2008/05/25

メープルとイタヤカエデ



「メープル」だけでなく、一般に流通している樹種の名前は、実際はさらにいろんな樹種を総称して扱われることが多いです。メープル(カエデ科)の仲間は、世界には300種ほどあるそうで、日本のイタヤカエデもそのうちの一つでしょう。アメリカではおもに15種類あり、木の性質で「ハードメープル」と「ソフトメープル」にわけています。「ハードメープル」は木の名前ではなく、おもにシュガーメープルとブラックメープルという木をさしています。(ちなみにブラックメープルは板が黒いのではありません。樹皮が黒っぽいのです。)
メープルといえば・・・白っぽいテーブルトップか、ボーリング場や体育館の床のややクリーム色、或いは壁の付き板で使われている少し赤味があったり、カールした模様などが浮かんできますね。

これまでイタヤカエデをメインに、丸太で製材してストックして使ってきました。メープルは乾燥材で少し使いましたが、やはりイタヤより気持ち乳白色から黄色味のあるイメージでいました。ところが、昨年製材した巨木のメープルは、色味木目とも複雑な個性でびっくり。イタヤの心材には色の濃い部分があり、それと区別がつかないようなところもあり、またその後製材したイタヤカエデがこちらは逆にいわゆるメープル近い感じの丸太で・・・えっ?どっちがどっち?状態になっています。「メープルとイタヤカエデ」もうこうなれば、色合い風合いのバランスを考えていっしょに扱って使った方が楽しいかな。その方が楽なんですけど・・・

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