2009/10/07

ドミノって?さすがドイツ。

端ばめの天板が完成したので、脚を作っています。棚にもなる「棚脚」タイプです。板を組んでいくのですが、これまでアリ組みでやったり、通常のホゾでつくったりしてきましたが、今回は一部にドミノを用いました。ドミノってあのドミノです。ダボの形がドミノのように平べったいのでそこから名前がきているようです。ドリルの先が左右に動いて写真のような扁平な穴を開けることができる。使い勝手をいろいろ考えてあり非常に良くできている。さすがにドイツ。やるなあという感じ。ハンディタイプの電動工具としては目玉が飛び出るほど高いのですが、これはおもしろそうと迷わず購入した。「苦しいときのドミノ頼み」ほんとに頼りになる画期的な工具です。開けた穴とドミノダボの密着性がかなり気持ちいい。ボンドを併用するので、かなり強力なホゾができる。精度的には従来のスミツケしてホゾ穴を開けての方が、まだ安心で早い場合も多いのですが、だいぶ使い慣れてきたので、今ではなくてはならない存在。今回のように内寸をびったり決めたい場合にドミノを使う時は、写真のようにフェンスなど治具をつくり、そこからの寸法を左右も含めて正確に決めるのには結構気を使うのですが、このフェンスを固定するのに大活躍なのがBESSEYのクランプ。こちらもドイツ製。悔しいくらいに使い良い。ワンタッチでハンドルで閉められるので、材がずれにくい。従来型のねじ式のタイプは最後にぎゅっと力をいれるとずれることがあり、精度がいる場合は結構しんどい。試しに2つばかり購入してもう1年くらい経つかな?使用頻度が非常に高い。さらにいろんなサイズのものが欲しいところですが、普通のクランプやハタガネもたくさん持っているので、全部ヨーロッパかぶれになるわけにはいかないの?でそこはちょっと我慢している。

2009/10/03

アリ型端ばめ・・・木工の醍醐味

クルミで1800×900サイズの座卓兼用テーブルを作っています。天板は下側に「吸い付き桟」をつける方法ではなくて、「端ばめ」工法でフルフラットにして脚を置く位置の自由度や両面使いができる天板にしました。「端ばめ」は天板の反りを防ぐために天板と直角方向に板をはめ込む方法で、いくつかやり方がありますが、いずれも加工に手間がかかり、どの方法にしようかと迷います。今回は天板が目標より気持ち厚く40ミリに仕上がったこともあり、アリ型端ばめに久しぶりに挑戦しました。アリ型ほぞのオスとメスに同じ勾配をつけて、叩き込んでいくほどに締まっていくというのが理想です。接着剤は端っこだけ使って板が乾燥していくうちに締まっていくというのもあこがれますが、きつすぎず、ゆるすぎず、且つ目地が出ないように仕込めるかどうかがポイントになります。まずは天板側のオスのアリ加工が勝負で、ここで失敗すると辛いものがあります。フェリザッティのルータのおかげでなんとかうまくいきました。微調整がし易いのと、静粛性が緊張をほぐしてくれました。端ばめの方は、もし失敗しても材料的には余裕があるので気持ち安心です。失敗してもカットできるように広い幅のものを用意して挑みましたが、なんどか調整してうまくいってしまいました。幅をカットするのももったいないので、結局、長さは1900弱と余裕で、耳つきもそのまま使った仕上げました。
さて我が家のチェリーの座卓兼用テーブルも厚みが40ミリでアリ型端ばめです。12、3年間、使っていますが今のところびくともしていませんが、15、6年前に作ったコタツテーブルのアリ型端ばめの天板。こちらは緩んで一部割れてしまいました。(涙)厚みが30ミリ程度だとアリ型はきついかな?やや柔らかめのクルミだったからかな?加工精度が良くなかったのか?そもそものオスとメスの位置はどちらがいいの?などいろいろ考えさせられました。加工のし易さや原板の状態にも左右され一概には言えないとはおもいますが、現在コタツテーブルの天板の端ばめは「本ざね」と「ドミノジョイント」を併用した方法を考案してその方が安心なのですが、でもやっぱり「アリ型」はなんともかっこよく木工の醍醐味・・加工は難しいけれど、材材的には短い板で長い天板が作れるので有利なこともあり、便利な道具たちに感謝しながら今後もトライしていこうと思います。

2009/10/02

丸テーブルはいいね。


暗い部屋の中でも、三脚立てて、シャッタースピードを落として、露出をいろいろ工夫すればそこそこ面白い写真が取れる。デジカメのおかげで、すぐに見れるし、条件いろいろ振れるし。これまで庭の野外スタジオでなくてはと思っていたけれど、なんかちょっと余裕ができた。1300のクルミの丸テーブル。引出しも付けた。天板に沿って厚い板から刳り貫いた。ちょっとこだわりの一品にご満悦の私です。