2007/02/28

近況


先週は1泊2日と2泊3日の合宿で頑張った。今冬の工房は灯油ヒーターを使わず、薪ストーブだけでもっている。こんなの初めてだ。でも母屋は結構冷え切っていて泊まりが続くと、やはり体が縮こんでいく。貧相な自炊の効果もあって2キロのダイエットになった。先週の土曜日、ちょうど味噌の仕込みの日だったので、家族が心配して?ついでに来てくれた。長男は試験中だというのにの気晴らし?といいながら電気工事をしてくれた。大阪のおじいちゃんの仕事場から譲り受けた、蛍光灯と三相の電源の取り付け。隔世遺伝でよみがえる。



玄文撮影のスナップ。ほとんどが、やつれ顔の見せたくない写真のなかで、なんとかましな一枚。
後ろの板は、ワゴンチェスト用に荒取りした板の山。作るの楽しみ。いましばらく待っててね。

2007/02/12

暖冬


ありがたい。ありがたいと、この雪の少なさに、工房の前のおばちゃんおじちゃんたちは手放しで喜んでいる。僕もほぼ同じ喜びようなんだけど・・・確かに要らん雪かきせんですむし、おかげで仕事ははかどるし、雪に埋もれて今冬は無理かとあきらめていたドラム缶風呂もこのとおり、早くも初風呂に入れた。不覚にもちょうど一番雪がたまるところにドラム缶を設置してしまったので、正月明けの雪でどかっと埋もれてしまい、しまったとおもったのはもう後の祭り。一旦凍りついてしまうと、それをはねる元気はなかった。春までお預けかと、ロマン館の温泉にいったり、昨秋オークションで落とした、脚浴ホットスパで我慢していただけにその喜びは大きい。この温暖化、とっても助かるのだけれど、自分一人が入る風呂のために、薪を燃やして、贅沢?していることが、温暖化の一因になると思うと、手放しでは喜べない。・・・のだけれども・・・冬の星座を眺めながら、あるときは小雪の降る中の露天風呂。温まるだあこれが・・・・まあいいか。

2007/02/02

新たなサクラとの出会い


あっという間に2月になってしまった
机の制作はじっくり取り組んでいますのでご安心あれ

先月、またすばらしいサクラに出会うことができた
できるだけ耳を美しく使いたいと わがままをいって
みんなに手伝ってもらっても結構大変だった
あの手この手で皮を剥いだので大切に使いたい 

この辺材のかたまり 簡単に薪にするわけにはいかない 
ニマ工法で器でも作りたいが・・・さすがにちょっとその時間はない。
どうしよう

2006/12/26

棚箱



我が家にはまだ仏壇がない。大阪の実家にも無かったのでどうもそういう習慣がない。父はちょっと変わっていて、とにかく議論好きで理屈好きで、私が純真な若者であったころ「そんなんへ理屈や」とよく反論したものだ。父は無宗教でなく脱宗教でいくといっていたが、晩年は般若心経を研究していて、仏教的な考えには惹かれていたとおもう。あれはまだ私が家具屋になる前のことだったと思うが、父が、「いわゆる仏壇は要らないが、想い出を飾る「メモリアルボックス」ようなものが欲しいといってたのが、とても印象に残っていて、家具屋になってから、なんとなくデザインを考えたりはしていた・・・でも実際に製作するのがこんなに早く来てしまうとは・・・・
母が、突然亡くなって、気を落としていた父に「メモリアルボックス。作るね。希望があったら言ってね」といってあった。梅雨のころ、父から一通の封書が来た。なんだろうと開けてみると、折り込み広告の裏紙に鉛筆でのラフスケッチがあった。「棚箱」と書いてあった。私は、「メモリアルボックス」より「メモリアルキャビネット」にしたほうがかっこいいかな、なんて思っていたので、漢字の名前は返って新鮮であった。あえて仏壇とかいていなかったのは、まだこだわりがあるのだろう。このタイプは確かに仏壇ではなくみかけ厨子というタイプのようだが、父の図面では、たしかに、単なる棚板がある棚なのだ。

2006/12/20

安らかに。


大阪の父が先月亡くなった。長野にリンゴを見に来るのを楽しみにして、迎えに行こうという矢先、脳梗塞で倒れ、意識が戻らぬまま逝ってしまった。享年81歳。今放映中のNHKの朝ドラは、大阪の福島区のそれも僕らの生活圏のかなり近い場所が舞台。時代も親の青春時代から戦後の話で、きっといろいろ重なるものがあるだろうと、そんな思い出話をしながら、父の昔を知るのが楽しみだった。でもそれもできなくなってしまった。
でもその当時の父の19歳から35歳までの日記が残っていた。自分の父親としてだけでなく、その波乱の時代を生きた、一人の若者としての父を振り返り、その血を受けついだ私の今後の人生の参考にしていきたいと思う。

2006/11/04

水まわった!


ここ2,3日最高の良い天気が続いていますね。
そんな中、僕はひとり寂しーく工房でお仕事。
でも「ドラム缶風呂でビール」の楽しみがこんなにやる気にさせてくれるとは。
なんと単純。

念願の水まわりの工事もようやくなんとか片付いてちょっと進歩したし。

ところで「温泉でビール」・・・よく見かける羨んでいたシーンですが
実際にやってみると、おなかを圧迫してちょっと辛いんですね。これが。
最初、ツマミも一緒にやっていたが、胃にはよくないかなあ。

とにかく最初はじっくり温まって
立って、夜空を眺めながら、夜風に吹かれながら、一杯やっている。
これから寒くなってくるが、どんな感じに過ごせるかこれまた楽しみではある。
なんせ露天風呂ですので。

ところで水周りの工事はどこがどうなっったでしょうか?
そんなのどうでもいいか。
ええ天気やなあ。


    2006/10/28

    水まわり。


    今月は前半に久振りの展示会に参加した。それも日本橋の高島屋で2週間ということもあり、製作はもちろんのこと、メールの対応や野良仕事が大幅に遅れてしまって、ようやく少し日常をとりもどした今日この頃。さーて、いつかはやらにゃならんドラム缶風呂の水周り。今日は天気もいいし、昼からでもやるか!(といつも思っているのですが。)工房の水まわりもいろいろ問題があり、?砥ぎ場が水漏れする(作った当初から)?母屋への給水が一部ゴムホースなのでまずい。など、凍てつく季節の前に今年こそなんとかしたい。(毎年思っている。)でもほんまになんとかせんと冬つろーおます。
     ところで、意気込んでいたキャベツは今年も失敗に終わりました。グシュン。

    2006/09/18

    カエデ 乾燥上がる


    「ほーーーいい板だねーーーカエデかね。」
    「よくわかるね。さすが!イタヤカエデとハナカエデ。」
    「そら甘い香りがするもの」
      

    2006/09/15

    秋雨や 端材整理で 初薪くべる 

    秋雨でいっきに涼しくなった。というか寒いくらい。おととい早々に薪ストーブをつけてみた。ちょっとの暖がうれしい季節。うれしい瞬間、反面、あーこれからまた寒い時期に向うのかと思うと、それを見越していろいろ準備もしなくてはと思ってしまう。夏場に少しずつ薪を準備するのだが、工房の薪ストーブは40センチ以下の長さの薪しか入らないので、家具製作からでる端材のどれを蒔きにしてどれをのこすか。ダンボールにつめたり、縄でしばったり、結構時間をとられる。それで夏場は工房に端材がたまって、なんとかしたい状態になるのだが、ダイレクトに薪ストーブにいれるこの最初の時期は、うれしさとさみしさの交錯したなんともいえぬ気持ちになるのです。

    2006/09/08

    スイーカ?甘いよ。


    今年はスイカがうまくできた。
    し尿を自家処理して水分を蒸発散層にして畑にしている。
    2坪ほどの畑だが今年はそこにスイカの苗を一株だけ植えてみた。
    土が良かったのか、みんなの協力があったからか。
    こんなに立派なものができたのは初めてだ。
    お盆過ぎにかなり大きくなっていたので、うれしくて割ってみたら
    なんと中は真っ白で大笑い。
    9月にはいって、コンコンとたたいてみたら、もう良かろうという感じ。
    大当たり!すっごくおいしかった。
    あともう一個成っている。今日収穫してしまおう。
    ここんところの雨で一気に涼しくなって、スイカの季節が行ってしまう!!!

    2006/09/02

    キャベツの芽がでた


    あっちっちの夏も、はや9月に入ってしまいましたね。秋野菜の種まきはいつもタイミングが遅くなってしまうのですが、今年はちょっと頑張って、キャベツの種をまき順調に芽がでました。うれし!年内に結球してくれたら、念願のザワークラフトをたんとつくるぞ!「種から育てたキャベツでザワークラフトを作る」これが僕の一つの夢(ちょっと大げさですが・・・)そのためには、あっつい夏にそれなりの準備をする余裕が必要で、うまく育ったとしても、年末の忙しいときに、ツケモンやる時間がとれるか、その心境になれるかという、そのリッチな気持ちを持ちたいのです。こっこちゃん、芽、食べないでね。

    2006/08/06

    木工教室&流しソーメン大会


    暑中お見舞い申しあげます。
    近所の生活クラブの家族が集まって、木工教室&流しソーメン大会をした。当初は小川の工房まで来てもらってやる予定だったが、なかなかアクセスも遠いので、結局自宅の庭での出張教室になった。私自身は日頃あまりお子さんたちと接していなので、すっごくやんちゃな子がいたらどうしよう!と少し不安だった。最初が肝心とおもい、「譲り合いの気持ち。ものを大切にする気持ち。失敗は成功のもと。」なんて教育的勅語?を掲げてみたが、そんなお堅いことは不要だった。みんなの「もの作り」にかける情熱が暑さを吹っ飛ばしてくれた。「くずかごにするのはもったいない」といってくれた。そうかあ。「くずかご」改め、ん・・・八角宝箱にしょうか!いつも感動するのですが、子供の作品は個性が溢れていいですね。
    自宅庭での初めて流しソーメンは熟練スタッフのおかげで大成功。なんどやっても楽しいね。だけどこぼれたソーメンをコッコにあげれないのがちょっぴり残念。
    (写真はGEN )

    2006/07/31

    にわとりの鳴き方。さまざま。


    にわとりの鳴き方は日本ではお決まりの「コッケコッコー」ですが、アメリカでは「クック、ドゥードゥルドゥー」と聞こえるらしい。なんでそう聞こえるの?アメリカの人達、ちょっとおかしいのでないの?っと子供のころから不思議に思っていました。でも何年もニワトリと生活していると、いろんな鳴き方を観察できて、結構おもしろい。
    雛にえさを与える時には、「クデュクデュ」というような感じの鳴き方をする。よーく聞くと「(餌)ココよココよ」とも聞こえます。聞こえるんです!しぐさもそんな感じだから。そもそも・・・早朝のあのけたたましい、あの「時の声」は一体なんで鳴くんだろう、自分の居所を獣に知らせているようなもので、返って危険ではないか?それか無事に恐怖の夜を凌げて狂気しているのか。よーく聞くと・・・・「こっこにイルド?」(此処にいるど)と聞こえないこともない。「こっこにイルド?」そう思ってきいていると一瞬「クック、ドゥードゥルドゥー」と聞こえてきた。はっとした。その時アメリカ人が身近に思えた。これまでのクック、ドゥードゥルドゥーのアクセントが不自然だった。今度アメリカ人にあったら発音してもらおう!

    この間のGWに大阪の親父が来たときに、ニワトリの様子を見ながら「どう聞いても「クック、ドゥードゥルドゥー」とは聞こえないな。とつぶやいていたのがなんとも印象的で、同じことに興味をもっているなあ。親子やなあとおもい私も「そうやねー」と相槌をうっていたのに・・・・。
    今度親父この発見を話してみよう。80歳の戦中派の父が考えを新たにするか?楽しみだ。

    先日ブラジルの友人が訪れたときに、この話をしてみた。なんでニワトリは鳴くのか?「それはおもしろい質問だ」といっていた。ブラジルでは、「コッコリコー」と鳴くという。実際に一番近いかも!!!。ブラジルにチンチン。

    2006/07/21

    長雨お見舞い申し上げます。


    雨は怖い。山に居ると、長雨が続くと、不安が募ってくる。とにかく湿っぽくなってくる。地面のいろんなところに水がたまってくる。どこか、上のほうから地下をとおって出てくる水もある。前の道のせんげ(側溝)や、敷地の中を流れるせんげに絶えず流れる水の音。これで雨脚が強くなってくると、命の不安の気配を感じる。これ以上降らんで。早く暑い夏になって欲しい。
     虫を眺めている場合ではないのだけれど、前回のクイズの正解は5番の「蛾」でした。なんと、羽を広げた模様は木の樹皮そっくり。たまたまその横にいた「ニイニイゼミ」さんもびっくり。しかし世の中は不思議だらけですが、この擬態の世界は不思議中の不思議。なんでこうなるの。それを考えただけでも、気が遠くなってくる。子供の頃、よく捕まえたこのせみもよーく見ると立派な擬態。もちの木にはアブラゼミ。ニイニイゼミは柿の木によくいて、田舎の伯父さんが「柿の木は折れやすいから気をつけや」と言ってくれた。その柿の樹皮に十分よく似ている。

    2006/07/14

    一体これはなんでしょうか


    暑い日が続きますね。 昨日、工房で研ぎをしてたら、 目の前にこんなものが張り付いていました。
    なんやろ取ろうと手を近づけましたが・・・・ 一体これはなんでしょうか?

    1.白樺の小枝
    2.サクラの小枝
    3.ブナの小枝
    4.小枝チョコレートに粉砂糖をまぶした新作チョコ
    5.蛾

    ※ヒント  大きさは3センチ程度 。よーく見てください。

    2006/07/07

    母性と輪廻


    2羽の雌鳥が抱卵していた3つの卵は、なんとか一羽だけ孵った。漸く外に連れ出すようになったのに、その一羽の若母が突然死んでしまった。2羽で一生懸命育てていたのになんともむなしい。一方、オスは「どうしたの?」と思っての行動なのか?死んだメスを突っついたり、上乗りになってそれらしい行為をしたりしている・・・・、どうも、鶏には「死」という状態は理解できていないのではないだろうかと思う。なんとも情けない気持ちになったが、でもけなげに雛を守る母鶏の姿は本能といえども、心を打たれる。母は偉大だ。太陽だ。でないと、種は保存していかないよな。とまたシートンになっている私。7月5日は亡き母の75歳の誕生日。生まれたり、死んだり。輪廻を感じる今日この頃。

    2006/06/29

    糸トンボ


    この冬、工房で材の隙間に糸トンボをみつけた。てっきり死骸だと思って触ると、なんと動いた!トンボも冬眠するんだ?大発見ではないのかと寒さのなかでワクワクしたのがうそのようなこの蒸し暑さ。この写真は、この間の日曜日の自宅の池。このペアのその一瞬を撮ろうと、まとわり付いてみたが、なかなかジャスピンは難しい。ところで前がオスで後ろがメス?オスの尻尾でメスの首根っこを捕まえている?どうなってるの。もっと近づきたいけど、そこまではわからない。しかし、10分ほど、二人で飛び回っていたが、水面には降りてこなかった。卵、葉っぱに産むの?デート楽しんでいるの?疑問は次から次から沸いてくる。水面近くには、ひとりものの彼だか彼女だかしらないけど。こちらは10分間不動。何してるの?

    2006/06/18

    くずかごの工作キット


    やりたいこと、やらなあかんことがいっぱいありすぎの今日この頃、その一つに新しいキット商品があります。「くずかごの工作キット。」2年ほどまえ、自宅使いで作ってみて、結構重宝しているのでみなさまにもっと思って。三角の木っ端とPPロープを使って組むのがちょっと楽しいですよ。材はファルカタという木の集成材です。(軽い割には、バルサなどより堅く工作材として最近、人気があります)側板に糸鋸で形をくり抜けば、個性がでるかな。
    今日は製作過程の写真をいろいろ撮って、これからマニュアル作ります。価格は1690円(税込み)の予定です。

    2006/06/02

    てっせん


    「てっせん」っていう名はそれまであまり聞いたことがなかった。またの名をクレマチスという。こちらの方がよく聞く名だ。工房の庭のハウスの鉄管に絡み付いていて、もう枯れたかな?のように見えたけど、なんのなんのこんな見事な花を咲かせた。てっせんって、漢字では「鉄扇」と書くようだ。なんで鉄なのか?蔓が細い針金のようだから? 工房から見える、庭の「てっせん」と雪解けの少しはじまったアルプスにしばしみとれながら。鉋の研ぎをする。初夏の匂いに満たされてなんともいえぬこの瞬間だけの幸せな気分。