含めて)による手作業になります。木工作業の中でも、「板と格闘している」という醍醐味があり、やり甲斐はあるのですが、かなり体力が要るので、さあやるぞという覚悟が必要です。もっと大きな機械設備のあるところにお願いする方法もありますが、費用も時間もそれなりにかかってしまいます。最近はなにかと機械に頼ることも多くなり、少し体も鈍っていたので、このメープルの一枚板は久しぶりに格闘してみようとずっと楽しみにしていました。昨年末から鉋で少し削っていましたが、予想どおり、反りがあまりにも大きく、なかなか手ごわいので、「手持ルーターを使ったプレーナー治具」を作りました。乾燥で反ったり捩れたりした板をまず、ざっと平面にできたらいいなと、これも前から考えていたやりたいことの一つで今回思い切って作ってみました。板を取り囲む大きなしっかりした枠の中に固定して、その上にハンドルーターをXY方向に移動させて、平面を出していく。枠や天板の安定性、ルーターのぶれなど、精度がどこまで保てるかがポイントであることは予想されましたが、私の性格上、まあ最後は手鉋で仕上げるのでそこそこでなんとなるやろということで、とりあえずこんな形でやってみました。まずは大きなダメージもなくなんとかうまくいきました。
最後の手鉋仕上げ。ちょっとしたルーターの目地を払うのにやはり結構苦労はしましたが、今回はそこは半分楽しみで。実は一枚板の鉋仕上げは久しぶりだったので、腕、胸筋、腹筋 背筋、太ももまで結構きました。毎日作業としてこれをやれといわれると、歯がガタガタになりそうでうすけど。考え方を変えてみますと、お金を払ってエクササイズに通うよりは、実利を兼ねた素晴らしい仕事だと。ですが・・・実は今日から週一でヨーガ教室に通いだしました。きっとすがすがしい気持ちで鉋がけができるのでは?。呼吸を整えて鉋がけ。削るごとにきれいになっていくメープルの一枚板に触れながら、ちょっとご満悦な私でした。

2009/02/15

こんな2月はじめて。


先週の12日に15センチほど雪が降り、久しぶりに冬らしくなったかと思ったら、なんと一日でこのとうりすっかり解けてしまった。これはかなり異常ですね。・・・仕事はやりやすく助かっていますけど。


コッコたちにはこの時期散歩できて、うれしそう。(やっぱり全部メスでした)ちょっと前から卵を産んでくれている。毎日1~2個。ありがと。(前回の写真は「青木湖」でした。)

2009/01/30

スキー情報


スキーシーズンは毎年机の製作で一番忙しい時期でもあり、なかなかスキーにいく余裕がない。でも最近の急な脚力の衰えに、体力維持と気分転換に今冬こそはスキーくらいはちょっと楽しむぞと思っている。
昨日はど快晴。こんな日は午前中スキーをして、仕事は午後から。というのもたまにはさせてくれ~。ということで行って来ました。工房から車で25分のヤナバスキー場。一日券がなんと1000円!リフト2基ですが、景色はごらんのとおり最高!!これで帰りに温泉にでもつかると出来上がりなのですが、そこはぐっとこらえて工房に直帰で仕事に打ち込む(はず)のでした。さてここで問題です。この写真に写っている湖は次のうちどれ①青木湖②中網湖③木崎湖 正解は~次のブログで!

2009/01/23

明けましておめでとうございます。


明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
年末の大掃除はいつもほとんどする余裕もなく新年を迎えることが多いのですが、今年?は工房の母屋の寒さ対策もあり模様替えをしたのでちょっと気分一新効果もあり、工房に一泊二日の合宿で頑張っています。
で、工房の方は、年明けから次の製作の準備の木取りに合わせて、材料整理も頑張り、心機一転でいい感じでやっております。
で、今年最初の作品は、木工会からの注文の「からくり引出し」です。いつものより一回り大きいサイズ。
納期が明後日までという、相変わらずぎりぎりになってしまっていますが、今年は余裕で楽しみながら製作したいと願っています2009年です。

2008/12/28

樹皮の年輪


木は形成層で成長していくので、皮を剥かれた丸太は触れている外側が一番新しいのですが、樹皮の方は内側が一番あたらしいことになる。つまり立木で触れている樹皮は昔のものなのです。皮にもしっかりと年輪がある。このクルミの場合は、ほらこのとうり、薄い皮がクロワッサン風に重なっていて、ひょっとすると50年分くらいはあるか?ちょうど私の生まれたときにできた皮がようやく表にでてきているということになる。よーく考えると当たり前なのだが、なんか変な感じもちょっとする。

2008/12/19

クルミ材の皮むき

春に製材したクルミ材が乾燥から上がった。皮付きのまま製材して乾燥したので、耳がこのとおり綺麗に残っている板が多くうれしい。樹皮に石などがかんでいると、製材のときに帯鋸でチンとやっては困るので、通常は製材前に機械でがりがりと皮を剥くことが多い。その場合、皮だけきれいに剥けるわけではなく、どうしても白太の部分も傷がついて、耳付で使え辛くなってしまうこともしばしば。でも逆に皮付きのままで製材した場合は、自然乾燥の過程で虫が入るので、本当は、製材する前に、生皮を剥くか、製材後すぐに皮を剥けばいいのだけど、製材時の忙しい時になかなか時間がとれない。また全部が全部耳付で使うわけではないので、せっかく頑張って皮を剥いたけれど、(周りの方に手伝ってもらうことも多い)製材や乾燥で、その必要がなかった板をみると、ちょっとその苦労がむなしかったり、これまた難しい。
今回は、乾燥が終わった板の中で、これはと思える板だけを、時間を気にせずに皮をむけるのがいい。山のような材を前にして格闘技もんだけど、とっても楽しい仕事だ。即、製作意欲につながる。あれもこれも耳付で使いたくなってしまうという贅沢な気持ちになる。

2008/11/27

キハダの香り


秋に乾燥が上がったキハダ(黄檗)を使って、和室に置くキャビネットを作っている。キハダを使うのは初めてで、どんな感じに仕上がるのか、とても楽しみ。重くないのに、以外にしっかりとしている。削りやすく、きれいな杢も所々出て、仕上がりもやさしく、とてもいい感じ。木肌を鉋で削ってみると、甘いとろけるような香りがする。樹皮の黄色いところは最高に苦いのに、このギャップがまたいい感じ。すっかりキハダ、木肌、着肌??に魅せられてしまっている今日この頃。

2008/11/12

こんな夕焼けみたのはじめて


11月11日午後4時55分、テレビドラマシリーズ「のだめカンタービレ」の再放送(Sオケのべー7の演奏)が見終わっておもろいドラマやなあ。ああ今日も見てしもうた(一応休憩にあわせて見ています)と窓の外を見ると、やたらめった空が赤い。なんじゃこらと飛び出てみると・・・・

2008/09/08

一羽はオスであって欲しい



5月に生まれた雛は3羽とも元気に育っています。親よりはまだ背が小さいけれど、りっぱになりました。パット見、全部メスみたいやけれど、なんとなく、真ん中のこちらを向いているのがオスになるかも?しれません。実は昨年は、3羽大きくなって、全部メスだと思っていたら、ある日突然一羽がオスであることに気づきました。そうある日突然。そんな突然変異でオスになることなんて、おかしいよね。オスは、小さいときからオスらしいのでは思うのですが、その辺のところ、どうなんでしょう?以前に家族(5羽ほど)が全部メスになってしまったとき、(このなってしまったは、突然変異ではなくて、オスが勇敢にに外敵と戦って死んでしまった結果です。)一羽のメスが時の声をあげるなど、行動がオス化したことはあります。その時は感動しましたが。
ところで、烏骨鶏の卵が何故高価なのかというと、一つには、メスが生まれ難いからと昔聞いたことがありますが、これまでたくさんヒナが生まれたけれど、殆どがメスでした。その辺のところ、どうなんでしょう?

コッコの話か、畑の話か、木の話か、ドラム缶風呂の話か他に無いの?といわれています。いろいろ写真を取るのですが、なかなか良い写真がとれず、ペンディングになることしばしばです。写真は難しいですね。(このPhotoは GENです)

2008/08/08

キハダが仲間入り


この冬、キハダの丸太に恵まれた。テトラパズルのキューブに黄色のアクセントが仲間入りして、とてもうれしい。

キハダは樹皮と丸太の間の黄色いコルク質が黄檗(オウバク)として健胃薬として使われるので有名だ。この鮮やかや黄色とこの苦さ。なんという自然の賜物。ちょっとお腹が気になる時にガム代わりに噛めるので気持ち安心。でもめっちゃくちゃ苦くて僕のもっとも苦手な味。子供の頃、頓服の粉薬をいやいや飲まされた思い出がよみがえる。
木目的には、和家具向き。耐水性もあり、体に良さそうなので食器棚やベッドに使おうと思っている。乾燥上がるのがすご~く楽しみ。

2008/07/24

トマトの力


トマトの苗一本で、そのままのびたい放題でどこまでいくか?試しています。通常、脇芽を摘んで、1~3本立てくらいにして上へ伸ばしていきます。と野菜作りの本などには書かれていますが、いつもちょっと目を離すと、どんどん脇芽が伸びて、ある程度伸びてしまうと、カットするのがかわいそうになり、結局中途半端な状態になっていました。いつもは苗の間隔を狭く植え付けてしますので、今年は、苗一本で勝負。一度やってみたかった。一本の根からだけだと、とても養分を送れないのでしょう。脇の茎からにょろにょろと根がでてくる、その逞しいこと。これで実がたくさんできて、この方がいいじゃん!ということになればいいのですが。ところで、実はミニトマトのつもりだったのですが、大きい実がついています。これはまた別問題。おかしいなあ。

2008/07/15

メープルとイタヤカエデ(2)



5月14日のブログでメープルとイタヤカエデの原板での違いをお話ししましたが、この度それぞれが机として完成しましたので写真で紹介いたします。結局は、樹種の差もあるけど、丸太の違いや部首の違いも大きいね。ということになります~。今回はお客様にいろいろご提案して選んでいただいて、たまたまその違いを比較することができました。ありがとうございました。

2008/06/08

抽斗24。


信州木工会の目玉作品はなんといっても抽斗24。いろんな作者がそれぞれに個性的な抽斗を作って、一人の作者が合計24の抽斗を一つの作品にまとめる。僕も今回久振りに一つ抽斗を出品する。びー玉が引き出しの中を入って出て、ループを転がって、スポッと落ちる。ずーと前から構想はあったのだが、漸く今回挑戦した。案の定、微妙な調整に大変てこずった。転がりすぎると、飛び出すし、削りすぎると、転がらないし・・・なんとか丸一日かかって絶妙な状態で完成させた。レールに削り跡いっぱいの苦労の跡が残ってしまいましたが、楽しく遊べるのでお許しを。何度転がしても飽きない。我が家の子供たちも大うけ。創意工夫して遊んでくれるのはさすが、びーころっ子。来週から始まる「創立30周年記念・信州木工会作品展」 で出展されますので是非見に来てください。
6月18日(水)~6月22日(日) 場所:松本市美術館2F市民ギャラリーA・B(長野県)

2008/06/01

烏骨鶏の子育て

ヒナは一羽死んじゃったが、残りの3羽は元気に育っている。これまでは多くの成鶏のなかでもみくちゃの子育てだったが、今度は母親一羽にヒナ3羽の母子家庭。餌はたくさん上げているので、もちろんそれも食べてはいるが、親はしきりに土を掘り返してはヒナに与えようとしている。自然のなかで、獲物の捕まえ方をヒナに教えているようにもおもう。良かれと思って、土を一部新しくして、サクラの鉋屑を敷いたので、なかなか虫などにありつけない状況で、ちとかわいそうかな。母性とはいえ、鳥の方が、りっぱに子育てしている。

2008/05/28

フェリザァティのルーター


昨年の夏、テクノトゥールズのサマーセールでイタリアのメーカーのフェリザァティ社のルーターが載っていた。
「動態バランスにすぐれている・・・」「ユーロ高騰の値上げ前」というキャッチも気になった。イタリアの機械はまだ使ったことがなかったが、ちょっと浮気をしたくなった。セールといえども少し高価であったが思い切って購入した。
ん・・・・なかなかグーなのである。これまでマキタの3600HAが2台とフランジ型の日立のM12。もうかれこれ15年以上も働いてくれたが大分くたびれてきたし、価格も違うので、単純に比較するのはかわいそうなのですが・・・。
手に伝わる振動が少ないので疲れない。刃の深さ調節やガイドが長くて微調整が利く。「イタリア、やるじゃん」という感じ。うれしかった。よく考えたら、日本よりも木工先進国やがな。ドイツフェストのドミノもそうなんだけど、いろんなケースを想定して、使いやすいように設計されているのだ。歴史を感じる。
なお上記写真の周りの部材は、吸い付き桟加工用の冶具です。吸い付き桟が楽しく?できるようになっただけでも充分に価値がある。

2008/05/25

ドミノジョイントカッター


 昨年ドイツのフェスツールというメーカーから画期的な電動工具が発売されました。ドリルの刃が横方向にも動き、扁平の穴が開けられるのです。いろんなサイズの穴が開けられてそれにぴったりのチップがセットになっています。(このチップの形がドミノの名前の所以でしょう)「これは、従来のほぞ組のかわりにいろいろ使えるぞ!」高価でしたが思い切って導入しました。いろいろ使ってだいぶコツをつかんできました。
 今回はテーブルの脚の板組に使ってみました。


利点はいくつかあります。
①材が短くて済む。従来のほぞ組だと上下で50~60ミリほど長い材が必要になりますが、材が貴重なときにはこの差は非常に大きい!
②胴付き(接合面)の平面性を出しやすい。接着面積の大きいほぞ組のときは、全部の面(胴付き)をぴったりつけるのは難しいのですが、ドミノだと最初に直角の平面を出しておけば安心。今回は2枚ドミノにしたので目地も含めてかなり安心
③強度はほぞ組より強いかもしれない。ほぞ組はオスとメスのきつからず緩からずのバランスが難しい。ゆるゆるでは意味がないし、きつすぎて下手すると割ってしまえばこれまた全く意味がない。ドミノでは穴にぴったりのチップがセットでこの点はめちゃ安心。
④縦横の遊びが確保できる、今回のような、木の縦方向と横方向を接合するときは、理想は伸縮方向に対して遊びが求められるが、ドミノではメス穴を簡単に幅広く開けられるの機能がついていてこれは他にも工夫して使えそうだ
⑤いろいろ使い勝手が良いように工夫されており、さすがドイツやなとちょっと羨んでしまう。にくい!

良いことずくめなのであるが、欠点としてあげるなら、
① 穴の位置決めが以外とむずかしいことがあり、若干の目地ができることがある。
② ほぞが一枚で一個というような場合は、従来のほぞの方が強度面と精度も含めて安心かな。
③ 結構腕力がいる。今回の場合で、上下で32箇所、ペアで64箇所、今回テーブル2台分なので×4で合計256箇所。二の腕が太くなる。
④ チップが高い。1個20円として、126個で2520円。
などでしょうか。

メープルとイタヤカエデ



「メープル」だけでなく、一般に流通している樹種の名前は、実際はさらにいろんな樹種を総称して扱われることが多いです。メープル(カエデ科)の仲間は、世界には300種ほどあるそうで、日本のイタヤカエデもそのうちの一つでしょう。アメリカではおもに15種類あり、木の性質で「ハードメープル」と「ソフトメープル」にわけています。「ハードメープル」は木の名前ではなく、おもにシュガーメープルとブラックメープルという木をさしています。(ちなみにブラックメープルは板が黒いのではありません。樹皮が黒っぽいのです。)
メープルといえば・・・白っぽいテーブルトップか、ボーリング場や体育館の床のややクリーム色、或いは壁の付き板で使われている少し赤味があったり、カールした模様などが浮かんできますね。

これまでイタヤカエデをメインに、丸太で製材してストックして使ってきました。メープルは乾燥材で少し使いましたが、やはりイタヤより気持ち乳白色から黄色味のあるイメージでいました。ところが、昨年製材した巨木のメープルは、色味木目とも複雑な個性でびっくり。イタヤの心材には色の濃い部分があり、それと区別がつかないようなところもあり、またその後製材したイタヤカエデがこちらは逆にいわゆるメープル近い感じの丸太で・・・えっ?どっちがどっち?状態になっています。「メープルとイタヤカエデ」もうこうなれば、色合い風合いのバランスを考えていっしょに扱って使った方が楽しいかな。その方が楽なんですけど・・・

2008/05/14

「宿房」はじめます。


おとやん。また一羽むけたで。きっと。一羽くらいは息子やで。今日は掃除と補強、頑張ったで。あと蛇対策をもう少しかな。



ところでドラム缶風呂の話を何度ももしていますが、この体験を是非みなさんにもと思い「宿房」なるものをオープンします。とにかくドラム缶風呂に入ってみたい方。ビール片手に星を眺めたい方、烏骨鶏のヒナに会いたい方。風呂の炭火でバーベキューをして、木工のこと、木のこと、田舎ぐらしのことお話しできればとおもいます。実のところ本音は・・・そのかわりにちょっとした野良仕事やお掃除など手伝ってほしいなあと思っています。一応のイメージを下に記します。日程はイベント情報のカレンダーに掲載いたします。ご希望の方は前日までに連絡ください。(工房026-269-3962)
<内容>
一泊二日食材付き無料、
ただし準備片付けなど自炊が基本、飲み物、食材の差し入れ歓迎
お勤めは風呂の焚きつけと掃除、畑や工房のちょっとしたお手伝いです。
時間的には、午後4時ごろまでに来れる方。(明るいうちにいろいろ準備がありますので)
夜は10時ごろには就寝で朝5時ごろ起床。という感じの早寝早起きの「じいさんパターン」に合わせていただける方。寝床は母屋の畳(バンガロー的感覚で)か庭でテント(テントは貸しますが)寝袋は必携です。
定員は2名かな。
一人旅やライダーの方、木工独立志願者や現役同業者の方もOKです。
一応禁煙希望です。
こんな感じでいます。
お寺は宿坊ですがこちらは工房なので「宿房」です。
どうなるかな~?

生まれた~!!!


生まれた~!!!
前々回「烏骨鶏のオス」で写真を載せた烏骨鶏ですが、実は・・・その次の日にイタチ(多分)にやられてしまいました。鶏小屋の腐りかけた框を食いちぎって・・・ここから入ったのか!とおもって補修したら、今度はまた別のところから金網をこじ開けて・・・。あの手この手を尽くすも、毎日一羽ずつという感じでもっていかれて、瀕死のお父さんオスもついにやられて、5羽のうち、かろうじてメスが一羽だけになってしまったのでした。「イタチごっこ」とはこのことかとはじめてその語源を解釈したが、そんな「ごっこ」なんていう気持ちにはとうていなれない。イタチの執念はおそろしいものがあった。食用にとっておいた卵は多分有精卵のはずなので、GWウィーク前に抱卵のチャンス。六つ抱かせてみた。一昨日、むけた殻があったので、ひょっとしたらと思っていた。えっまた獣?メスはまだ抱卵の様子でヒナがいるかどうかはわからなかったが、かすかにヒナの声が・・・・餌をやってみると「お腹すいてたの」と立ち上がったそのとき、ヒナが3羽でてきた。かわいい!!よかったうまれた。なんどみてもこの瞬間は感動ですね。元気に育ってよ。これまでも生まれたヒナの何羽かはふまれたり、水におぼれたり、災難に遭うことが多かった。今回はそんなことのないように、鶏小屋を補強します。!!卵ままだ4つ残っていて、多分一つは無精卵だとおもうけど、あと一羽でも多く孵りますように!暗い話が多い昨今。ちょっとは明るい話をと思いましたが、現実は今日は鶏小屋掃除です。まずこれまでの家族の営みでたまった鶏糞を畑に運んで、次に、金網を補修して、土台まわりに石やブロックで補強て・・・。どなたか手伝ってくで~~~。

2008/05/11

砂利んこ知恵


またご無沙汰してしまいました。相変わらず忙しく土日もない状況ですがなんとか元気にやってます。工房前の畑は15年以上耕して、ほっかほかの有機質の畑でしたが。昨年の車庫の残土をもったので、あーあ、このとうり原野になってしまった。先週あたりから、少しずつ砂利ひろいしてるけど、なかなかすすまない。夏野菜には間に合いそうにないね。その分草は少なめで助かっているけど、今朝、ひっさしぶりに今年初の草刈機をまわした。埃をかぶったエンジンがまわると、またこの季節が来たな。と実感する。チューリップが一本あって、残そうとおもったがチンとやってしまった。けど母屋のテーブルに一輪差しでかざってみたら良い感じ。今年はキュウリ4本、ゴーヤ、トマト、ナス、ピーマン、ししとう、オクラそれぞれ1~2本ずつくらいで、気持ちやってますというレベルかな。原野のままじゃむなしいので枝豆くらいはばらまいてみよう。